2011年8月31日水曜日

渡部昇一『日本史』を読んで日本人はどうあるべきか考える(1) (20110831)

 渡部昇一『決定版 日本史』を読む。この本は非常にわかりやすい。私は多くの日本国民にこの本を読んで欲しいと思っている。というのは、日本が子子孫孫の代まで国体が維持され、平和で安全で繁栄し続けるためには、私は日本人が自国の歴史を正しく知ることが必要であると確信しているからである。

 日本は日本に対して非友好的な国々に囲まれている。表向き友好的であっても尖閣や東シナ海油田の事と言い、竹島の事と言い、拉致の事と言い、北方領土の事と言い、中国、韓国、北朝鮮、ロシア各国は日本に対して牙をむいている。

 日本・日本人とこれらの諸国・人民との間では、どこが似ていて、どこが違っているのだろうか? 私は、日本人は先ず其処のところよく知ることが非常に重要であると思っている。正に「己を知り、敵を知らば、百戦危うからず」である。

 中国・韓国・北朝鮮人は、日本人を見て「同じ北東アジア人である。自分たちと容貌や体つきが似ている」と思っているだろう。日本人自身もそう思っているだろう。先ずそこが重要なポイントである。日本人は、相手(中国人・韓国人・北朝鮮人)の容貌や体つきが似ているから、自分の心情はその相手に通じるだろうと思いがちである。しかし、実際は通じない。そこで日本人はその相手に怒りや不信感を抱く。

 一方、その相手も日本人を見て、「日本人は自分たちと同じ容貌・体つきをしているのに、われわれの国に軍隊を送り込み、国を荒らし、人民を苦しめ、戦争に負けたにも拘わらず国際的にも自分たちより優位に立っている。憎たらしいやつだ」と思っている。むしろ、相手が欧米白人のように容貌・体つきが異なっている方がお互い理解しあえたと思う。

 日本人と中国人・韓国人・北朝鮮人とはDNAが違っている。縄文人はこの日本列島と朝鮮南部およびロシア沿海州にしか残っていなかった。我々日本人は体のどこかに縄文人の痕跡を残している。勿論、ロシア人とは明らかにDNAが違っている。

 次に最も重要なことは、日本人は戦争に負けて重要視しなくなった天皇・古事記・日本書紀・神社・仏教・武士道・和歌・俳句・剣道・合気道・空手・茶道・華道など日本独特の要素を再認識することである。日本人は、上述DNAとともに、これらの要素を認識することが、「自分が日本人である」というアイデンティティを確立する上で非常に重要である。鳩山元首相のように、「この日本は日本人だけのものではない」と馬鹿なことを言い出す日本人は、その様なアイデンティティを持たないか自覚していない日本人である。

私は渡部昇一『決定版 日本史』を読みながら括弧(“”)で引用する。渡部先生はこう書いておられる。“通史には史観が要る。虹を見るには特定の視線が必要なように。私の日本史観の特徴と言えるものは次の二点ではないかと思う。

第一は、王朝の断絶がない日本では、神話の伝承は歴史研究から切り離せない。

第二は、日本の国体(国の体質、英語ではコンスティテューション)は、断絶したことはないが、大きな変化は五回あり、今は六回目の変化を待っている時代である。” (続く)

2011年8月30日火曜日

我が身に照らして国を思う(20110830)

 私のY染色体遺伝子は、私の孫息子に確実に伝わっている。私の孫息子に対する私の思いは、私が書き遺すため作業中のわが家の家伝書と、私がこのブログのために書いたものの中にも詰まっている。私と私の妻がこれまで築き上げてきたわが家の文化は、それを多少なりとも受け継いだ息子によって、私の孫息子にも幾分かは伝わるだろう。

前者、即ち私のY染色体遺伝子は私の「体内遺伝子」である。そして後者、即ちわが家の家伝書と、ブログに書いた諸々の記事の中から選ぶ幾つかの記事の印刷物と、わが家の文化の一部は私の「体外遺伝子」である。

 こうして私の孫息子には、私の「体内遺伝子」と、私の「体外遺伝子」が伝わる。問題は、「体外遺伝子」である。これは、壊れやすく傷つきやすい。これは意識して遺すようにしなければ残らない。「体外遺伝子」が壊されると、わが家は末代まで続かなくなる。

 日本と言う国でも、「体内遺伝子」と「体外遺伝子」を意識的に残すようにしなければならない。日本は、縄文人と渡来系弥生人のそれぞれ特殊な遺伝子を受け継いできている日本人の国である。何千年という長い年月の間に血が混じり合い合い、顔つきや体つきだけでは縄文人なのか渡来系弥生人なのか、中国人や朝鮮人や欧米白人なのか区別できなくなってしまっているが、遺伝子的に見れば日本人は特殊な人種である。

