ブッダ『感興のことば』を学ぶ(68) (20100527)
妻が新鮮な油で揚げてくれた新鮮な野菜や鯵の揚げたての天麩羅を食べる。こうして家で作ったものが一番旨い。今日(26日)は提出期限が近付いた放送大学の『分子生物学』と『生物界の変遷』の通信指導のレポートを書くことに重点的に時間配分をしようと思う。
この地球上のヒトを含むすべての生物は同根であることは確かで何億年と言うときを隔てて種の絶滅と再生を繰り返しながら今に至っている。高度の知能を獲得したヒトは他の生物を食べ、その生存をコントロールしながら生きている。
ヒトの遺伝情報の中には、ヒトが過去何万年以上の間に経験し、獲得し、子孫に伝達するものが多く含まれている。その中に、恐ろしい目に遭ったときにその恐怖から逃れるためバラ色の美しい花園や美しい音楽や良い香りがする至福の世界の中に自分自身を置きたいという願望を精神活動の中に実現させるという仕組みもあると思う。
チンパンジーでも喜怒哀楽の感情はある。笑う表情は相手に敵意を持たせないためだろう。順位の低いサルが順位の高いサルに近づくために赤ちゃんのサルを連れて挨拶にゆく文化があるサルの集団の中で観察されている。おっかないボス猿でも赤ちゃんには決して手出ししない。赤ちゃんを持つメス猿は自分の赤ちゃんがボス猿に認められると自分の地位が上がることを知っていて、低順位のあるオス猿が自分の赤ちゃんを奪い取ってそのボス猿のところに連れて行くことを望んでいるようである。そのオス猿は赤ちゃん猿を持ってボスに近づき、自分の歯を全開にしてカチカチさせながら笑顔を作ってボス猿に会う。ボス猿がその赤ちゃんを取り上げればそのオス猿はボス猿との関係が親密になる。
ヒトはサルにはない宗教的行為をし、「あの世」を思うとか「あの世」に生まれ変わるなどという精神活動をする。人の遺伝子を解析してゆくうちにそのような精神活動をする部分が見つかるかもしれない。いやきっと見つかると思う。
親から受け継いだ遺伝子のある部分を働かせないための仕組みの一つにDNAのメチル化というものがある。ヒトの遺伝子の中にはある遺伝子を働かせたりはたらかせなかったりする仕組みがあるようである。
経年とともに80%の確率ではげ頭になるという遺伝子が見つかっている。お酒好きか下戸か、うつ病になりやすいかならないかが遺伝子でわかる。頭の良し悪しも遺伝子で分かる可能性は高まっている。すでに天才の遺伝子の一つは見つかっている。第6染色体にある「IGF2R遺伝子」がそれだという。世界中の研究者たちは知能遺伝子として候補に上がっている「COMT遺伝子」「DRD2遺伝子」などを調べている。分子生物学は今脚光を浴び、日進月歩の状況である。私はまだ耳学問の域を出ていないし、その域を出るつもりもないが、新聞や雑誌やインターネットでできるだけ多くの情報を集めようとしている。(参考『Newton 知りたい! 遺伝のしくみ』)。
20 この世では自己こそ自分の主(あるじ)である。他人がどうして(自分の)主であろうか? 賢者は、自分の身をよくととのえて、明らかな知慧を獲得する。
2010年5月24日月曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(65) (20100524)
狭山に住む友人から今年も新茶を頂いた。その友人との交流は私が若い頃からずっと続いている。彼は私よりもずっと年長である。鹿児島県人で非常に律義な方である。
お礼の電話を入れる。70代も後半となるとぼつぼつ鬼籍に入る人が増えてくる。話題は昔よく知っていた同僚・上司のことが多い。「○○さんも昨年亡くなった」という話を聞きながら往時のその人の面影を思い出す。
ヒトを含むすべての生き物の死は、その生き物を構成している細胞の集合体の死である。ヒトの体は60兆個という膨大な数の細胞で出来ていて、細胞と細胞の間はコラーゲンを初めとする各種タンパク質で接着されている。生き物の生死に関わる主な細胞は、内分泌系、神経系、免疫系に分類される組織や器官である。それらの細胞が死んだときヒトは死ぬ。
ヒトの60兆個の細胞は、毎日3000億個~4000億個死んでいる。60兆個の細胞の200分の1ほどが毎日死んでいる。死んだ細胞の不足分は細胞の分裂によって補われる。しかしその分裂は1個の細胞について50回ほど繰り返されるがその後は分裂しなくなる。つまりそのことにより細胞が減少する。そして遂にはヒトは死に至る。
細胞は火傷や外傷やなどで損傷する。このような外因で細胞が死ぬ。つまり事故で細胞が壊死(ネクローシス)する。壊死のときは細胞膜が破れ、細胞の中身が漏れ出す。細胞の中心にある大きさ1000分の数ミリ程度の核の中にあるDNAもランダムに分解される。そこに異物の存在を知った白血球が集まってきて炎症を起こす。
一方、DNAが傷ついて修復されないときに細胞は自ら死ぬ。つまり自然死(アポトーシス)する。自然死のときは細胞全体が縮小し、DNAがある核は変形し、断片化し、細胞内の小器官はそれぞれ小さな袋に詰め込まれて、マクロファージに飲み込まれて分解される。マクロファージは血管の外の組織や肺と心臓の間など腔所にいる白血球の一つである。
細胞は大きさが100分の1ミリメートルでその中に母親由来のミトコンドリアがある。この数は細胞の種類によって大きく異なっている。そのミトコンドリアの遺伝子は核の遺伝子とは別である。これは母親からしか伝わらない遺伝子である。
ミトコンドリアは一つの細胞内に数千個存在している。ミトコンドリアのDNAはミトコンドリアの核の中に収められていてATPという細胞のエネルギー源を生産に関与している。
