2015年1月15日木曜日

20150115国家は一つの生物種である(20) ―― パラオ(ペリリュー島)で起きたことを思いつつ日本国家の進化につて考える ――


 左欄「YouTubeより」の最初にリンクを貼っていた『親日国パラオと日本の関係を知って!』という題の動画は、一般社団法人日本レコード協会 から著作権侵害の申し立てがあったため削除された旨表示あり、再生できなくなっていた。多分その動画の製作者が使用した音楽について著作権の侵害があったのだろうと推測するが大変残念なことである。

 そこで同じ内容の別の動画がないか探してみたら新たなものが見つかった。これも再生回数が非常に多い。その動画の題名は『日の丸とパラオの国旗の由来』である。そこでこれを左欄にリンクを貼ることにした。またこれが削除とならないことを願う。

 天皇・皇后両陛下はパラオにおける戦没者の慰霊のため、パラオにご訪問される予定である。パラオのペリリュー島では大日本帝国陸軍将兵11,000名中10,695人が戦死した。一方、アメリカ軍は戦死者1,794名・負傷者8,010名であった。(以上、Wikipediaより引用)

 ペリリュー島では日本軍は戦闘に先立ち全島民を疎開させていたので、その戦闘における島民の死者はゼロであった。動画にはドイツの植民地当時と思われる島民の様子と日本が統治して時期の島民の様子が映し出されている。日本による統治下、パラオ島民は日本国内におけると同様の平等で規律正しく礼儀正しい教育を受けていた。当時島民たちは日本軍人と共に戦うことを申し出たが、中川隊長は非常に厳しい口調でその申し出を拒否した。その隊長はペリリュー島を去る船上の島民たちに向かって笑顔で手を振っていた。

 ほとんど多くの日本人はパラオで何が起きたか知っていないだろう。戦後日本人は正しい歴史を教わっていない。自分たちの父祖たちがアジアで悪いことをしたと教え込まれてきた。しかし事実は全く違う。今の若い人たちは自分たちの祖父たち・曽祖父たちがなぜ自分の命を懸けて戦ったのかということを正しく学ぶ必要がある。もちろん、祖母・曾祖母たちも自分の夫や子どもを戦場に送り、失った。その例えようもない深い悲しみについてもよく学ぶ必要がある。今日、この麗しい日本があるのは、今の若い人たちの祖父母・曾祖母たちの犠牲のお蔭なのである。

 戦後日本は平和を守り、繁栄するためひたすら頑張ってきた。日本は中国や韓国との関係について必死に努力してきた。何度も謝罪し、莫大な資金も提供した。それにもかかわらず日本と韓国・中国との関係は少しも改善されない。それどころか悪化するばかりである。

 この状況を改善するため、まず日本人自身が日本の近現代史について正しく学ぶ必要がある。近現代史を学ぶにあたっては、一般国民に知らされていない、或は一般国民が知ることをためらうような真実のことも知る必要がある。そのような客観的・積極的かつ冷静な学習態度が日本人の自覚を確かなものにし、今生じている隣国との関係の問題を解消させる強烈な力となる筈である。日本人が左翼の識者の言動にも右翼の識者の言動にも惑わされることなく、マスメディアの扇動にも踊らされることなく、正しい自覚に目覚めたとき、日本はさらに‘進化’してゆくに違いない。それこそが生命体としての日本国家が環境に適応しながら自ら存続してゆくことである。

 日本軍でもアメリカ軍でもそれぞれ兵士たちは自分の死が後の世の平和と繁栄をもたらすことを願望しつつ死んでいった。国家という‘生命体’の中で兵士たちはその‘細胞’のようなものである。戦闘で破損した肉も流された血も細胞でできている多細胞体である。国家は細胞の集合の超集合体である。国家の‘頭脳’も‘意識’も国民個々の人の頭脳と意識の超集合体である。

 意識は頭脳の働きを殆ど支配することができない。頭脳はその支配する生命体の自己保存のため勝手に様々な指令を発する。自己保存に意識が関与する割合は少なく、殆ど無意識に自己保存が行われる。同様に国家の‘意識’も国家の‘頭脳’の働きを殆ど支配することはできない。その‘意識’は何によって生じているのか?‘無意識’は何処に在るのか?「国家は生命体である」ということが㈱日本教文社から出版された谷口雅春著『占領憲法下の日本』という本の中に書かれている。我々は自分の意識で把握できることの限界を自覚し、未知の‘何か’に対して謙虚であることが必要であると思う。(関連:ブログのラベル「占領憲法下の日本」
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