 日本人の何割かの人に分布しているミトコンドリア遺伝子M7aN9bタイプは縄文人に特有の遺伝子である。Y染色体遺伝子D2タイプは中国人や韓国・北朝鮮人には全くないという。勿論縄文人たちはそれらの遺伝子だけの人たちではなく、それ以外のタイプの遺伝子を持った人もいる。(参考:『Nerwton最新版 日本人の起源』など)

 重要なことは、日本人は、そのような「体内遺伝子」を受け継いできているということである。一方で、日本人は、万世一系の天皇を頂き、日の丸の国旗や「君が代」の国歌を持ち、「武士道」・神道・仏教など精神文化を持ち、剣道・柔道・合気道・古武術などの武道や茶道・華道・香道などの伝統文化、和歌・邦楽などの芸術文化、夏祭りなどの郷土の文化を持っている。日本人はそのような「体外遺伝子」も受け継いできている。

 日本に打ち克ちたいという気持ちが非常に強い韓国人の中には、日本の「体外遺伝子」を壊そうとする人たちがいる。日本の“「体外遺伝子」は韓国にオリジナルがある”と、わざわざ外国で宣伝する者がいる。中国人の中には、中華思想に頃固まっている人たちがいて、日本を「小日本」と侮蔑したり、武力を増強し、軍艦を外洋に進出させで日本との間で緊張を作ったりしている。日本人が意識的に「体外遺伝子」を守り抜こうとしない限り、日本は国として衰退の道をたどることになるだろう。

 「体内遺伝子」は生物学的な要素であるから、日本に非常に多くの外国人が流入して特定の地域に固まって住むようなことがない限り、日本人の「体内遺伝子」は多少薄められるだろうが無くなってしまうことはない。しかし、「体外遺伝子」は、日本人がこれを大切に思い、守ってゆこうとしない限り、そのうち日本は日本でなくなってしまうだろう。

2011年8月29日月曜日

平和への道は「恐怖心」を無くすことから始まる(20110829)

 今日、15日終戦記念日。戦争は何処の国の人々でも避けたいものであると思う。しかし、避けようにも避け得ぬことがあるのも戦争である。集団のリーダー(またはリーダーのグループ)が戦争を決定し、或いは「戦争やむなし」と国民の気持ちを導き、戦争になる。些細な武力衝突が戦争のきっかけになることもある。

 何故、人は殺し合うのか? 私は、それは相手に対する「恐怖心」があるからだと思う。「恐怖心」は人をして「異常な行動」をとらせる。一対一の対決ならば、仲裁者が現れればお互い矛を収めるだろう。しかし、集団対集団、国対国ともなれば仲裁は容易ではない。

 中国は何故我が国の安全を脅かそうとするのだろうか? 一つの理由は、中国のリーダーグループ、つまり中国共産党政府が、統治している中国人民の政府に対する不満のはけ口を作るため、「日本との友好」を口にしながら、一方で「反日」を煽り、或いは容認し、抗日戦争の歴史的事実を捻じ曲げ、或いは事実を極端に誇大化し、中国人民に誤った日本観を植え付けていることがある。南京虐殺記念館はその一つの事例である。

 南京事件について、「虐殺は無かった」という主張から、「16千人ぐらい殺した」という見解や、「20万人、いや30万人虐殺された」「虐殺の事例はかくかくしかじかで日本兵は非常に残虐だった」まで種々ある。多くの中国人は、日本人(田邊 誠元社会党委員長)が総評から提供を受けた3千万円の資金を出し、日本人が設計した南京虐殺記念館(中国では「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」)に、展示されている事実に反する資料やパネルを見て、反日の気持ちと中国への愛国心を高めている。

 中国政府が中国人民に誤った日本観を植え付ければ、中国人民は日本に対して不必要な「恐怖心」を持つことになること必至である。中国が東シナ海で緊張を高めるような行動をすれば、日本も中国に対して必要な行動を取らざるを得ない。

 日本に対する誤った歴史観を植え付けられた中国人は、中国政府の官僚や中国軍の将校になり、日本人に強い警戒心と反発心を与えるような行動に出て得意になっている。菅直人氏に代表される市民活動に熱心な人々は、反戦・平和を唱える。菅氏は反日活動家を国家公安委員長に指名した。菅氏は国会で国歌を別のものに変えるべきだと言った。民主党政権は尖閣列島中国漁船衝突事件を適切に処理せず、事件の全貌が判る映像を日本国民に公開しようとはしなかった。菅氏や民主党政権の国家観は希薄である。

 集団の構成員が抱く「恐怖心」は、増幅されれば、その構成員に「異常な行動」を起こさせる。アメリカで起きた9.11事件で、アメリカ国籍を持っているアラブ系の人々、イスラム教徒たちは「人種プロファイル」に記録され明白な差別を受けた。戦時中日系アメリカ人たちも、白人たちの日本に対する「恐怖心」から不法に強制収容された。

 日中両国間で、国民の間に「恐怖心」がある限り、決して平和はやって来ない。「反戦・平和」を唱えているだけでは決して平和にはならない。現実では相手の脅しに屈しない「武力」が必要である。その上で「恐怖心」を解くようにお互い努力しなければならない。

