2017年8月27日日曜日

20170827縄文時代に育まれた「無形の何か」


人は誰でも自分自身の精神を支える何か不動のものが必要である。日本人の精神は縄文時代に育まれた「無形の何か」に支えられていると考えられる。縄文時代は16000年前から3000年前まで13000年間続いた。その縄文時代に育まれた「無形の何か」が何であるかについて、多くの日本人は感じ取っていると思われるがそれが何であるか言葉では非常に表現が難しい。

男はケント・ギルバート氏のブログ『ケント・ギルバートの知ってるつもり』を読んでいる。今日配信された記事のテーマは「「愛国心」に何かしらの抵抗感持つ日本人Japanese Feel Some Level of..」というもの」である。

その記事によると、ケント・ギルバート氏は幼稚園で毎朝、下に示す言葉を唱和させられていたそうである。この言葉を唱和するとき星条旗に対して顔を向け、右手を左の胸の上に当てなければならないそうである。
“I pledge allegiance to the flag of the United States of America and to the Republic for which it stands, one nation under God, indivisible, with Liberty and Justice for all.(私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います。)

日本には天皇という国民統合の象徴がある。日本の憲法にはアメリカ憲法の前文にある「共同の防衛」という言葉が無くても、日本には2000年以上続いた男系皇統の天皇がいるお蔭で、日本人は単一民族の日本国民として団結している。

日本人は人種的には縄文人が渡来系弥生人と混血し、その後現在に至るまで日本に帰化した人々との混血種であるが、民族としては単一である。縄文人のDNAを色濃く受け継いでいるアイヌの人々はそのアイデンティティが強調されているが、完全に日本民族の一員である。

多人種国家アメリカでは各人種共通の利益を確保するため上記「共同の防衛」「正義」「自由」の文言が重要なのであろう。ところが日本では人種は「日本人」として単一であるからアメリカのようにそういう文言が強調されなくてもよいと思われる。しかし今政府が推進している移民の増加政策は、将来の日本に何か良くない影響をもたらす恐れがある。

日本国家を動かしている政治家や官僚たちは、いま存在している「問題の解決」の能力に長けていると思われるが、将来起こりうる「問題の発見」が重要であるということをあまり重要視していないのではなだろうか?

政府は労働力不足を補うため安易に移民を増やそうとするのではなく、先ず「生産性の向上」と「職種転換訓練」のためどうすれば良いか、ということについて日本国民の英知を結集して潜在的な問題を見つけ出し、顕在している問題と共に問題を解決するようにすべきである。

労働移民が増えれば社会的な問題が必ず起きるに違いない。労働移民を増やすため永住権を与えるという政策が推進されるならば、移民者たちが日本に帰化して日本人となり、日本民族に同化するような政策も同時に並行して推進されるべきである。

人口過疎化が進行し、大都市に人口が集中しているため、日本古来の伝統や文化が失われつつある。こういう状況下で移民が増えれば日本の単一民族性が徐々に薄れて行くことになるだろう。愚かな政治家や官僚たちは都市に住む理想主義者やリベラリストたちの大きな声に押されて「一票の格差」だけに目を向けている。「一票」には、ただ単に人口の多少だけではなく、日本古来の伝統や文化や民族性の大小も考慮されるべきである。

さもないと、日本人は縄文時代に育まれた「無形の何か」を失ってしまい、精神的に不安定となり、この日本列島で平和に安全に豊かに暮らせなくなってしまうだろう。天皇を否定する政治家、ただ倒閣だけのため同志関係を結ぼうとする政治家、女性宮家創設を推進しようとしている政治家、「女系天皇」を容認しようとしている政治家、ただ経済目的だけのため日本国民にグローバリズムを浸透させようとしている政治家たちは、日本国民を必ず不幸のどん底に陥れるだろう。そういう政治家を国会で働かせてはならない。



2017年8月22日火曜日

20170822「民族間の相克」論


 われわれ日本人の容貌・身体的特徴・能力・性格・言語・文化・伝統などに、縄文人から遺伝し継承したものが色濃く反映されている。縄文人は中国・朝鮮半島の人々の先祖とは異なる人々であった。太古の昔、男性だけに遺伝するY染色体DNAのハプロタイプD1bを持つ人々はアジア大陸から駆逐されたのである。D系統は日本列島の他、チベットとインド洋のアンダマン諸島にしか存在していない。