ミトコンドリアのDNAは核のDNAに比べ変異する確率が高く、加齢とともに変異したミトコンドリアの遺伝子は細胞分裂を経て体内に広まってゆく。変異したミトコンドリアの数が増えて一定値を超えるとATPを沢山必要とする脳や骨格筋や心臓などに異常が生じる。もし母親のイトコンドリアに異常な遺伝子がある場合、そのミトコンドリア遺伝子は子供に確実に伝わり、子供の脳や骨格筋や心臓などに異常を引き起こす原因となる。従い病気で長寿を全うできない場合、その原因が母親のミトコンドリアにある場合が考えられる。
17 耳で多くのことを聞き、眼で多くのことを見る。思慮ある人は、見たこと、聞いたことを全て信じてはならない。
狭山に住む友人から今年も新茶を頂いた。その友人との交流は私が若い頃からずっと続いている。彼は私よりもずっと年長である。鹿児島県人で非常に律義な方である。
お礼の電話を入れる。70代も後半となるとぼつぼつ鬼籍に入る人が増えてくる。話題は昔よく知っていた同僚・上司のことが多い。「○○さんも昨年亡くなった」という話を聞きながら往時のその人の面影を思い出す。
ヒトを含むすべての生き物の死は、その生き物を構成している細胞の集合体の死である。ヒトの体は60兆個という膨大な数の細胞で出来ていて、細胞と細胞の間はコラーゲンを初めとする各種タンパク質で接着されている。生き物の生死に関わる主な細胞は、内分泌系、神経系、免疫系に分類される組織や器官である。それらの細胞が死んだときヒトは死ぬ。
ヒトの60兆個の細胞は、毎日3000億個~4000億個死んでいる。60兆個の細胞の200分の1ほどが毎日死んでいる。死んだ細胞の不足分は細胞の分裂によって補われる。しかしその分裂は1個の細胞について50回ほど繰り返されるがその後は分裂しなくなる。つまりそのことにより細胞が減少する。そして遂にはヒトは死に至る。
細胞は火傷や外傷やなどで損傷する。このような外因で細胞が死ぬ。つまり事故で細胞が壊死(ネクローシス)する。壊死のときは細胞膜が破れ、細胞の中身が漏れ出す。細胞の中心にある大きさ1000分の数ミリ程度の核の中にあるDNAもランダムに分解される。そこに異物の存在を知った白血球が集まってきて炎症を起こす。
一方、DNAが傷ついて修復されないときに細胞は自ら死ぬ。つまり自然死(アポトーシス)する。自然死のときは細胞全体が縮小し、DNAがある核は変形し、断片化し、細胞内の小器官はそれぞれ小さな袋に詰め込まれて、マクロファージに飲み込まれて分解される。マクロファージは血管の外の組織や肺と心臓の間など腔所にいる白血球の一つである。
細胞は大きさが100分の1ミリメートルでその中に母親由来のミトコンドリアがある。この数は細胞の種類によって大きく異なっている。そのミトコンドリアの遺伝子は核の遺伝子とは別である。これは母親からしか伝わらない遺伝子である。
ミトコンドリアは一つの細胞内に数千個存在している。ミトコンドリアのDNAはミトコンドリアの核の中に収められていてATPという細胞のエネルギー源を生産に関与している。
ミトコンドリアのDNAは核のDNAに比べ変異する確率が高く、加齢とともに変異したミトコンドリアの遺伝子は細胞分裂を経て体内に広まってゆく。変異したミトコンドリアの数が増えて一定値を超えるとATPを沢山必要とする脳や骨格筋や心臓などに異常が生じる。もし母親のイトコンドリアに異常な遺伝子がある場合、そのミトコンドリア遺伝子は子供に確実に伝わり、子供の脳や骨格筋や心臓などに異常を引き起こす原因となる。従い病気で長寿を全うできない場合、その原因が母親のミトコンドリアにある場合が考えられる。
17 耳で多くのことを聞き、眼で多くのことを見る。思慮ある人は、見たこと、聞いたことを全て信じてはならない。
2010年5月23日日曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(64) (20100523)
NHKで全盲のピアニスト・辻井伸行さんのLive出演の番組があったのでずっと視聴した。彼は音楽家の血を引いていない。彼のお父様は産婦人科医でありお母様は元アナウンサーである。彼は生まれつき視覚障害者であった。彼が2歳のとき買い与えたおもちゃのピアノを弾く様子をお母様が見て「この子は音楽家の素質がある」と判断されたということである。7歳の時、全日本盲学生音楽コンクール器楽部門ピアノの部で第1位受賞し、以後生まれつきの才能をぐんぐん伸ばし続けて現在に至っている。
番組で辻井さんは自ら点字で作成した1通の手紙を読み上げた。その手紙は小学校以来会っていない小学校1年生のときの恩師・大倉繫之先生に宛てた感謝の手紙であった。辻井さんには内緒であったがその恩師・大倉先生から辻井さんあての手紙がその番組に届けられていた。それをアナウンサーが代読した。辻井さんは大変感激していた。
辻井さんは昨年6月、アメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した。番組ではそのコンクールのリハーサルの様子が放映された。オーケストラの指揮により辻井さんがピアノの演奏を開始しオーケストラの伴奏が続くのであるが、辻井さんは指揮者のタクトを振り下ろす息づかいを感じ取りピアノの演奏を始めたという。
番組では辻井さんがショパンのノクターンなど幾つかの曲目を演奏した。スタジオの中で見ている観客たちも感動していたが、こうして遠隔地でテレビを見ている私も感動した。目が全く見えなくても持って生まれた才能を全開させて人々に歓びを与えている。これがブッダの‘方便’でなくて何だろう?