2011年8月28日日曜日

日本人は何故大陸人を警戒するのか(20110828)

 日本人と中国・韓国・北朝鮮人とは、遺伝子が違う。日本が古来大陸側の民と交流しながらも大陸側の国に対して警戒心を持って来たのは何故か? 私は、それは動物の世界と同様、「種」の違いによるものであると思っている。

 日本は天智天皇の時代663年、今の韓国のソウルの近くの河口付近で海側からやって来た中国(当時の「唐」)の軍艦170隻、陸からは百済に攻め入った新羅の大軍に挟み撃ちに遭い、大敗を喫した。寛仁3年(1019年)には、ツングース系の女真族(満洲民族)と見られる海賊が壱岐・対馬を襲い、更に筑前に侵攻している。刀伊の入寇(来寇)である。

秀吉はポルトガル・スペインが日本の武士集団を誘って中国に入植を企んだことを知り、逆に朝鮮に出兵している。これは日本を守るためであった。(関連:このブログ「20101017日日曜日 秀吉の朝鮮出兵(20101017)~同(20101019)」)

インターネット上では日本人に特有の遺伝子について情報があふれている。その一つに「Y染色体の世界的分布と拡散経路」というページがある。そこに書かれていることに次の一節がある。日本人と大陸人の「種」の違いが明らかである。(“”でそのまま引用する。)

 “D2系統の移動ルートは、[北アフリカ→中東 →中央アジア→華北→朝鮮半島→西九州]と推定される。しかしベンガル湾東部のアンダマン諸島に別のD祖形が認められ、南ルートから東ユーラシアに広がった可能性もある、という。

 .日本列島にはD2系統の、チベットにはD1,D3系統の“特異的な集積”が見られるが、いまでもユーラシア東部に低頻度ながらD系統が広く分布していることは、かっては東ユーラシア全体に分布していたD系統が、その後進出してきたO系統によって圧迫され、チベットと日本列島以外では少数派になってしまったと、推測される。

 .DE系統の最近共通祖先年代が38,300年、D系統のそれが13,000年とすれば、D2系統が日本列島へ移動してきたのは、旧石器時代ではなく新石器時代(13,000年前)以降の可能性が高い。(筆者注:縄文時代草創期前後から以後に、この日本列島に大規模な集団の流入があったというような文化的な痕跡は残されていない。)

 .新石器時代には朝鮮半島と日本列島に共通の文化や漁労民の文化の存在があるが、この民はD2系統のヒト集団であった可能性が高い。

 西九州における縄文系(=D2系統ヒト集団)の高度集積は、弥生時代になってもこの地域で、縄文系の形質をもつ人々が見られたことにつながる。

 ウィルス疫学の日沼頼夫が指摘した、HTLV-Iウィルスキャリアが西九州で比較的多いことは、この地が、D2系統の移動ルートで、今でもここに高頻度に蓄積していることによって、整合性を持って説明できる。

 その後、朝鮮半島には大規模のO2b系統、O3系統のヒト集団が流入したため、D2系統は絶滅寸前まで追いやられた。その結果、朝鮮半島では、HTLV-Iウィルスキャリアもほとんど消滅した。”

2011年8月27日土曜日

国家なき市民主義の限界(20110827)
 表題は、814日付読売新聞「地球を読む」欄に寄稿された中曽根康弘元首相の記事のタイトルである。一部を括弧(“”)で引用する。
 “菅政権を一言で表せば「過去も未来もない政権」だったと言えよう。菅首相の唱える「市民主義」とは、私たちの周辺にある市民生活を中心にした政権構想で、歴史や文化の伝統を背負った過去や、目標や理想を持った未来への挑戦に欠けた政治思想である。
 この「市民主義」なるものは、ややもすれば選挙目当ての狭小で迎合的な主張が主となり、国としての歴史や、文化との連続性がないという弱点がある。
 「連続性」とは過去と未来のあいだに立ち、歴史と文化の裏づけとともに、いかにこの国の未来を切り開くかということであり、保守政治はそこにもっとも心を砕かねばならない。”
 “外交と安全保障政策について、民主党政権、菅内閣は確たる成果をあげていない。国としての歴史や文化を背負う気概も見えぬ。”
 “日本首相の内政外交における毅然たる信念と強さ、かりそめにも主権侵害を許さないという愛国心の強烈さ、国民の首相に対する信頼度が外国の対日政策決定の基本にある事を忘れてはならない。”
 “国務を担当する政治家の主張が市民生活にのみ焦点を当て、背後にある国家や国民を蔑ろにしては本務に反する。”
 私は、中曽根元首相は民主党及び菅直人氏に対して、本当によい指摘・批判をして下さったと思っている。この国をめちゃめちゃにしてしまった民主党のリーダーたち、戦後生まれの鳩山由紀夫氏・小沢一郎氏・菅直人氏のお三方には、是非中曽根元首相のこの寄稿記事を読んで頂きたいと思う。このお三方に共通しているのは中曽根元首相が言うように、「選挙目当ての狭小で迎合的な主張」「愛国心の薄弱さ」であると私は思っている。
 人はDNAによってその容貌・体つき・知能・性格等が決まる。DNAは生まれつきのものである。一方、人は生後の生活の仕方により、いろいろな思想・信条を持つようになる。これはDNAと違い、社会環境の変化により変わるものである。人の思想・信条を固めるものは歴史や精神文化や伝統などである。人のDNA,を「体内遺伝子」とすれば、出自・先祖・家庭環境・家庭教育・学校教育・社会生活・交友関係・歴史・精神文化・伝統などは「体外遺伝子」に相当する。
 鳩山由紀夫氏・小沢一郎氏・菅直人氏のお三方は、それぞれの「体内遺伝子」のほか、それぞれの出自・家庭環境・家庭教育など「体外遺伝子」がある。その「体外遺伝子」の部分が、中曽根元首相が言う「選挙目当ての狭小で迎合的な主張」「愛国心の薄弱さ」に影響を及ぼしている。勿論お三方は、「失礼だ」と怒るだろう。しかし、お三方のそれぞれの発言や行動は、天皇を崇敬し、日本の歴史・文化・伝統を大事にし、国旗・国歌を大切に思い、靖国神社に参拝し、強烈な愛国心をもつ人々が容認できるものではない。 

