2014年1月1日水曜日

20140101「意識」と「仏教」(平成26年元旦)――元旦の朝にあたり所感――

昨年末は老妻とともにかつてなかったほどの充実し満足した大晦日の一日であった。
今朝は5時前に起床し、これを書いている。これはフェイスブックに投稿した同じ内容のものを編集しているものである。

 日本と中国、日本と韓国の間に横たわる亀裂はますます拡大してきている。太陽活動の異変とこれに影響を受けるこの地球上の異変がそうさせているのだろうか?安倍晋三首相が靖国神社に参拝したことに対してアメリカは公式に「失望した」と発表した。この発表に対して失望し、怒りを感じた日本人は少なくない。日本人の心の問題に対してアメリカ政府が公式にとやかくいうことは大いに間違っている。

 しかし、日本人はアメリカ人に日本人の心について理解して貰わなければならない。先ず先の大戦の結果をどう受け止めるかということについて考える。アメリカは単純に「帝国主義の日本を叩きのめした、その結果日本は民主主義国家になった、広島と長崎に原子爆弾を落とし、東京他の大都市の木造可燃住宅地に焼夷弾の雨を降らせ大量の日本人を殺害したのは正義のためであった」と考えているだろう。しかし日本人は「日本はアメリカの力に屈した、日本はアメリカに敗れたのではなくて、アメリカの力に降参した」と思っている。だからそれまでのむき出しの反米感情を一変させてアメリカから何でも学び取ろうとした。日本人はアメリカ人を恨んではいない。最も親しい友人であると思っている。

世界の状況が変わりアメリカは日本を再軍備させようとした。日本は「自存」のためアメリカが日本に押し付けた憲法を無理矢理に解釈して「戦力なき軍隊」としての自衛隊を創設した。現在は日米安全保障条約のもと自衛隊はアメリカ軍とともに東アジアの安定に役立っているのみならず世界中で平和と安定の維持の為活動している。世界はアメリカ軍について「世界の警察」というイメージを抱いているが、その「警察力」をNATO・自衛隊・韓国軍などが補完している。但し自衛隊の行動は憲法が認める範囲内のものである。

日本は「自存」のため大東亜戦争に突入した。アメリカは自国の利益を確保する為当時日本が正当に権益を得ていた満洲から日本を追い出そうとし、蒋介石軍を支援した。日本はその戦争に敗れた。しかし私は日本はアメリカとの戦争に敗けて良かったと思っている。もし日本が中国と戦争し、日本人が漢民族の支配下に置かれてしまったら、今の日本は存在していないだろう。つまり縄文人と渡来系弥生人の混血の子孫である日本人はこの日本列島で現在のように平和に暮らすことはできないであろう。

「自存力」は無生物と言われるウイルスを初めとして全ての生物、生物の集団、人間、人間の団体、組織、社会、国家に至るすべての有機的存在物に備わっている力であるが、その「自存力」のゆえに人間同士は団結し、争いをし、殺し合いもします。国家も同様で自国の自存のため他国に対立し、競争し、戦争もする。

意識は人間のみに備わっているものであるが、国家にも意識は備わっている。意識が何によって生じ、そもそも意識・無意識とは何であるのかについて現代科学では未だ解明されていない。科学者たちは100年先でもその解明は困難であると言っている。しかし意識は人間や社会・国家の自存力に深く関わっている。その意識の源になるものは何処にあるかというと、それはDNAにあり、また国家や社会の伝統・文化・慣習にあるのである。

意識は知能や性格や言語などと関係がある。知能や性格などに関する遺伝子は既に発見されるので、私は意識は脳に碇を降ろして人間全体を包み込んでいるようなものであると思っている。意識はすなわち霊魂と言えるものである。意識は時空を超越し、融通無碍・広大無辺である。私たちは靖国神社参拝すれば国の為命を捧げた兵士たちと交流することができる。私たちは慰霊碑の前で戦火に散った無辜の人々の魂の叫びを聞くことがでる。

日本人の祖先は何処から来たのかということは発掘された人骨から採集されたDNAで分かっている。明らかなのは日本人の祖先は大陸で駆逐された人たちであるということである。1500年以内に日本は何度も大陸からの侵攻に脅かされたことがあったが、それ以前、日本列島は最も安全な土地でしあった。しかし21世紀の今、日本列島は安全な土地ではなくなっている。縄文人と渡来系弥生人の混血の子らである日本人はこのことを自覚すべきである。ぬくぬくと平和の夢を貪り続けていてはいけないのである。

そういうとき我々日本人が先人たちの御霊に祈り、先人たちの御霊と交流し、共鳴・共振し、「我々はこの日本列島で如何に生きて行くべきか」と自問自答する。2600年以上前から万世一系の天皇がいて神社や鳥居がある国は日本国だけある。この日本国に移住・帰化した大陸の人たちの遺伝子は500年以内に全日本人の形質のなかに完全に分散されてしまっている。戦後日本に帰化した人たちの子孫も今後数世紀も経ぬうちに皆同じ同胞になる。天皇は日本人の心の深奥の中心に無意識の中に位置しておられる。


この日本列島に住むすべての人々は対立や争いの源がそれぞれ固有に持っている自存力にあるということを知るべきである。そして私たちの子孫が未来にわたってこの日本列島で安全に平和に豊かに暮らせるように願うべきである。現に日本人はそのようにしている。そういう日本人の心についてアメリカ人に是非理解して頂く必要がある。