辻井さんの遠いご先祖に音楽に特別優れた方がいらっしゃるのだろうと思う。何世代、何十世代を経るうちに血は混じりあい、重なりあうのであるが、そういう中で遠いご先祖のあるお方の‘来世’が辻井さんの‘現世’として存在しているのだと思う。
昨夜は夜中1時過ぎせき込んで目が覚めせきが止まらなかったので居間でテレビを見た。たまたまそれはマザーテレサのことをドキュメンタリーにした映像であった。マザーテレサやマザーテレサのもとに集まった修道女たちの活動をみて、神への強い信仰心が何事も恐れない愛の活動の力となっていると思った。男にはなかなかできないことだと思った。マザーテレサや彼女のもとに集まった修道女たちは、やはりブッダの‘方便’として、それぞれの‘現世’は、それぞれ誰かの、それぞれ何代、何世代、何十世代も前の世・‘前世’の続きであるのだと思った。全てをイエスキリストに捧げた行為は、その‘前世’の遺伝子が為させるものであるのだろうと思った。
そのような‘前世’の遺伝子の情報は、電子顕微鏡を使って肉眼で観測できる物質としての遺伝子によるものだけではなく、物理学的な‘波動’のようなものを通じても伝えられるのかもしれない。ただこの部分はまだ科学的には全く未知である。
12 色かたちによって、わたしを測り、また音声によって、わたしを尋ねもとめる人々は、貪欲や情欲に支配されているのであって、実はわたくしのことを知らない。
NHKで全盲のピアニスト・辻井伸行さんのLive出演の番組があったのでずっと視聴した。彼は音楽家の血を引いていない。彼のお父様は産婦人科医でありお母様は元アナウンサーである。彼は生まれつき視覚障害者であった。彼が2歳のとき買い与えたおもちゃのピアノを弾く様子をお母様が見て「この子は音楽家の素質がある」と判断されたということである。7歳の時、全日本盲学生音楽コンクール器楽部門ピアノの部で第1位受賞し、以後生まれつきの才能をぐんぐん伸ばし続けて現在に至っている。
番組で辻井さんは自ら点字で作成した1通の手紙を読み上げた。その手紙は小学校以来会っていない小学校1年生のときの恩師・大倉繫之先生に宛てた感謝の手紙であった。辻井さんには内緒であったがその恩師・大倉先生から辻井さんあての手紙がその番組に届けられていた。それをアナウンサーが代読した。辻井さんは大変感激していた。
辻井さんは昨年6月、アメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した。番組ではそのコンクールのリハーサルの様子が放映された。オーケストラの指揮により辻井さんがピアノの演奏を開始しオーケストラの伴奏が続くのであるが、辻井さんは指揮者のタクトを振り下ろす息づかいを感じ取りピアノの演奏を始めたという。
番組では辻井さんがショパンのノクターンなど幾つかの曲目を演奏した。スタジオの中で見ている観客たちも感動していたが、こうして遠隔地でテレビを見ている私も感動した。目が全く見えなくても持って生まれた才能を全開させて人々に歓びを与えている。これがブッダの‘方便’でなくて何だろう?
辻井さんの遠いご先祖に音楽に特別優れた方がいらっしゃるのだろうと思う。何世代、何十世代を経るうちに血は混じりあい、重なりあうのであるが、そういう中で遠いご先祖のあるお方の‘来世’が辻井さんの‘現世’として存在しているのだと思う。
昨夜は夜中1時過ぎせき込んで目が覚めせきが止まらなかったので居間でテレビを見た。たまたまそれはマザーテレサのことをドキュメンタリーにした映像であった。マザーテレサやマザーテレサのもとに集まった修道女たちの活動をみて、神への強い信仰心が何事も恐れない愛の活動の力となっていると思った。男にはなかなかできないことだと思った。マザーテレサや彼女のもとに集まった修道女たちは、やはりブッダの‘方便’として、それぞれの‘現世’は、それぞれ誰かの、それぞれ何代、何世代、何十世代も前の世・‘前世’の続きであるのだと思った。全てをイエスキリストに捧げた行為は、その‘前世’の遺伝子が為させるものであるのだろうと思った。
そのような‘前世’の遺伝子の情報は、電子顕微鏡を使って肉眼で観測できる物質としての遺伝子によるものだけではなく、物理学的な‘波動’のようなものを通じても伝えられるのかもしれない。ただこの部分はまだ科学的には全く未知である。
12 色かたちによって、わたしを測り、また音声によって、わたしを尋ねもとめる人々は、貪欲や情欲に支配されているのであって、実はわたくしのことを知らない。
2010年5月17日月曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(58) (20100517)
今日、日曜日午後からっとしたお天気であったこともあり、川辺を散策する人や土手で本を読んでいる人や、ビニールシートを敷いて昼寝を楽しんでいる若い二人連れなどがいる。若い二人連れは3組見かけた。みな幸せそうである。
河川敷は小さなグラウンドとして整備されていて、一つのコーナーでは女子ソフトボールの試合をしている。隣では少年野球の試合をしている。暫く女子ソフトボールの試合を見、続いて少年野球の試合を見る。見ていて結構楽しい。
わが息子たちはあるスポーツ少年団の少年野球チームに入っていた。子どもをそのような野球チームに入れ、親たちは後援会を組織して子どもたちの面倒を見ていた。練習や試合の場所は小学校の校庭で行うことが多かった。河川敷のグラウンドで試合をしている少年野球チームも同じようで、親たちが集まって子どもたちの試合を見ている。ただ、今の親たちは親同士本当に打ち解けてやっているであろうか。最近の親たち、といっても殆ど母親たちであるが、なかなか本音の付き合いができないと聞く。
暫く河川敷グラウンドで行われている試合を見た後家電の量販店に立ち寄る。目的はCDコンポを買うためである。先日買ったCDだけが聴けるウォークマンをCDが壊れた機器のAUXにつないでCDをスピーカーで聴けるようにしたのだが、操作が面倒で妻には不評である。そこで量販店で安く買えるならば買おうと立ち寄ったのである。店員が値札よりさらに800円まけてくれたのでそれを買った。他店の同じものより安い。先日かったCDのウォークマンは詩吟の会で名吟家の吟詠を聴いてもらうためにときどき使うことにした。