この世界は民族間の相克の世界であると言っても過言ではい、と男は考える。中国は漢族が多数を占める国である。しかし中国は多民族の国でもある。韓国は殆ど朝鮮族だけの国である。日本は16000年前から3000年前までの13000年間、北海道から沖縄までの日本列島で暮らしてきた縄文人が凡そ3000年前以降、中国や朝鮮から少人数で徐々に渡来してきた人々と次第に混血して今の日本人種になった単一民族の国である。

本稿の論述のため、それぞれの国の民族を仮に「漢(Han)族」・「韓(Kara)族」・「大和(Yamato)族」とする。中国と韓国における反日の言動は「漢(Han)族」と「大和(Yamato)族」又は「韓(Kara)族」と「大和(Yamato)族」の間の相克によるものである。

世界を観ずると人種間の相克は宿命的なものであると言える。人間性至上主義・リベラリズム・グローバリズムにおいては、人種差別は絶対許されないことである。しかし人々の心理の深層には人種の観念が巣食っている。世界の各民族はそれぞれ単一又は複数の人種から成っている。世界の各民族は互いに自分達のアイデンティティと歴史認識を主張し合っている。このため異なる民族の間の相克は多かれ少なかれ存在する。特に価値観を共有することが出来ない民族同士は感情的に対立しあう。

人種と民族とは別々の観念である。たとえ人種が違っていてもその人がある民族に同化してしまえばその人に対する人種の観念は消滅してしまう。モンゴルの力士たちもヨーロッパ人の力士たちも日本に同化してしまえば彼らは日本人以上の日本人になる。彼らは日本民族の一員になる。何世代か後、彼らの子孫に縄文人の遺伝子が加わるだろう。同化が人種の壁を無くす同化が民族を単一にする。天皇は日本民族統合の象徴である。

 チベット人は中国大陸で圧迫を受けている。これまで何十人ものチベット人僧侶が圧迫に抗議して焼身自殺している。多民族の国の中で、彼らは当然のことながら「漢(Han)族」の一員になることを拒んでいるから悲劇が起きている。現在東アジアや東南アジアで起きていることは「漢(Han)族」による周辺種族に対する圧迫の現象であると言える。

日本固有の領土である尖閣諸島の海域では中国の公船が頻繁に領海侵犯を繰り返している。中国が尖閣諸島の領有を主張し始めたのはその付近で石油資源の埋蔵が確認された1970年である。中国は尖閣諸島が明王朝の時代から中国の領土であったと主張している。

韓国は日本固有の領土・竹島を不法に占拠している。解決済みのいわゆる従軍慰安婦問題が蒸し返されている。韓国が作った映画『軍艦島』では、史実でないことがあたかも歴史的事実であるかのように表現されている。韓国の日本領事館前には慰安婦を象徴する少女像が設置されたままである。韓国内を走る公共バスの中の前方座席にはそのような少女像が置かれている。これに対して日本は忍耐し続けている。しかしこれは異常な現象である。

 稲作は中国や朝鮮から渡来してきた人々が持ち込んだものであると考えられていたが、縄文遺跡の研究結果、実はそれ以前に縄文人たちが古代米と言われる米を作っていたことが分かった。渡来人と混血した縄文人も、当時まだ混血していなかった縄文人も、古代の中国人から「倭人(Wajin)」と呼ばれていた。その「倭人(Wajin)」たちが朝鮮半島に進出していたことも遺跡の発掘から分かった。

 日本人の創造性・進取性・協調性などの長所は13000年間の縄文時代に身に付いたものである。江戸時代の士農工商の身分制度は上下関係の制度ではなく職業分担の制度である。それは中国や朝鮮における身分制度とは大きくかけ離れているものであった。日本は黒船来航に刺激を受け、武士が先頭に立って士農工商の身分制度を廃止した。日本では江戸時代に朱子学と共に実用主義的な学問である陽明学、そのほか蘭学(オランダ学)も普及していた。日本にはそのような背景があったから、日本は革命を経ず非常に短期間に西欧列強に伍する力を有する国に生まれ変わった。しかし中国・韓国はそうではなかった。

 「漢(Han)族」は自分達の勢力圏を広げて行くことだろう。そう遠くない未来、「漢(Han)族」の勢力圏は世界を大きく分けるほど拡大しているかもしれない。「韓(Kara)族」は再び「漢(Han)族」の勢力下に入ることになるのだろうか?古の昔から「大和(Yamato)族」は「漢(Han)族」に対抗するほどの力を持ち続けてきた。しかしそう遠くない未来、「大和(Yamato)族」はどういう運命を辿るのだろうか?

