2014年8月11日月曜日

20140811 Today is a very good day to die.( 今日は死ぬのにもってこいの日だ)

 
 表題は Nancy Wood 著、 Frank Howel 画による MANY WINTERS Prose and poetry of Pueblos” という題の本を金関寿夫という人が翻訳した本の日本語版の題である。

  Today is a very good day to die.
   Every living thing is in harmony with me.
   Every voice sings a chorus within me.
   All beauty has come to rest in my eyes.
   All bad thoughts have departed from me.

   Today is a very good day to die
   My land is peaceful around me.
   My fields have been turned for the last time.
   My house is filled with laughter.
   My children have come home.
   Yes, today is a very good day to die.

 この本は東横沿線の学芸大学駅近くのある古本屋で売られていた。「株式会社めまくーる」が1995年に発行したものである。1974年にアメリカで出版されて以来、世果中のあらゆる世代の人々に読みつがれてきている本だとこの本の表紙に説明書きがある。

 ヒトも他の生物同様必ず死ぬ。ヒトは食物連鎖の中で他の生物を食べ、命をつないでいる。この詩の2行目に”Every living thing is in harmony with me.”とあるように、ヒトは自然の共に生きている。日本人の祖先である縄文人たちと同じように、北米インディアンの人たちはヒトが自然の一員であることを強く意識していたのである。

 日本のお盆という行事は、かつてその家に住んでいた人をその家に呼び戻し、その人がかつてその家族たちとともに食べ、笑い、語り合っていた世界をその人たちと共に分かち合うための行事である。

 「トゥデイ イズ ア ヴェリグッド デイ トゥ ダイ」。この英語の響きはとても良い。男はいつかその日にこの英語を口ずさんで逝こうと思っている。