夕食後妻と遺伝子のことについて語り合う。私自身地縁血縁関係が濃い土地で育ち、妻も同郷である。私も妻もそれぞれの先祖は何百年以上も前に同じ土地に住み、子々孫々ずっと同じ土地で生まれ、其処で一生を終えた。昔の結婚は親が決め、家柄などを考えて嫁のやり取りをしてきた。従ってその土地では昔を辿れば血がつながっている人が多い。たまに帰郷するとどことなく顔つきの似た者を多く見かける。しかし戦後、特に昭和35年ごろ以降、田舎も急速に都市化され、他県からどんどん新しい人たちが移り住むようになった。今の時代は男女がそれぞれ別の土地で育った者同士の結婚が多いと思う。今日川辺で見かけた若いカップルたちも多分そうであろうと思う。
人々の間の血の混ざり合いは戦国時代や明治以降急速に進んだと思う。それが戦後更に急速に進んだ。「どこの馬の骨」か分からぬ者同士が大部分を占めるようになり、自分の家の由緒を知っている者は急速に少なくなった。遺伝子は急速に拡散し、ごく普通の家で同じ家族の中に極端に良い遺伝子を受け継いでいる者がいる一方で、極端に悪い遺伝子を受け継いでいる者がいるという状況になったと思う。
ブッダ「感興のことば」を続ける。
7 うるわしく、あでやかに咲く花で、しかも良い香りのあるものがあるように、善く説かれたことばも、それを実行する人には、実(み)のりが有る。
今日、日曜日午後からっとしたお天気であったこともあり、川辺を散策する人や土手で本を読んでいる人や、ビニールシートを敷いて昼寝を楽しんでいる若い二人連れなどがいる。若い二人連れは3組見かけた。みな幸せそうである。
河川敷は小さなグラウンドとして整備されていて、一つのコーナーでは女子ソフトボールの試合をしている。隣では少年野球の試合をしている。暫く女子ソフトボールの試合を見、続いて少年野球の試合を見る。見ていて結構楽しい。
わが息子たちはあるスポーツ少年団の少年野球チームに入っていた。子どもをそのような野球チームに入れ、親たちは後援会を組織して子どもたちの面倒を見ていた。練習や試合の場所は小学校の校庭で行うことが多かった。河川敷のグラウンドで試合をしている少年野球チームも同じようで、親たちが集まって子どもたちの試合を見ている。ただ、今の親たちは親同士本当に打ち解けてやっているであろうか。最近の親たち、といっても殆ど母親たちであるが、なかなか本音の付き合いができないと聞く。
暫く河川敷グラウンドで行われている試合を見た後家電の量販店に立ち寄る。目的はCDコンポを買うためである。先日買ったCDだけが聴けるウォークマンをCDが壊れた機器のAUXにつないでCDをスピーカーで聴けるようにしたのだが、操作が面倒で妻には不評である。そこで量販店で安く買えるならば買おうと立ち寄ったのである。店員が値札よりさらに800円まけてくれたのでそれを買った。他店の同じものより安い。先日かったCDのウォークマンは詩吟の会で名吟家の吟詠を聴いてもらうためにときどき使うことにした。
夕食後妻と遺伝子のことについて語り合う。私自身地縁血縁関係が濃い土地で育ち、妻も同郷である。私も妻もそれぞれの先祖は何百年以上も前に同じ土地に住み、子々孫々ずっと同じ土地で生まれ、其処で一生を終えた。昔の結婚は親が決め、家柄などを考えて嫁のやり取りをしてきた。従ってその土地では昔を辿れば血がつながっている人が多い。たまに帰郷するとどことなく顔つきの似た者を多く見かける。しかし戦後、特に昭和35年ごろ以降、田舎も急速に都市化され、他県からどんどん新しい人たちが移り住むようになった。今の時代は男女がそれぞれ別の土地で育った者同士の結婚が多いと思う。今日川辺で見かけた若いカップルたちも多分そうであろうと思う。
人々の間の血の混ざり合いは戦国時代や明治以降急速に進んだと思う。それが戦後更に急速に進んだ。「どこの馬の骨」か分からぬ者同士が大部分を占めるようになり、自分の家の由緒を知っている者は急速に少なくなった。遺伝子は急速に拡散し、ごく普通の家で同じ家族の中に極端に良い遺伝子を受け継いでいる者がいる一方で、極端に悪い遺伝子を受け継いでいる者がいるという状況になったと思う。
ブッダ「感興のことば」を続ける。
7 うるわしく、あでやかに咲く花で、しかも良い香りのあるものがあるように、善く説かれたことばも、それを実行する人には、実(み)のりが有る。
2010年5月16日日曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(57) (20100516)
Newton『知りたい!遺伝のしくみ』にインターネット版のヒト遺伝子カタログOMIMの検索のことが書かれている。検索の仕方によるが初め出てきたのはどうもプロフィールがはっきりしない人で、ひょっとすると分子生物学者かもしれないしそうでないかもしれない人のブログがでてきた。あるいは、検索に「・・・しなさい」と命令調で書かれているブログもあった。どうもおかしいので検索し直したら純粋に学術的なデータベースのページが出てきた。私が探していたのはこの学術的なデータベースである。しかし、私はそのようなものがあることだけを確認したかったので探してみたのである。
しかし分子生物学を学び、あるいはその分野に興味をもっている若い人たちがインターネットでヒトの遺伝子のカタログのデータを探した時、その人が何か精神的なものを求めていた場合、初めに書いたようなブログがすぐ目にとまるだろう。それらのブログはそれほど注目を引きそうによくデザインされている。
最新の科学は人々の精神を不安にさせる可能性がある。生まれながらにして何か病気をもっていたり、身体的な障害があったり、性格が悪かったりした場合、それは遺伝子によるものである。生まれながらにして美男子、美女、高い知能、善い性格であるのも遺伝子によるものである。勿論、ヒトの遺伝子は極めて複雑にできているようであるから、「氏より育ち」というように生後の環境が影響するところが極めて大きいことは間違いない。分子生物学者たちはそのことを大いに強調するようである。
DNAのメチル化といってDNAの塩基であるシトシンにメチル基という化学構造が付け加えられた遺伝子は働かなくなるそうである。それがなぜ起きるかは解明されていない。生後の環境でそのスイッチが入ったり入らなかったりするのであろうか?