日本政府は外交力と軍事力を以て日本の領土・領空・領海・排他的経済水域を防衛しなければならない。反日キャンペーンに対しては、日本政府はその都度辛抱強く飽きずに抗議を続けるとともに、彼らの言動が国際法と道義に照らして正しくないことを丁寧に論証し、その旨を国際社会に向かって冷静に発表し続けなければならない。志有る日本国民は政府に対しこのことを強く要求し続けるだろう。


2017年8月18日金曜日

20170818フェイスブックの利用を再開した


 男は以前フェイスブックを利用してフェイスブックの利用に関する経験を積んでいた。先日長男夫婦が我が家に来訪した。長男はフェイスブックをよく利用していて、アメリカに留学時の旧友をフェイスブック上で見つけ、互いに連絡を取り合っている。男にもアメリカ人の旧友が何人か居るので彼にその旧友ご夫妻を探して貰ったらすぐ見つかった。

男はその旧友Tとその奥さんLには30年以上も会っていないので、フェイスブック上で彼らを見た時とても嬉しかった。女房もそれを見て大変懐かしく思った。女房は当時ある親交グループでその奥さんと知り合っていた。男がある技術研修を受けるためアメリカに滞在中、当時大学生だった男の次男が訪ねて来たことがあった。その次男は男が住んでいたアパートを拠点にして東海岸まで旅行し、TLの家に泊めて貰ったことがあった。そういうこともあったので、男はその旧友の消息が気になっていたのである。

男はフェイスブックを英語版で再開した。セキュリティとプライバシーの設定においては友達のみと連絡できるようにしてあるので、フェイスブック上の男のアクティビティは一般には公開されない。

男と女房は久しぶりに国営昭和記念公園に行った。その公園では常に何かの花が咲いている。今の時期には桔梗(Chinese bellflower)・鷺草(Fringed orchid)・山百合(Golden-rayed lily/ Mountain Lilies)などが咲いている。園内には日本庭園や・盆栽コーナー・里山などがあり、男と女房はそれぞれ写真を撮りながら園内を散策した。里山は都市に対する山間部の田舎の村のイメージである。

男は今日二人が撮った写真の中から良く撮れているものをフェイスブックにコメントを付けて載せた。TLからその投稿について返信が来た。フェイスブックの設定を友達に限定すれば、男の投稿は公開されずTLだけに届く。お互い太平洋を隔てた向うに住んでいて、30年以上も会っていない二組の夫婦が近況を伝え合っている。お互い時間が合えばフェイスブックを通じて直接音声で語り合うとも出来る。こうして男の余生の楽しみが一つ増えた。

英語版でフェイスブックを利用すると否応なしに英語のスキルが上がる。男はフェイスブックに投稿する記事を作るときエキサイト翻訳とBing翻訳を利用している。今の時代はインターネットを良く利用できるほどその人の世界が広がる。これまでの80年間よりも、これからの510年ほどの期間の方が精神的に豊かである。フェイスブックにはその利用者が死亡したときそのことを友達に連絡してくれる人が必要である。男はその役目を自分の長男にやってもらえるようにしておこうと思う。


2017年8月13日日曜日

20170813お盆


 男と女房は昨年この日(813日)、田舎で母の初盆の行事を盛大に執り行った。大勢の親族が集まってくれた。その時の様子はコラージュ写真にして遺してある。今年は我が家で経をあげる。自分の意識を先祖・祖父母・父母等故人の意識と交流させる。男が自分の書棚の中に作った手作りの仏壇はその交流の窓である。意識は時空を超えて広大無辺・融通無碍・自由自在に延伸する。