2011年8月26日金曜日

自民党訪韓国会議員団に対する韓国の対応 (20110826)

自民党国会議員の新藤義孝・稲田朋美・佐藤正久各氏が1日から4日間、竹島の北西90キロの鬱陵島で竹島関連の資料を集めた「独島博物館」などを見学するため韓国を訪問した。しかし、この3人は金浦空港で足止めされ、帰国を余儀なくされた。

私は FacebookにリンクされたYouTubeで初めて知ったが、金浦空港での韓国人たちの振る舞いには全く驚いた。3人の日本国国会議員の鬱陵島訪問に反対する韓国人たちは、三人の棺桶を用意し、その三つの棺桶にそれぞれ3人の写真を貼ってあった。興奮した韓国人たちは、棺桶を抱えて空港の警備当局の制服姿の人々と激しく押し問答をしていた。しまいには、興奮した一人の男が床に座り込み、感情を激しく露わにしていた。

映像はサンケイのカメラマンが撮ったものである。サンケイ新聞の取材者たちは浦項港から鬱陵島に渡った。浦項港では日本からの観光客にも分かるように日本語による看板が掲げられており、そこには「対馬は本来韓国の領土である」旨書いてあった。資料館には、竹島が歴史的に韓国領であることを証明するような古文書が展示されていた。ところがその古文書は明らかに改ざんされたものであった。韓国人にも古地図の位置関係などから、日本の竹島が韓国の独島であるかのようにすることが不自然に思えるような「作られた」史料が展示されていた。韓国側は、そのような改ざんした史料が日本の国会議員団に見られることを恐れて、国会議員団の訪問に対して理由にもならないような理由をこじつけて、日本の国会議員団の入国を拒否したのである。

映像の解説者は、「隣国・韓国があのように民度の低い国であることが情けない、韓国の有識者は自分の国の国民があのように程度が低いことを嘆いていると思う」と言っていた。日本から多くの観光客が韓国を訪れ、日本には非常に多くの韓流ドラマが氾濫し、非常に多くの日本人は韓国社会にある種の親しみを懐いているに違いない。しかしそのような人々がこの動画を観たら、韓国に対する評価は変わるだろう。今、日本に非常に多くの韓流文化が流入しているが、それは韓国側の「克日」ための手段であるに違いないと思う。

パリで行われたジャパン・エキスポで韓国人は剣道や茶道を韓国で起こったものであると宣伝した。韓国が剣道を韓国発祥と宣伝していることについて、Facebookでアメリカ人がクレームをつけている。韓国人が何と言おうと剣道は柔道・合気道などとともに日本の固有の文化である。ただ日本人の多くが知らないうちにそのようなことが行われている。

韓国人のそういった行動は韓国人の「自存」行動である。しかも、日本人にとって真に腹の立つ行動である。韓国人にそのような行動を慎んで貰うにはどうしたらよいだろうか。最も簡単にできえることは、日本人自ら日本固有の資質・文化・歴史を自覚し、韓国人に日本人に対する畏敬の念を抱かせるようにすることである。日本の政府が、韓国のそのような理不尽な行動に対して、しっかりと、しかも非常に強い態度で抗議することである。韓国に対して「腫れ物を触る」ような態度で接していたのでは、この問題は永久に解決できないと私は確信している。

2011年8月25日木曜日

日本の平和・安全・繁栄の大本は何か (20110825)