今の時代、最新の科学的情報は広く一般庶民にも知れ渡る。特に欧米や日本など高度情報社会ではそうである。そのような社会では人々の精神的な安定を図る何かの社会的構造が必要である。アメリカでは頑固にヒトは神様が創造したと信じ、あるいはかたくなに信じようとする人々がいる。ヨーロッパでもキリスト教という宗教が人々の精神を支えている。しかし八百万の神々がましますわが国、葬式仏教が盛んなわが国、結婚式の格好よさを好みキリスト教式の挙式に憧れる若者たちが多いわが国にはそのような構造はない。勿論欧米でも徐々に古い伝統的な構造はなくなってゆくであろう。
分子生物学が遠い将来人々の精神を安定させる技術を生み出せば宗教も必要でなくなるのかもしれない。しかし「あの世」「神の国」の存在は人類にとってまだまだ十分必要である。お釈迦さまもイエスキリストもそれらの存在を人々に説かれたのでそれは確かに存在するのであろう。そして分子生物学も量子力学もそのことをどうしても証明することができないのであろう。しかしまだまだ未知のことばかりである。
6 うるわしく、あでやかに咲く花で、香りの無いものがあるように、善く説かれたことばでもそれを実行しない人には実りがない。
Newton『知りたい!遺伝のしくみ』にインターネット版のヒト遺伝子カタログOMIMの検索のことが書かれている。検索の仕方によるが初め出てきたのはどうもプロフィールがはっきりしない人で、ひょっとすると分子生物学者かもしれないしそうでないかもしれない人のブログがでてきた。あるいは、検索に「・・・しなさい」と命令調で書かれているブログもあった。どうもおかしいので検索し直したら純粋に学術的なデータベースのページが出てきた。私が探していたのはこの学術的なデータベースである。しかし、私はそのようなものがあることだけを確認したかったので探してみたのである。
しかし分子生物学を学び、あるいはその分野に興味をもっている若い人たちがインターネットでヒトの遺伝子のカタログのデータを探した時、その人が何か精神的なものを求めていた場合、初めに書いたようなブログがすぐ目にとまるだろう。それらのブログはそれほど注目を引きそうによくデザインされている。
最新の科学は人々の精神を不安にさせる可能性がある。生まれながらにして何か病気をもっていたり、身体的な障害があったり、性格が悪かったりした場合、それは遺伝子によるものである。生まれながらにして美男子、美女、高い知能、善い性格であるのも遺伝子によるものである。勿論、ヒトの遺伝子は極めて複雑にできているようであるから、「氏より育ち」というように生後の環境が影響するところが極めて大きいことは間違いない。分子生物学者たちはそのことを大いに強調するようである。
DNAのメチル化といってDNAの塩基であるシトシンにメチル基という化学構造が付け加えられた遺伝子は働かなくなるそうである。それがなぜ起きるかは解明されていない。生後の環境でそのスイッチが入ったり入らなかったりするのであろうか?
今の時代、最新の科学的情報は広く一般庶民にも知れ渡る。特に欧米や日本など高度情報社会ではそうである。そのような社会では人々の精神的な安定を図る何かの社会的構造が必要である。アメリカでは頑固にヒトは神様が創造したと信じ、あるいはかたくなに信じようとする人々がいる。ヨーロッパでもキリスト教という宗教が人々の精神を支えている。しかし八百万の神々がましますわが国、葬式仏教が盛んなわが国、結婚式の格好よさを好みキリスト教式の挙式に憧れる若者たちが多いわが国にはそのような構造はない。勿論欧米でも徐々に古い伝統的な構造はなくなってゆくであろう。
分子生物学が遠い将来人々の精神を安定させる技術を生み出せば宗教も必要でなくなるのかもしれない。しかし「あの世」「神の国」の存在は人類にとってまだまだ十分必要である。お釈迦さまもイエスキリストもそれらの存在を人々に説かれたのでそれは確かに存在するのであろう。そして分子生物学も量子力学もそのことをどうしても証明することができないのであろう。しかしまだまだ未知のことばかりである。
6 うるわしく、あでやかに咲く花で、香りの無いものがあるように、善く説かれたことばでもそれを実行しない人には実りがない。
2010年4月8日木曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(19) (20100408)
「犯罪加害者・家族たちの告白」という番組を観た。犯罪被害者の権利については、被害者たちの運動が世論を動かしてかなり状況が変わったが、加害者の家族のことは無視されてきた。犯罪者を出したのはその家族や会社などにも原因があるとして、世間では冷たく扱われてきた。かくいう私自身もつい最近まで、犯罪者出した家族に対して冷たい視線を向けていた。子供が人を殺したりするのは親の教育が悪かったからだと思っていた。
ところが、Newton『知りたい!遺伝のしくみ』を読んでそのような考え方は間違っているのではないかと思うようになった。その本には『オランダの家系から、攻撃性と遺伝子の関係がみつかった』という題で、遺伝子と関係が明らかにされた性格の一つに「攻撃性」があることが説明されている。オランダの遺伝学者ハン・ブルナー博士は、放火やレイプ、露出癖などといった衝動的な行動や攻撃的な行動をとる人が多くいる家系について遺伝子を調べてみたら、その家系の中には「MAOA(モアアミン酸化酵素A)」というタンパク質をつくる遺伝子に異常があり、MAOAを全く作れない複数の男性がいたという。
