2016年12月15日木曜日

20161215プラズマ


 放送大学の面接授業で「プラズマ物理科学」と題する講義を受けた。その講義は放送大学神奈川学習センターで土曜日と日曜日の二日間連続で行われた。受講者はこの授業に関することについてレポートの提出を求められている。さて、何を書こうかと悩む。

 古来哲学者たちは「我々は何処から来たのか。そして何処へ行くのか」と問い続けている。プラズマは発光現象を伴う。そのような自然界の光ではないが、普遍宗教は「光」をすべての中心であるようにとらえている。私は自然界の光と普遍宗教の「光」との間に何か、関係を見出したいという欲求に駆られている。

 138億年前に我々の宇宙が誕生した時はプラズマ状態であった。我々の宇宙の99%はプラズマであると言われる。我々はこの宇宙の中の数々の星々の中の一つであるこの地球上にあって、常に宇宙線・宇宙線以外のすべての放射線・紫外線に晒され続けていて、生体上で何らかの影響を受け続けている。

放射線は我々の体の細胞内でDNAを構成する分子の一部をイオン化してDNAに損傷を与え、紫外線はDNAを構成する分子内の原子を励起することによってDNAに損傷を与える。この損傷によってDNAの複製時にエラーが発生する。

放射線や紫外線によりDNAが損傷を受けたとき、それを修復するプログラムはDNAに予め書き込まれている。エラーが生じているDNAによって新たな細胞が作られた場合、その細胞は自動的に破壊される。そのほか生物には生命を維持するため免疫力を供えているなど様々な機能が備わっている。これはこの地上のすべての生物に、それぞれ進化の過程で自ずと備わってきた自己保存機能である。

 ところで、2600年前仏教を開かれた仏陀の教えが集大成されている『仏説阿弥陀経』というお経には、阿弥陀仏(Amitāyus Buddha)は「彼仏光明無量照十方国。無所障害。是故号為。阿弥陀。(その仏の光明には限りがなく、すべての国々を照らして何ものにもさまたげられることがない。それで阿弥陀と申しあげるのである)」と書かれている。

科学は宗教の対岸にある。宗教は科学的に証明されていないことでも信じることを要求する。阿弥陀仏の存在を信じる人は、その光明に歓喜する。

もし、我々の宇宙が一つの‘生命体’であると信じ、「宇宙は阿弥陀仏そのものである」と信じることができれば、我々人間は「帰命無量寿如来。南無不可思議光。(身命を捧げて阿弥陀如来におすがりし、不可思議な光を仰いでこれにうやうやしく礼拝する)」ことによって救われることになる。

阿弥陀経には「もし人々が阿弥陀仏の国に生れたいとすでに願い、または今願い、あるいはこれから願うなら、みなこの上ないさとりに向かって退くことのない位に至り、その国にすでに生れているか、または今生れるか、あるいはこれから生れるのである。だから舎利弗よ、仏の教えを信じる善良なものたちは、ぜひともその国に生れたいと願うべきである」と書かれている。

 親鸞聖人は自ら肉食妻帯し、「遊煩悩林現神通(阿弥陀仏に帰依した人は煩悩のまま神通を表す)」と説かれ、人々に「仏の教えを信じる善良なもの」の姿を体現されたのである。私は、親鸞聖人はこの地球上のすべての人々を救うことが出来る最高の宗教を打ち立てられたお方であると思っている。