2015年1月3日土曜日

20150103国家は一つの生物種である(17)――環境への適応(わが日本の場合) ―

 元アメリカ国務長官ヘンリー・キシンジャー氏は「アメリカが日本を作り直したのではない。日本自身が自らの伝統的な価値観の中で新たな状況と国際秩序に適応したのだ」と語った。27億年前に真核生物が現れて以来生物は「あらたな状況と秩序への適応」しつつ進化してきた。国家も同様である。日本という国家の進化は天皇の存在なしには考えられない。

 日本人は縄文人と渡来系弥生人との混血種であるだけではなく、特に後漢滅亡前後に朝鮮半島から渡来してきた漢人や韓人との混血種でもある。戦後は特に朝鮮半島出身だった人たちや中国人・欧米人・アフリカ人・東南アジア人との混血も進行している。渡来系弥生人の故郷は長江中流域であった。彼らは中国人・韓国人の祖先ではない。

 多人種混血種のようなものである我々日本人の形質・気質は実に多様である。しかし日本人は皆親族同士のようなものである。強い種族が弱い種族を殲滅しようとしたり、種族同士が殺し合ったりするようなことはこの日本国内ではこれまで一度も起きたことはなかたし、今後も絶対起きることはない。古来天皇は日本人の心を一つにまとめる霊力を持っていて、常に日本人の和の中心に在らせられる。

日本はかつて欧米列強が武力でアジア・太平洋地域に植民地を作ったような行為はしなかったし、中国が盛んに主張しているような南京虐殺もしていなかった。また韓国が盛んに主張しているようないわゆる従軍慰安婦にするための強制連行もしていなかった。韓国が不法に占拠している竹島は江戸時代の昔から明らかに日本の領土であったし、尖閣諸島も日本が武力で勝手に奪い取ったものではない。北方領土は日本の領土である。

こういう状況に置かれている日本には天皇がいる。次の記事に古代の日本で渡来・帰化人たちがどのように日本人になっていったかということが書かれている。日本に天皇がいる限り、日本は常に環境に適合しつつ進化を続けるであろう。その推進力は脳の外にいて脳を支配している「ある存在」、それは広大無辺・自由自在・融通無碍で時間と空間を超越している「ある存在」、それは霊魂のような「ある集合的な意識」である。

(聖武天皇(17)「皇統・皇室を守ることこそ日本国内外の平和につながる」