MAOAはセニトロンやドーパミンなどの神経伝達物質を酸化する作用を持つ。酸化された神経伝達物質は機能を失いニューロンの外に排出されるという。このMAOAをつくることが出来ない男性は全員が攻撃的な性格であったという。ハン・ブルナー博士が調査した家系の図の一部が示されているが、保因者の女性の子孫30人中MAOAを全く作れない男性は7人で、その家系全体では14人いるという。その全員が攻撃的な性格であるという。
現代の社会では人々の移動が激しい。国際結婚も多い。移住先で結婚し子供をつくる。そのようにしていろいろな遺伝子が拡散してゆく。ごく普通の家庭であっても家族の性格や知能や病気も様々な遺伝子によって家族の中にいろいろなものが混じっているようになる。顔つきはメンデルの法則により親の顔つきに似るが、性格や知能や病気などは必ずしも親のそれとは似ていないことが多いだろうと思う。自分の子供の中にどういうわけかMAOAを全く作れない子がいる可能性は幾世代も経るうちに増えくる可能性はある。つまり、ごく普通の中流の家庭であっても、家族の中に博士になったり政治家になったりする者がいる一方で、ある日突然殺人の罪を犯す者が現れないとも限らない。家庭や学校での教育が如何によく行われていたとしても、そのような遺伝子を持って生れた子供が成長し、社会に出ていろいろな葛藤の中で揉まれて行くうちに、何かのきっかけで罪を犯してしまう。そのような不幸が、ごく普通の家庭で起きる可能性は今後増えて行く可能性があるのだ。そのような不幸を未然に防ぐためには、継続的な生涯学習や社会教育が必要であると思う。
ブッダは次のことばのとおり、「流転輪廻」「母の胎内に入る」と語っておられる。
12 男は愛執を妻として、長夜に臥す。ひそむ妄執のゆえにくりかえし輪廻流転して、くりかえし母の胎内に入る。このような状態、それとは異なった状態というふうに、輪廻のうちに行きつ戻りつする。
2010年4月2日金曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(13) (20100402)
昨日の民主・自民党首討論のことをテレ朝で評価していた。大方の意見は、「もっと建設的なことで議論して欲しかった。激しくぶっつかりあうだけなら私(女性)でもできる。」というものであった。
公党のトップは自ら役者として周囲の様々なアドバイスを一応は聞くが、最後は自分自身で決め、その決めたとおりに舞台の上で演技をしなければならないのだ。結局は2500年も前に釈尊が言っておられるように、自分自身を洲として、自分自身を拠りどころとして、孤独に耐えながら自らの言葉を発し、自らの責任で行動しなければならないのだ。その結果は自分自身で責任をとらなければならないのだ。しかしこれは「和を以って尊しと為す」われわれ日本人にとって最も苦手な部分なのかもしれない。
しかし結果の善し悪しは別として、戦国武将織田信長は違っていた。彼の子孫・織田信成はまだ賞は取っていないが冬季オリンピックで活躍している。織田信長は遺伝子的にはアメリカ人の約半数の遺伝子と同じものを持っていたのかもしれない。
ドーパミン4型受容体DRD4遺伝子の繰り返し回数は、日本人の殆どが4回であるのに対しアメリカ人の約半数は7回であるという。日本人で7回の人は殆どいないという。7回の人は好奇心が旺盛で新しもの好きである性格であるという。結果の良し悪しは別として、好奇心が旺盛で新しもの好きでないと革新的なリーダーにはなれないのだと思う。このDRD4遺伝子は「はじめて発見された性格遺伝子」として世界中の研究者の注目を集めているという。(Newton別冊『知りたい!遺伝子のしくみ』より引用。)
昨日、把瑠都が大関に昇進した。彼の奥さんは年上のロシア人という。和服姿でテレビの前に出た。彼が横綱になり、将来親方としてやってゆくためには、日本の国籍をとらなければならない。彼が将来その道を選ぶかどうかは分からない。故国エストニアで、父親が早世したので母親が女手一つで育て上げた3人の子供の一人、二男が把瑠都である。日本人の横綱がいないのは淋しいが、彼は立派な横綱になるだろう。
把瑠都の子供はエストニア人とロシア人の混血となる。われわれ日本人の祖先は北方、西方、南方からこの列島に渡ってこいた人々の混血である。日本人の血液の型には、チベット人にしかない要素も混じっているという。ごく僅かであるがヨーロッパ人の血液の型も、また戦後はアフリカ系の人の血液の型も混じるようになっている。長い年月の間には遺伝子の拡散が進み、日本全国でいろいろな顔つきの人が現れるようになるだろう。しかし、内気という日本人の性格は変わることがなく、調和を保ちながら前進する従来の方向性は変わることはないだろう。過去の反省をもとに、われわれ日本国民は、日本丸という船の乗客として、優れた船長と高級士官を選ぶようにしなければならないならない。
中国で麻薬密輸で逮捕された日本人が初めて死刑になる。5日ごろ執行されるという。
3 快楽から憂いが生じ、快楽から恐れが生じる。快楽を離れたならば、憂いは生じない。どうして恐れることがあろうか?