 その書棚は30数年前、転職時に得たお金で購入したものである。その書棚は四列のガラスの扉付きである。その一角の仕切り棚を外して内部全体に金色に輝く紙を貼りめぐらし、中に田舎から持ち帰った阿弥陀如来ご本尊やその他の仏具を配置してある。火を点すロウソクの代わりにロウソクの形をした二つのLEDの燈明を置き、天井の部分に小さなLEDのライトを固定してある。線香を焚けないので、香りのよい線香の箱を置いてある。その扉を開ければ線香の香りが漂い、LEDのスイッチを入れればご本尊が照らされ、内部の全体が黄金に輝く。パソコンにダウンロードしてある西本願寺派の僧侶の読経を再生して、これに唱和する。その時読経に合わせて田舎から持ち帰った鐘を打ち鳴らす。

 インターネットの産経新聞のニュースで『「韓国の侮日観の基、秀吉の侵略・・・」「つくられた正義が感情を増幅、日本批判」呉善花拓大教授の講演要旨』と題する記事を読んだ。韓国の反日はまるで宗教のようである。その根本原因は日本人と韓国人の間の歴史認識の違いにある。歴史認識の違いは学校教育の内容の違いにより生じている。

韓国政府は竹島・従軍慰安婦・日本海呼称などについて韓国国民に正しくないことを教え込んでいる。中国政府も中国国民に尖閣諸島・南京事件などについて正しくないことを教え込んでいる。いずれも愛国心教育のためであるが、それは隣国日本との友好関係を損なっている。呉善花教授が言うように「作られた正義」が反日感情を高揚させている。

日本政府は反日プロパガンダに対していちいち反論している。しかし反日感情は決して好転することはないだろう。そういう状況下日本人はどうするべきか?

反日プロパガンダに対する方策として言えることは;①反日プロパガンダに対する反論と抗議はあきらめることなく続けること。②日本人自身が近現代史を正しく学び、これをよく理解すること。③戦争で命を落とした肉親・知人・友人たちとの間で意識の交流を行うこと。④戦死・戦没者の遺骨を収集し、それを故国日本に連れて帰り、日本国家として供養を行うこと。⑤日本人自身が自分たちのルーツを正しく知ること。この五つである。日本人のDNAは他のアジア諸国の人々のDNAとかけ離れていることが縄文人の人骨から得た核DNAの研究結果判っている。

 感情のずれは直しようがない。しかしお盆と終戦の日に、死者との間で意識の交流を行うことは大変重要であると思う。そのような宗教的行為は生きている者の間の感情のずれを小さくすることになるかもしれない。


2017年8月9日水曜日

20170809老後の友人は宝物


 表題は讀賣新聞の記事にあった見出しである。「・・・(前略)・・・定年のある人にとって恐ろしいのは、趣味のないことではないでしょうか。・・・(中略)・・・老後の友人は宝物。仕事を離れた仲間たちはとても大切です。」、とこの記事は結ばれている。

 男が住んでいるマンションのある老齢の男性が、ある日「毎日何をしていますか?」と真顔で男に聞いて来たことがあった。その方は「毎日することがなくて困っている」とこぼしていた。男は「毎日やることが多くて忙しくしていますよ」と答えたが、世の中にはそういう老齢の男たちもいるのだろうと思った。

 男は昭和28(1953)に中学校を卒業した同窓生の集いを、その中学校の近くにあるホテルで行う計画を進めている。当時卒業生は377名であった。卒業生が80歳を超えるようになった現在、生存しているのは300名程度であろう。男は郷里から遠く離れた都会に住んでいるので、郷里に住んでいる同窓生たちと連絡をとりながらその計画を進めている。男が分担する作業はその集いの案内状の作成である。案内状は往復はがきに印刷する。男はこの齢にしてはパーソナルコンピュータやプリンターの操作が非常に得意である。

 男は携帯電話の契約を「かけ放題」にしているので、通話料金を気にすることなく同窓生たちと電話で連絡をとることができる。同窓生の中から郷里の各校区の幹事を決める。印刷した案内状はその幹事に送り、その幹事からその校区の同窓生に郵送する。同窓生からのその集いに参加するかしないかなどの返事がその幹事に届けられる。後は集いの全般を世話する代表幹事が中心となって計画を実現させる仕組みにしてある。

 女房も郷里の竹馬の友だちとよく連絡を取り合っている。先日女房が撮った数10種類の変化朝顔の各写真を、男は1枚のA4サイズの中に挿入枠を沢山作ってコラージュ形式でまとめてやった。女房はそれを印刷して郷里の友だちに送ってやった。その友達は大変喜んで何度も「ご主人様によろしく伝えて下さい」と言ったそうである。コラージュ形式のその写真は居間に飾られていて、男と女房は食卓に着くたびにそれを目にすることができる。