 日本の国会議員には、日本に帰化した元韓国・北朝鮮籍の方々が90人いるという。私はこのことを特に大きな問題あるとは思っていない。今後、優秀な帰化人が日本の政財界等各界で頭角を現し活躍して、この日本の発展・繁栄のため貢献してくれると思っている。

古代の我が国には非常に多くの人々が朝鮮半島から渡ってきた。私は、彼らはもともと半島南部にいた倭人の可能性があると思う。半島から来た人々の中には半島に居た漢人も多く含まれており、朝廷に仕え、天皇から氏姓を賜っている。これらの事は日本書紀・続日本紀・公卿類別譜などに書かれている。因みに征夷大将軍坂上田村麻呂は後漢霊帝の後裔氏族であり、延暦5(786)年苅田麻呂の時、忌寸から宿禰に改姓した氏族である。

天智2年(663年)百済滅亡時、沢山の百済の人々が日本に渡って来て日本に貢献している。そのことを江戸時代の歴史家・頼山陽は『百済を復す』という題で詩に書いている。頼山陽は「百済を滅ぼした唐と日本とではどちらが得をしただろうか。忠義の孫子は海を渡ってやって来て、長く臣民となって皇室を護る」(原文を意訳)と詠っている。朝鮮半島から日本にやって来た人々は、天皇から氏姓を賜り、日本の発展・繁栄に貢献し、非常に多くの名字の家々に分化し、その子孫は皆今日の日本人になっている。

原日本人はこの日本列島とごく僅かに朝鮮半島南部とロシア沿海州にしか残っていなかった縄文人である。縄文人は北方シベリヤからやって来た人々(ミトコンドリア遺伝子タイプN9b)と、当時陸地であった中国南部から台湾を含む一帯からやって来た人々(タイプM7a)が日本の全地域に混じり合って住んでいた。その後、大陸ではシベリアの寒冷地に適応した人々(ミトコンドリア遺伝子タイプN)が広がった。長江流域で繁栄し人々のグループには男だけにあるY染色体の遺伝子タイプDの人々がいたと思う。このタイプDの人(男)は殆ど日本とチベットにしかいない。中国にはごく僅か居るだけである。彼らは渡来系弥生人の主流であると思う。この様に日本人の遺伝子は特殊である。

日本人が日本人であり続けることができる最大の要素は、結局精神文化と伝統である。これをおろそかにしてしまうと、日本は平和で安全で繁栄した国ではなくなってしまうだろう。先ず日本は安全な国でなくなるだろう。今、イギリスの各地で若者たちによる暴動が起きている。ついここの間はノルウエーで悲惨なテロ事件が起きた。犯人はノルウエーにイスラム系の外国人たちが多く移民してきている現状に不満をもつ34歳のノルウエー人であった。フランスでもイスラムの女性たちがフランスの伝統文化に反する服装をしていることに反発して騒ぎが起きた。もし日本が流入してくる外国人に対して日本に同化することを求めないならば、日本はイギリスやノルウエーやフランスのようになるだろう。日本に帰化する人々が日本への同化woしないと、日本は安全な国ではなくなってしまうだろう。

外国人参政権付与や夫婦別称容認などもっての他である。そんなことを許してしまったら、これまでのように日本の社会は安全でなくなってしまう。神道・仏教・武士道などの精神文化や伝統文化を大事にすることが、日本の「自存」のため非常に重要である。

2011年8月24日水曜日

日中・日韓在留人口に思う(20110824)

 今、日本には70万人近くの中国・台湾籍の人が住んでいる。これに対して広大で人口が13億人もいる中国に住んでいる日本人は僅か13万人弱である。一方、日本に住む韓国・北朝鮮人は特別永住者として約53万人、一般永住者として約25千人居る。これに対して、韓国に住む日本人は3万人弱である。なお、日本に帰化した韓国・北朝鮮人は約32万人である。そのうち国会議員になっている人は90人ほどいると云う事である。日本に帰化した方々の国会議員の数が日本の人口比に対して、この90人という数字は異常に多いと思う。この数字の中には、調べてみないと分からないが、戦前日本国籍であった人たちの子孫も多いのではないかと思う。それにしてもこの数字は何だ、と首を傾げざるを得ない。

 運輸交通・情報通信の著しい発達により世界が狭くなり、今後、この日本にはいろいろな人種の帰化人が増えて行くだろう。万が一のことであるが、もし北朝鮮が崩壊したり、今の中国の‘王朝’である‘中国共産党王朝’が滅亡した場合、この日本に何十万人、何百万人という人たちが押し寄せてくるかもしれない。その時は日本が日本でなくなる時である。日本人が日本のアイデンティティを大事にしないととんでもないことが起きるだろう。

 私はこれまで日本人の特殊なDNAと精神文化などについて、前者を「体内遺伝子」、後者を「体外遺伝子」として、子子孫孫の末代まで日本が「東方の光」であり続ける道を探ってきた。辿り着いた結論は、日本人は「体外遺伝子」を非常に大切に思わなければならないということである。