2010年3月30日火曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(10) (20100330)
NHKスペシャル人体製造の衝撃という番組を観て考えさせられた。ヒトの幹細胞で何でもできるのだ。豚に移植して人間の肝臓を作ることも、女の幹細胞から精子を創ることも、免疫の型が全く同じ兄弟姉妹を創ることも、である。
イギリスでは議論の末、2008年11月に‘救世主兄弟’という免疫の型が全く同じ兄弟(姉妹)を厳しい条件付きで創ることを認める法律が作られたという。その条件とは、救世主兄弟が提供するものは血液の病気の治療に限るというものである。アメリカではそのような法律はなく、両親と医師の間の話し合いで決定することが奨励されている。日本では会議はよく開かれるが議論がなされていない状況であるという。これは、アメリカ人の半数はDRD4遺伝子の繰り返し頻度が7回の人であるのに対し、日本人では4回の人が殆どであるということがそのような状況を作り出しているのだろうか?7回の人は新しもの好きな性格で、4回の人は内気であるという。日本人は「和を以って尊しと為す」国民なのだ。
日本では国際的に厳格な基準で認められている施設で、豚に人間の肝臓を創らせる研究が行われ、種の異なるマウスとラットの間で実験が成功している。つまりマウスにラットの肝臓を創らせることに成功したのである。人体改造で若返りも可能になる。
救世主兄弟は、受精卵が分裂を始めて8個になったときその中の1個を取り出して免疫の型を調べ、一致したものを母体に入れて免疫の型が全く同じ子供が創られとき、その子供のことをそう呼ぶ。アメリカではケイティという女の子が、救世主兄弟で弟・クリストファーの骨髄で病気を治療し、成功している。受精卵の分裂が8個になったとき、そのうちの1個を取り出しても、残りの7個で分裂が進み、胎児として成長するということである。クリストファーは、父親である夫の精子と母親である妻の卵子を体外受精させ、受精した23個の卵を次々調べ、ケイティと免疫の型が全く同じ受精卵を見つけ出して、妻の子宮内に着床させ、生れた男の子の名前である。極端に言えばクリストファーは人造人間である。
アメリカではマーク・ヒューズ医師は103の救世主兄弟を創ることに成功しているという。またザボス医師は中東のある国で認められているクローン人間創りを試みているという。救世主兄弟は、兄弟(姉妹)が重い病気になったとき、例えば腎臓の2分の1、肝臓の半分、骨髄、皮膚などを提供する役割を担わされるべく、この世に生を受ける存在である。将来、自分が病気になったときのために、若い時に自分の幹細胞を保存しておけば、自分の寿命を延ばせることも、若返ることも可能になるらしい。その費用は150万円であるという。
人体製造の技術は驚異的である。今後ますます発達するであろう。製造される人体と仏教の哲理とは対立するものでるのか、そうでないのか?私の哲学の思索の新たな課題が出て来たと思う。クリストファーの両親はケイティの命を救った。しかし本当に救うことが出来ているのだろうか?よくよく突き詰めて考えれば、答えは‘否’である。
40 子も救うことができない。父も親戚もまた救うことができない。死におそわれた者にとっては、かれらも救済者とはならない。
2010年3月26日金曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(6) (20100326)
ヒトのゲノムの解読が進み、ヒトの全遺伝子の99%の配列が99.99%の正確さで判明しているという。この結果、やがてはガンやアルツハイマー病などの疾患の治療に役立つようになるという。将来、自閉症などの知的障害やうつなどの精神障害も遺伝子治療で克服されるようになるかもしれない。
Newton『知りたい!遺伝のしくみ』によれば、野菜の好き嫌いとかお酒に強い弱いということの原因となる遺伝子が発見されているそうである。また放火やレイプや露出癖などの衝動的な行動や攻撃的な行動をとる遺伝子も見つかっている。好奇心旺盛か内気かという気質の原因となる遺伝子も見つかっている。アメリカ人には新しもの好きで好奇心が旺盛である気質の遺伝子を持つ人が多く、日本人はその遺伝子が少ないという。
スポーツで特別な能力を示す遺伝子も見つかっている。スプリンター向きとかマラソン向きとかヒマラヤ登山向きというそれぞれの能力を発揮できる遺伝子である。身長に関わる遺伝子も見つかっている。ヒトの個人差にまつわる遺伝の多くは多因子遺伝であるが、顔つきはメンデルの法則に従うという。知能に関わる遺伝子はまだ見つかっていないが、頭がよい者が多い家系は実際にある。知能に関わる遺伝子は将来必ず見つかるだろう。
日本列島には北方、西方、南方各方面から人々が移動してきた。縄文人と渡来系弥生人との間で対立はなく混血が進んだ。われわれ日本人の遺伝子の構成は非常に複雑である。
わが国は、国土は狭く人口も多い。情報通信や交通機関が高度に発達している。そのため人々の移動も活発で、移動先で男女が結ばれる機会も多い。そのようなわが国では遺伝子の拡散が一層進むと思う。全国至るところに頭のよい人も頭が悪い人も、運動能力の高い人も低い人も、身体障害や知的障害や精神障害のない人もある人も増えてゆくことになると思う。社会福祉や医療技術が発達しているので、健常者も障害者も寿命が延びるだろう。
わが国でもし遺伝子治療の発達が遅れ、道徳を高める社会的仕組みの構築が遅れるならば、昔はそうでもなかったが、これからはごく普通の家でも、家族の中に障害者がいる家庭が増えるのではないかと思う。罪を犯す者がいる家庭が多くなるのではないかと思う。
遺伝子治療のことは、その基礎的な研究に国家予算が投入されるようなので、国としても真剣に取り組むことになっているようである。それはそれで良いのであるが、近年、犯罪が増えているように思う。それは遺伝子の拡散が影響していないだろうか?遺伝子が関わる社会的諸現象について、国として関心を持つ必要があると思うがどうだろうか?
「現代の自然観と仏教(仮題)」というテーマを掲げて哲学を始めているが、何かとんでもない大きなものにぶつかっているように思う。私にはアメリカ人に多いという好奇心が旺盛である気質の遺伝子「DRD4遺伝子」があるのかな?