 老後の友人は正に大きな宝物である。80歳を過ぎた多分これが最後になると思う同窓会で、同窓生同士がお互いに「最後の宝物」を喜び合うことができればよいと思う。その同窓会の時、男も女房も一緒に帰郷し、女房も竹馬の友だちと会えるようにしたい。


2017年8月8日火曜日

20170808「女性宮家の創設」には断固反対である。


 讀賣新聞『論点スペシャル』欄に「皇室制度の疲労 顕在化」という題で慶応大学笠原教授の投稿がある。教授は「一代限りでも女性宮家が作れるよう・・(中略)・・皇室典範12条の改正に向けた議論を始めるべきだ。・・(中略)・・皇室典範9条も改正し、戦後に皇籍離脱した旧宮家の男系男子を念頭に養子を解禁することも有力な選択肢だ」と語っている。

 「一代限り」という条件付きでも女性宮家の創設には絶対反対である。皇女が一般人と結婚される場合、その一般人のあるべき姿を皇室典範で規定するべきである。夫となるべき人がどういう家庭で育った人なのか、どういう家族親族構成なのか、が問題にならないように皇室典範で原則を規定するべきである。

 男は戦後に皇籍離脱した旧宮家の男系男子を念頭に養子を解禁することを最優先に検討することを強く求める。政府は国民に対してY染色体遺伝子による遺伝とミトコンドリア遺伝子による遺伝の違いを徹底的に説明するべきである。

 皇統の危機は歴史上何度も起きた。天武天皇の御世、阿知主(あちのおみ)の子孫と称する帰化系氏族の党族(やから)が天皇に対して悪逆を行っていた。また帰化した新羅人の陰謀による皇室転覆の危機もあった。歴史書『日本書紀』にはそのことが詳しく書かれている。血液中のヒト白血球抗原(HLA)について日本人に最も多いタイプはB52-DR2であるという。そのタイプは西日本に住む人々に多く、韓国・中国北部に住む人々にも多いらしい。因みにB46-DR9のタイプもあり、これは長江流域の人々のものと同じであるそうである。またB44-DR13のタイプもあり、これは朝鮮半島の人々のものと同じであるそうである。

 ネット上で一部の韓国人は自分たちが日本人と同じ人種であると言っている人たちがいる。反日感情の根源にはそういう意識もあるだろう。しかしDNAについて比較したとき、日本人は韓国人・中国人とまったくかけ離れていることが明らかになっている。これは縄文人の人骨の核DNAの研究結果判明したことである。つまり日本人は韓国人と同じ人種ではない。このことを多人種の混血種である日本人は自覚するべきである。日本人が自分たちのアイデンティティについて明確に自覚すれば、反日感情も鎮まるのではないのか?
 

 日本に帰化した人たちの子孫は何世代も経れば2nnは世代数)で増える。血は完全に混じり合い、皆完全な日本人になる。日本民族の一員になる。血の多様性は日本人の活力・能力の源泉である。天皇はそういう日本民族の統合の象徴である。軽々に「女性宮家」などと言ってはならぬ。男系の皇統を維持し、ヤマト言葉・言霊・古来の伝統・古来の文化を大切に維持することは、日本民族がこの日本列島で生き残って行くために最も重要な事柄である。

2017年8月6日日曜日

20170806ヒロシマ“原爆の絵”は語る


 タイトル『“原爆の絵”は語る』はNHKが今日午後放送した番組である。男は女房とともにその番組を視聴した。原爆投下直後の広島の状況の写真は撮られていない。写真は無いが広島で原爆を実際に体験した人たちがその時の状況を絵と文で表現して遺している。その数は4200枚に上る。男と女房はその時の状況をわが身・わが子・わが家族に置き換えて、改めて原爆の悲惨さを感じ取った。戦争を絶対してはならない。原爆を絶対使わせてはならない。男は原爆で命を落とした14万人以上の人々の魂の叫びに耳を傾ける。