 日本に帰化した人々は、もしこの日本で「体外遺伝子」が強ければその影響を受けて、数代の後には「純日本人」になるだろう。古代に日本に帰化した人々はみなそうなった。桓武天皇のご生母も帰化人の子孫であった。

 菅首相は国会で「日本国旗は良いが、国歌は別のものに変えた方がよい」と断言した。私は、菅氏が「国歌・君が代」の「君」を天皇のことであると思い込んでいるのではないかと思う。古来、天皇は「大君(おおきみ)」と呼ばれてきた。「君」は「あなた」であり「私」である。「君が代」は、平安時代の『古今和歌集』に収められた「読人知らず」の和歌に始まるものである。「君」は決して「象徴天皇」ではない。

 私は、「体外遺伝子」を修復・補強するため、次のことを国として法制化すべきだと思う。

中学生・高校生に対し次の項目の学習を義務付ける。

ア 教育勅語

イ 終戦詔勅

ウ 日本の古代史・近現代史

如何なるイベントの場面でも「国旗掲揚」と「国歌斉唱」を義務付ける。

靖国神社を国の管轄下に置き、国家として国の為命を捧げた方々の御霊を祀る。

韓国・北朝鮮人は日本への帰化を「同化」と反発するらしい。「同化」は当然のことである。日本が日本であるためには、日本国内に軋轢が生じるような種を蒔いてはならぬ。

2011年8月23日火曜日

体内遺伝子と体外遺伝子(続き)(20110823)

 フランスで開かれた「ジャパン エキスポ」に韓国が便乗し、剣道や茶道など日本の文化は韓国が源であるかのような宣伝をし、アニメ部門で日本人よりも多くのゲストが招待されていたという。これに対する反発や同意でネット上に騒動があったようである。

 確かに日本の剣道や茶道など日本固有の「道」文化が、あたかも韓国に源があるような表現は日本人として不愉快である。韓国人はそういうことを平気でやる民族であると軽く受け流せばそれでよいのかもしれない。しかし、それでよいのだという考え方だけでは甘い。もしその考え方が「日本人が日本人である」というアイデンティティに関する十分な論理的認識の上に立つものであるならば良いが、そのような論理的認識の上に立たず、ただ日本的美徳である「寛容」の精神だけの上の立つものであるならば、いつの間にか日本のアイデンティティは足元からすくわれてしまうだろう。

 我々は顕微鏡や分析装置で観察することができるDNAだけではなく、我々の祖先が営々として築いてきた日本固有の精神文化を大切にしなければならない。DNAは体内にある遺伝情報が詰まった組織である。これに対して「日本固有の精神文化」というものは体の外にあって、我々の子子孫孫に伝えなければならない一種の遺伝的情報である。遺伝情報には「体内遺伝子」と「体外遺伝子」があるのである。我々はDNAだけではなく、この「体外遺伝子」というものも非常に大切にしなければならないのである。

 この「体外遺伝子」が傷つくことなくしっかりと守られている限り、日本人は子子孫孫の末代まで日本人らしい日本人であり続けることができるのである。「体外遺伝子」は、保存された映像や書物などにより、その維持・活性化・修復を図ることができる。

 そのような論理的認識の上に立って、韓国人が日本固有の文化である剣道や茶道などが恰も韓国に源があるように宣伝したり、コマーシャルで暗に日本人を見下した表現の作品を作って日本人を「面白い」と頬笑ませることにより、彼らが溜飲を下げることに対して、日本人が寛容の精神で軽く受け流すならば全く問題ないと思う。ただし、「見て見ぬふり」をするのではなく、「それはおかしいよ」と注意・文句をきちんと言うべきである。

 この注意・文句をきちんと言わないのが、菅総理を初めとし党内に在日韓国・北朝鮮人の団体・組織から資金的・人的支援を受けている民主党員が多い現政権である。公明党も外国人の地方自治体参政権を認める党であるという。警戒しなければならない。

 過去に「女性天皇」容認の動きがあったし、今もなお「女性天皇」を容認する識者も多いと思うので、敢えて「男系」という接到語を付すが、神武天皇以来男系で続く皇統を絶やさないようにする法的措置が必要である。そして子供たちや青少年たちに近現代の日本の歴史を正しく教え、教育勅語を復活させる必要がある。

 このようにすることによって日本の「国体」はより一層明確になり、日本人の愛国精神は一層高まり、天皇陛下や内閣総理大臣が靖国神社を参拝することを非難し、或いは異議を唱える人々も少なくなるであろう。                   (終り)

2011年8月22日月曜日

体内遺伝子と体外遺伝子(続き)(20110822)

 明治天皇が詠まれたように「四方海皆同胞」である。「同胞」とは同じ母から生まれたということである。ミトコンドリア遺伝子でわかることは、日本人共通の母親が何人で何処辺りに住んでいた人かということである。その共通の母親の人数は16人であるという。勿論それぞれの母親が生きていた時期は同じではない。