26 この世においては、過去にいた者どもでも、未来にあらわれる者どもでも、一切の生き者は身体を捨てて逝くであろう。智ある人は、一切を捨て去ることを知って、真理に安住して、清らかな行いをなすべきである。
2010年3月23日火曜日
ブッダ『感興のことば』を学ぶ(3) (20100323)
この日本で優れた素質を持った人々も難病で苦しむ人々も、凶悪な罪を犯す人々も増えてゆくのではないかとふと思った。
一世代が平均25年間だと仮定し、仮に千年前に遡って両親の数を計算して見ると、2の40乗という数になる。これは13桁、つまり一兆人という数になる。勿論、千年前にこの日本に一兆人もの人口がいたわけではないから、今の私たちの祖先はかなり重複していることになる。また昔は人口移動が限られていたからその重複度は相当密度が高くなる。
逆に千年前の一組の両親から現在一兆人の子孫がいる計算になる。勿論今の日本に一兆人もの人口は居ないから、私たちは千年前共通の両親がいた割合は相当高いと考えられる。
この日本国内での人口移動は奈良・平安時代朝廷の政策により推進されたが、戦国時代には武士の、或いは落ち武者の移動があり、幕末には平民の軍隊が組織され、移動し、特に明治以降富国強兵政策の下、全国民が平等の身分になり軍隊が組織され、全国規模の企業活動が行われるようになって人口移動が進み、遺伝子の拡散が進んだ。
今では交通や情報通信が高度に発達し、企業活動も国内や海外で非常に活発になり、人口移動はさらに進んでいる。そればかりではなく結婚も家柄や国籍などに縛られることなく全く自由になった。その結果、遺伝子はさらに広く拡散している。
同じ親から生まれた兄弟姉妹でも、単純な計算で親から2分の1の遺伝子しか受け継いでいない。まして、上記のように遺伝子は拡散している。そうすると冒頭に書いたように、優れた素質も拡散するが、難病などの悪い因子も拡散する。この日本で優れた人材も数多く出るが、一方でALS(筋萎縮性側索硬化症)患者や自閉症など知的障害者や、がん患者が出る家族歴が重視されるようにがん患者も多くなる。
遺伝子治療の技術が進めばそれらの患者や障害者の増加を抑制することが出来ると思うが、日本のような高度な社会では福祉や医療が一層改善されるので、寿命も延び、それらの数が減ることはないと思う。遠い将来、非常に優秀な子供がいる家族も増えると思うが、同じ家族の中に遺伝性の難病や障害者もいるという家庭も増えつづけるのではないかと思う。
日本のような高度な文明社会では、人々は血の濃さに多少があっても皆血縁関係にある。皆一つ屋根の下の家族のようなものである。人々はそのことを認識するようになるのではないかと思う。その前に、難病や障害者の増加に付け込んで、オカルト宗教や似非仏教の団体が活動を活発化する。すでにそのような兆候がある。そのような活動に人々が惑わさないようにする必要があると思う。宗教法人の定義を厳密にする必要があると思う。
ブッダ『感興のことば』第1章つづき;
21 男も女も幾百万人と数多くいるが、財産を貯えたあげくには、死の力に屈する。
22 いくら財産を貯えても、最後には尽きてなくなってしまう。高い地位身分も終(つい)には落ちてしまう。生命は終には死に至る。
2009年11月23日月曜日
縄文人、渡来系弥生人、日本人(20091123)
ある人のブログに日本人は次の9人の母親が全日本人の約95%の祖先であるとし、それぞれのパーセンテイジを示して解説してあった。男が別の資料で調べたところによると、先ずアフリカ東北部(現在のエチオピア、ソマリヤ辺り)から出発した人々がインド北部を経、東南アジアを経、シベリヤを経て朝鮮半島及び樺太から北海道に入ってきている。彼らはC3系統と呼ばれる人々である。一方この系統は東日本や九州で亜型(C1)となる。彼らは旧石器時代晩期から新石器時代早期の人々である。
次に同じアフリカ東北部から出発した人々は現在のタイ辺り経て中国東部(黄河流域)で枝別れして一部は中国西部(チベット方面)に移動した。彼らはD1及びD3系統と呼ばれる人々である。もう一部は朝鮮半島を経て日本列島にやってきて列島全域に広がった。彼らはD2系統と呼ばれる人々である。彼らは新石器時代晩期の人々である。彼らは縄文人である。アイヌ人はこの系統の人々である。しかし純粋ではなく他の要素も混じっているということである。
次に同じアフリカ東北部に故郷を持つ一派が中国南部(長江流域)で枝分かれし、その一部は北上しもう一部は中国東部(黄河流域)に移動した。北上した集団はO3系統と呼ばれる人々である。中国東部(黄河流域)に移動した人々は、その流域で北方から移動してきた同じ祖先の人々、すなわちO3系統と呼ばれる人々と混血した。この混血した人々はO2系統と呼ばれる人々である。このO2系統と呼ばれる人々は朝鮮半島経由で亜型(O2b)として日本列島にやってきた。彼らは弥生時代の人々である。彼らは金属器と稲作をこの日本列島にもたらしたいわゆる渡来系弥生人と呼ばれる人々である。
O2系統と呼ばれる人々は一部が南下し東南アジアで亜型(O1)となり、その一部が日本列島にやってきている。不思議なことに日本列島にはチベット人と同じD1系統の人々も僅かながらいる。そのほか北方のO3系統及び黄河流域のO2系統の人々もいる。アイヌ人にはO3系統が13%混じっているということである。
われわれ日本人は北方及び朝鮮半島経由、黄河流域及び長江流域から直接渡航、南方から漂着または島伝いの人々、縄文人、渡来系弥生人、それらが何千年という長い年月の間に混血して出来あがった人種である。北方系の人々の中にはヨーロッパに故郷がある人々の血も混じっていた人々もいたらしい。
長い歴史の中で天皇の存在は大きものがある。他国に類をみない特殊なものがある。反体制的な主張をする人々の中には、日本人が混血人種なのもともと国境もなかったのだ、国境とか国家とかいう固定的な観念は支配者による押しつけだ、と言う人たちがいる。
アフリカなどからの移民者が500万人もいるフランスや永住外国人が多いドイツなどの例をあげ、「参政権を外国人に与えないというのは狭量すぎる。日本人はもっと度量を大きくもつべきである」と言う人が居る。ボジョレヌーボー解禁にあたり日本のワイン消費量は世界ランクで下のほうだ、第10位にアジアの国では中国が入っている、とマスコミはフランスかぶれを煽っている。
テレビ番組を観ていて男は「日本人は日本人である。特殊で良い!」と怒った。女房は「日本には日本酒とか焼酎とか独自の美味しい飲み物がある」と、男の怒りに同調してくれた。明治の偉い人たちは巧みに外国語を操ることができたが、その心は侍の心。和魂洋才であった。今の偉い人たちはどうか。腑抜けの日本人が多い!
テレビ番組を観ていて男は「日本人は日本人である。特殊で良い!」と怒った。女房は「日本には日本酒とか焼酎とか独自の美味しい飲み物がある」と、男の怒りに同調してくれた。明治の偉い人たちは巧みに外国語を操ることができたが、その心は侍の心。和魂洋才であった。今の偉い人たちはどうか。腑抜けの日本人が多い!
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