2013年9月4日水曜日

「意識」と「仏教」(8)――言霊の国・瑞穂の国・合力の国日本の再生――

日本には聖徳太子・最澄・空海・法然・親鸞・道元・日蓮・白隠という仏教の聖者あり、また仏教を日本国中に広められた聖武天皇がまします。私はこれらの方々の「意識=霊魂」は「御仏」として今日に至るまで天上界にある方々と共にあるのだと思う。私はその方々は日本だけではなく世界中の然るべきお方を含むと思っている。

一方先祖代々正しく人生を送り、その人が死去した後に遺される者や次の世に生まれる人々の幸せを願ってきた一般の善良な人々の「意識=霊魂」は人間界にあって今を生きる我々と共にある。我々はそれを自覚しようとしない限りその存在には気付かない。

私はこれらの集合的「意識=霊魂」は今の日本にいろいろな作用をしていると思っている。私は国を思う数多の人々の「意識=霊魂」がこれら過去に生きた方々の集合的「意識=霊魂」と共振し共鳴しそして響き合うとき日本は本来あるべき日本に生まれかわると確信している。この共振・共鳴・響き合いは時空を超越し広大無辺・融通無碍である。

私は靖国神社や護国神社を含む神社・寺・慰霊碑・仏壇・神棚・墓などはそれらの共振・共鳴・響き合いを起こす回路の入り口(gate)であると思っている。日本各地のお祭りや花火大会や盆踊りはその共振・共鳴・響き合い現象の一つである。これらの事物は日本独自の文化である。それは日本人の対外遺伝子を形成するものである。どうしようもないほど付き合い難い隣りの国々からいろいろな干渉を受けている日本が天皇を戴くその国体を維持し平和に安全に存続し繁栄し続けてゆくためには、日本国民は日本の伝統と文化を大切にしなければならぬ。日本国民は戦後失った精神的なものを取り戻さなければならぬ。

私の宗教は浄土真宗西本願寺派であるが日蓮宗の妙法華経に次の一節がある。「宿世(すくせ)の無量(むりょう)の御仏(みほとけ)は、さまざま方便(てだて)をめぐらして、ただ一乗(ひとつ)の法(のり)を説き、諸人(もろびと)を道(みち)に入(い)らしめぬ」と。


今を生きる日本人は降りかかる国難も災害も隣国からの干渉もすべて御仏の方便であると理解し、力を合わせてこれらに対処すれば、我々の先祖・先人たちがそうしてきたように、我々も後の世に良いものを遺すことができるに違いない。日本国民が一丸となって力を合わせること、すなわち合力の源泉は天皇である。万世一系の天皇である。日本国民は皆同じ母から生まれた同胞である。『古事記』や『日本書紀(日本紀)』や『続日本紀』などを読めばそのことがよく分かる。日本は欧米やシナ(中国)やロシアなどの多民族国家とは違う。日本人の形質は遺伝学的には多種多様であるが日本という国は天皇を家長あるいは宗家とする国であるのである。