 単純計算で、ここに男女一組から二人の子供が生まれ、その子供がまたそれぞれ二人づつ子供を得るとし、子供ができるまでの年数を25年とすると、もし仮に1000年経つと子孫は何人になるだろうか。それは240乗、つまり1兆人となる。このことは、我々日本人の血にはいろんな人々の集団、つまり縄文人や渡来系弥生人だけではなく、中国人・蒙古人・朝鮮人の血も少し混じり合っているということを意味する。

 ただ一つ言えることは、日本人には日本以外では世界に存在していなかった縄文人の血や、長江流域で稲作文化を開花させた人々の血が混じっているということである。さらに、男だけにあるY染色体遺伝子のDというタイプを持つ人は、日本人の半数から3分の1程度を占めているが、驚くべきことに日本以外ではチベットに人口の半分ぐらい占めているだけで、その他の東アジア・東南アジア・中央アジアにはわずかしか存在していないということである。(参考図書:『天皇の遺伝子』蔵 琢也 著、廣済堂出版)

 市は図書を参考にしながら、一部想像も交えて書くが、Y染色体のタイプDという遺伝子を持つ男たちは、アフリカを出発した現人類の初期の段階でアフリカに残った人々と枝別れしている。この遺伝子タイプDの男たちが率いる種族が長江流域で漁労・畑作をしているとき、北方からやって来た寒冷地に適応した狩猟・牧畜の種族と接触し、世界最古の文明・長江文明を開化させ、稲作技術を発展させた。その後、北方からやってきた別の種族・漢族と接触し、殺戮され、文明を破壊されたりしため山間部などに逃れたり、長江河口付近から北上し中国東北部から朝鮮半島を経て北九州にやって来た。彼らは稲作技術を持っていた。北上しなかったグループは長江河口から海を渡って沖縄を経て南九州にやって来た。鹿児島の笠沙にやってきたこの種族は漁労・造船・航海の技術に長けていた。彼らは裏日本の海岸にも行き、島根の出雲・淀江などや、表日本の各地の海岸に展開した。(参考図書:『古代日本のルーツ 長江文明の謎』安田喜憲著 青春出版社)

 日本人のY染色体遺伝子とミトコンドリア遺伝子の特徴は、日本人と中国・韓国・北朝鮮人とは明らかに異なっている。特にミトコンドリアM7a遺伝子は日本人だけが有しており、その人口比率は地域差があり、およそ5%から25%ほどである。国際結婚等でほんの僅か散らばったかも知れないが日本人特有である。Y染色体のタイプD遺伝子は、日本以外ではチベット人が有している。これはほんの僅かの中国人も有している。おそらく中国人のそれは、男がチベット族との混血か、あるいは長江流域から逃れた人々の一部だろう。

 日本人はそのように体内遺伝子としても特殊であるが、体外遺伝子(=仏教・武士道・茶道・古典文芸・古典芸能・わびさび等の精神文化など)としても特殊である。(続く)

2011年8月21日日曜日

体内遺伝子と体外遺伝子(20110821)

 体内遺伝子はDNAである。これに母親からしか伝わらないミトコンドリアDNAと父親からしか伝わらないY染色体DNAがある。母系社会だと母親から娘や息子へと代々一人の母親の遺伝子が伝えられてゆく。一方父親のY染色体遺伝子は息子にしか伝えられない。

 小泉首相のとき、女系天皇を容認する動きがあった。女性天皇と女系天皇とは意味が全く違う。過去に何人かの女性天皇がいた。しかしその後は神武天皇以来男系の子孫が天皇になっているので、神武天皇のY染色体遺伝子は今上天皇にも伝えられている。もし、女系天皇を容認すると、美智子皇后陛下のミトコンドリア遺伝子が愛子様に伝えられているが、将来愛子様が生んだ御子には神武天皇のY染色体遺伝子は伝わらない。つまりそこで神武天皇以来の皇統は途絶え、以後は美智子皇后陛下の遺伝子が伝わるということになる。

 野生動物の世界で雄同士が雌を巡って争い、争いに勝った者にのみが子孫を残すことができるのは理にかなっている。末裔まで繁栄させるにはそれが一番いい方法であるのだ。

 体内遺伝子はそういう概念で考えるべきである。自分の家の先祖を祀るというその先祖はその祖が母親である場合でも、その祖とともに男系を辿り男系の祖を祀ることも併せ重要である。日本人は祖霊を敬ってきた。このことは大変重要である。

 天皇家の祖・天照大神は女性であった。その夫・素戔嗚尊は天照大神の弟であり、天照大神と素戔嗚尊の二人は、伊邪那岐命と伊邪那美命の間にできた三人の御子の中の姉と弟である。以来男系でつなぎ、天皇として神倭伊波禮毘古命が初代天皇・神武天皇となっている。日本人は天照大神も素戔嗚尊も祖霊として祀っている。京都の八坂神社が素戔嗚尊を祀る総本社である。全国神社の本宗・伊勢神宮は天照大神を祀っている。