 1978年に作られたこの番組では原爆投下で命を落としたB24搭乗員のことが語られていた。占領された沖縄から発進したB-24 LONESOME LADY’号は呉軍港に停泊していた帝国海軍の戦艦「榛名」・重巡洋艦「利根」を攻撃したとき被弾した。搭乗員たちはパラシュートで脱出し、捕虜として収容され、広島で原爆投下に遭い死亡した。但し機長のみ尋問のため東京に送られたので助かっている。この番組の取材班はアメリカ各地を訪れ、搭乗員たちの父親・母親に会っている。取材班はそのB-24 の機長だった教授にも会っている。戦争で愛する家族を失った悲しみは何処でも同じである。戦争は絶対してはならない。

 日本とアメリカは非常に緊密な同盟関係にある。有事に備えて陸上自衛隊とアメリカ海兵隊、海上自衛隊とアメリカ海軍、航空自衛隊とアメリカ空軍は軍事訓練を重ねている。人に性格があるように国家にも性格がある。性格が合わない国家間・価値観が異なる国家間では緊張は絶えない。強い人に対して敬意が払われるように、強い国家に対しても敬意が払われる。軍事は外交の手段である。価値観を共有する日本とアメリカの間の強固な軍事的同盟は価値観・性格が異なる国家に対する非常に強力な外交手段になる。戦争は絶対してはならないが、戦争が出来る国は安全で、平和で、繁栄する。これが現実の真理である。

 ところが軍事に無知な政治家・官僚・学者らや常に反権力的な姿勢を保っているメディアはその現実の真理を認めたがらない。そのような姿勢を保つメディアは自分たちの主張に不都合な事実を隠し、あらゆるレトリックを駆使して一般国民を自分たちの味方につけようとする。民進党の政治家たちは週刊誌のゴシップレベルの情報を事実のように思い込み、そういうメディアと一緒になって政権を攻撃しまくっている。SNS上では民進党に対する批判が多いようである。

 政権交代できる政党が存在しないと言うことは国家にとって不幸である。民進党で右派じみたことを言う政治家も、「野党共闘は戦術である」と言う政治家も、共に理想主義者である。理想主義者は感情に流され、現実を見失いやすい。政治は高い理想を掲げつつ徹底して現実主義的であるべきであり、かつ中庸であるべきである。


2017年8月5日土曜日

20170805『古事記』の‘海幸彦’は‘黒潮の民’?


 10歳の孫息子が我が家に来ている。男と女房はその孫息子を三菱みなとみらい技術館に連れて行った。其処には地球深部探査船「ちきゅう」のことを説明するパネルが紹介されている。男はそのパネルに書かれていることについて孫息子に話して聞かせた。地球深部探査船「ちきゅう」は巨大地震発生の仕組みや新たな海底資源を解明するため造られた地球深部探査船である。しかし孫息子がどれほどその船のことを理解したかどうか分からない。

 三菱みなとみらい技術館では、宇宙空間で太陽光発電を行い、そのエネルギーをマイクロウエーブで地表に送るシステムについても紹介されている。そのマイクロウエーブを受信するために必要なアンテナの面積は‘みなとみらい地区’より小さい。しかし安全のためにはかなり広い面積を必要とするだろう。日本列島は広い海に囲まれているのでそのパネルを海上に設置することは可能である。しかしそのシステムは船舶の航行や漁業に影響を与えるので利害について国際的な調整と取り決めが必要になる。

『古事記』に書かれている‘海幸彦’・‘山幸彦’は日本人の遠い先祖の象徴であるに違いない。日本人はこの日本列島で生き残るため懸命に努力をしている。しかし日本はエネルギー資源に恵まれていず、日本のエネルギー自給率は最下位で韓国よりも低い。アメリカ・ロシア・中国の三大国は石油・石炭・ウラン鉱石などの資源に恵まれている。しかしそれらの資源も今後50年から100も経てば枯渇する。

 神話は古代人の記憶が伝承されたものである。この地球が間氷期(interglacial)に入り黒潮の流れが北上したとき、‘海幸彦’はこの日本列島に丸木舟でやってきた人々のことであると想像される。一方、‘山幸彦’は氷河期(glacial)にマンモスを追って北方からやってきた人々のことであると想像される。しかし『古事記』では、‘海幸彦’も‘山幸彦’も‘ニニギノミコト’と‘コノハナサクヤヒメ’の間にできた男の子とされている。