 このような神道は日本にしか存在していない。仏教とともに神道は日本の精神文化の柱である。私はこれを日本人の「体外遺伝子」と言う。実際の遺伝子(DNA)には数えきれないほどの情報が込められている。一方、「体外遺伝子」には「武士道」という精神文化、天皇を中心とした国体、茶道・華道・香道などと言った日本独特の「道」文化、御神輿を出して行う祭り、地方独特の祭りなどの伝統文化、文書に記述しきれない、ある意味でソフトウエアがある。これもまた数えきれないほどである。

 日本人の血には日本にしか居なかった縄文人の血、北方漢族に圧迫された長江流域の民の血、近年は国際結婚による様々な血が混じっている。これが日本人のDNAを形成している。このことは日本独自のものであって、漢族が大多数である中国、高麗・新羅・夫余等古代ツングース系諸民族が支配していた韓国・北朝鮮とは違うのである。

 この日本には後漢滅亡時に支配者の漢族系の人々がこの日本に渡ってきて帰化しているし、百済滅亡時以降ツングース族系の人々が日本に渡ってきて帰化している。戦後特に白人系や黒人系の血も多く入ってきているし、在日の人々の日本帰化によりツングース系を含むいろいろな血が入ってきている。日本人の血の基底には縄文人の血があるが、その後雑多な血が混じり合って今日の日本人を形成している。          (続く)

2011年8月20日土曜日

日本人の遺伝学的特徴と日本人の祖先(20110820)

 私は、何故日本人は中国人や韓国人から嫌われるのかという根本の理由を素人なりに探っている。『Newton別冊知りたい遺伝のしくみ』『古代日本のルーツ 長江文明に謎』などの図書を参考にして、日本の平和と安全の道を探っている。

日本人が他のアジア諸国の人たちと遺伝学的にどのような違いがあり、日本人の祖先はどのようにして形成されたかを知るということは、今後この東アジアで日本が存続してゆくため役立つと確信している。正に「人を知り己を知らば百戦危うからず」である。日本は東アジアの諸国、即ち当時の清国と朝鮮に先んじて近代化を成し遂げ、清国や朝鮮の近代化を推し進めた。私は日本人のDNAにその理由が隠されていると思っている。

 近年、中国は軍事力を増強し、海洋進出を頻繁に行い、我が国の領土・領空・排他的経済水域を脅かしている。韓国は北朝鮮と反目しあいながらも、同じ血を分けた同胞の国である北朝鮮を暗に陽に支援している。いずれ韓国は北朝鮮と合併し、かつて日本が創建を手助けして成った大韓帝国のような国になるだろう。そうなるとどういう国名になるか知れないが、隣国は日本にとって明治以来の脅威になること必至である。

 ミトコンドリアDNAは母親からしか伝わらない。それに対してY染色体DNAは父親からしか伝わらない。それぞれ沢山のタイプに枝分かれしていて、そのツリーを辿ると自分の先祖である最初の父親や最初の母親がどこにいたか推定できる。氷河時代が終わった1万年ほど前に、日本全国で縄文人が繁栄していた。

Newton日本人の起源』によれば、“骨の「形態小変異」を調べた研究でも、縄文人(とアイヌ)はアメリカ人、ヨーロッパ人、アジア人の中間に位置していることが報告されている。このことはこの縄文人がアフリカを旅立った人々が現在のヨーロッパ人やアジア人に分化する前の古い形態を持った人々であった可能性を示唆している”ということである。

 “縄文人に似た人は、人類の拡散の早い時期に東アジアに到達したが、その後シベリアで寒冷地適応した北方系アジア人(新モンゴロイド)の南下によって、日本以外の場所では駆逐されてしまったのかもしれない。”ということであるので、縄文人特有のミトコンドリアDNAのタイプM7aN9bを持つ人の割合が地域によって違うが人口の大体1割から3割いる日本人は特殊である。縄文人を特徴づけるDNAのタイプは他にもあるようだ。

 日本人の先祖には縄文人の他、渡来系弥生人がいる。この渡来系弥生人は現在の中国人の遺伝的特徴とは完全に異なっているという。渡来系弥生人の発祥の地は中国長江中・下流域であるという。北方の畑作・牧畜民と長江流域の畑作・漁労民が融合し文明が誕生した。長江文明を誕生させた民は北方からやった漢族により度重なる襲撃を受け、漢族と融合できなかった民は山間部な別の土地や海岸沿いに北方に、或いは海を渡って沖縄・九州などに移動した。日本にやってきた渡来系弥生人はそういう人たちであったのだ。

 従って日本人は中国人(漢族)や韓国・北朝鮮人(ツングース系)とは遺伝子の分布の上で大きな違いがある。これが相手を好きか嫌いかの一つの原因かもしれないのである。