 『古事記』には、速須佐之男命(はやすさのおのみこと)(はは)の國(くに)に罷(まかる)ることを望んだ、と書かれている。彼の母は‘黄泉(よみ)の國(くに)’に居る。速須佐之男命は一般に ‘スサノオノミコト’と呼ばれる。スサノオノミコトの生母は、おそらく7300年前に鹿児島県沖で起きた巨大カルデラ噴火のとき火山灰に埋もれて死んだのだろう。

『古事記』はヤマト言葉に漢字を当てはめて書かれている。ヤマト言葉の基礎は縄文時代の言語にあったと思われる。『古事記』は歴史書ではなく、日本人に歴史観を与えるものである。男は誰か才能ある人が考古学・分子遺伝学・火山学等の知識を基に、縄文人に関する本を書いてくれないかなと思っている。


2017年8月2日水曜日

20170802沖縄の縄文土器


 アメリカ軍が日本に返還する基地の中に「平安山原(はんざんばる)B遺跡」がある。この遺跡から2500年ほど前の縄文土器が発見された。それは縄文晩期後半、青森や岩手や北海道南部で花開いた亀ヶ岡文化の土器片であった。弘前大学がこの土器の土を分析したところ、約7300年前に鹿児島県南部の海で起きた大噴火の「アカホヤ火山灰」と呼ばれる噴出物が混じっていた。(参考:2017731日付け朝日新聞記事)

 太古の昔、今のスマトラ島・マレーシア・インドネシア・フィリッピンを包んでいたスンダランドという大陸があり、其処に住んでいた人々が丸木舟を作って黒潮に乗って日本列島にやってきた。彼らは北海道のアイヌの人たちの祖先と同じ人々と交流し、混血し、我々日本人の祖先になった。

Y染色体DNAハプロタイプD1bの遺伝子を持つ北方からの民とミトコンドリアDNAハプロタイプM7aの遺伝子を持つ南方からの民はこの日本列島各地に広がり、今から16000年前から3000年前までの16000年間にわたり、この日本列島で平和に暮らしていた。3000年前、長江中流域の民がポートピープルとなって日本にやって来た。彼らはミトコンドリアDNAハプロタイプO1bの遺伝子を持っていた。

ハプロタイプD1bY染色体DNAに占める比率はアイヌの人々が75%、沖縄の人々が55.6%である。(引用:ウイキペディア『日本人』)これらD1b M7a O1bの各遺伝子は日本人と他の東アジア人と間の人種の違いを特徴付けるものである。

ウオーキングのため川の周りを歩いていると色々な草花が咲いているのを見かける。男が先日知ったアレチマツヨイクサ(Oenothera biennis)は北アメリカ原産であるが、日本各地に拡散している。この植物も精子と卵子が結合して子孫を増やした。同様に男と女は性交して子供を作り、その子供が同様に子供を作り、2n乗で子孫を増やし、その子孫たちが日本列島各地に拡散していった。

 アイヌの人々は縄文人である。アイヌの人々の容貌を見てわかるとおり、縄文人の女性たちは彫りが深い魅力的な顔立ちをしていただろう。男はアイヌの女性たちの音楽や踊りをYou Tubeの動画で見ていると、この齢でも彼女たちに親しみを感じる。

紀元前300年前後、中国の戦乱から逃れて日本にやって来た人々がいた。縄文人は彼らとの間に子孫を残した。その子孫は和人と呼ばれた。和人たちはアイヌの人々の間で子孫を残した。日本人は縄文人の子孫であると同時に、紀元前300年頃日本にやって来た大陸の人々の子孫でもある。

縄文時代のことと日本人のDNAが明らかになるにつれ、日本人のアイデンティティは確固たるものになってゆくことだろう。天皇・皇室・日本の伝統・日本の文化・日本語は日本人のアイデンティティの非常に重要な要素である。

「反日」感情が強い韓国人は天皇を「日王」と呼び、日本民族統合の象徴である天皇を蔑む。彼らは日本の国旗を足で踏みつける。日本人を憤らせ嫌悪させている構造物が、韓国の日本領事館の前に設置され、アメリカの地方都市の公共場所などにも設置されている。日本人を憤らせ嫌悪させている主張が世界中で繰り広げられている。すべては「反日」という‘宗教’により生み出されている問題である。日本人が自らのアイデンティティを深く自覚すれば、日本は生まれ変わる。そしてこの問題はきっと解決されるだろう。