2017年10月17日火曜日

20171017縄文人と渡来人から受け継いだ遺産


 今から16000年前から3000年前までの13000年間続いた縄文時代の遺産と、弥生時代以降大陸から渡来した人々からもたらされた遺産を、日本人は受け継いでいる。人は両親からそれぞれ半分ずつの遺伝子を受け継ぐ。戦後日本に永住している人々も数世代を経れば混血し、その子孫の遺伝子には縄文人のDNAが含まれることになるだろう。少ない体毛・一重瞼・比較的広い肩幅の人でも、その子供たちの一部の者は体毛が多く、二重瞼であり、ウインクすることができたりする。かくして皆自然に同胞となり、単一の日本民族となる。

 昨年12月末現在、在日外国人の数のビッグ3を挙げると以下のとおりである。日本は既に移民受け入れ大国である。(法務省の統計より引用)
 中国人    695,222人(内、教授1,532人・宗教  68人・高度専門職合計2,426人)
         他に特別永住者1,154人・永住者238,438人・定住者27,140人。
 韓国人    453,096人(内、教授 901人・宗教 879人・高度専門職合計 140人)
         他に特別永住者303,337人・永住者68,033人・定住者7,348人。
 フィリッピン人243,622人(内、教授   94人・宗教241人・高度専門職合計  21人)
         他に特別永住者47人・永住者124,477人・定住者47,633人。

 特別永住者は、米国戦艦ミズリー艦上での日本の降伏文書調印日以前から引き続き日本内地に居住している朝鮮人及び台湾人とその子孫を対象としているが、朝鮮・韓国系の特別移住者には、戦後の密航者も多く含まれる。(以上、ウイキペディアより引用。)
 参考までに、中記国以外の特別永住者でビッグ3を挙げると以下のとおりである。
  米国:777人・カナダ112人・オーストラリア123人。
 なお、永住者は在留資格取得後の更新は不要であるが、定住者は更新が必要である。

 日本は古来、男系皇統の天皇が日本民族統合の象徴であった。ところが今、夫婦の個別の姓を容認し、女系天皇も容認しようとする動きがリベラリストの間に見られる。彼らは多数を占めているわけではない。しかし彼らは発言量が少ないが多数を占めている穏健・保守の人々の間に入り込み、穏健保守団体としての発言を行い、世論の形成に影響を与えている。男は、戦後皇籍離脱をさせられた旧皇族の子孫が皇室との間で養子縁組するなどにより、男系の皇統を何としてでも維持できるようにするべきであると強く思っている。

 日本は米国との間で自動車の輸出・や米・牛肉・オレンジの輸入などをめぐる貿易摩擦があったが、総意と工夫・米国の利益に利する措置等により、それを乗り越えて来た。日本はEUとの間のEPA(経済連携協定)の発効により輸入乳製品の値下がりが想定される。牛乳の生産地北海道では搾乳の大規模ロボット化で作業効率を飛躍的に上げて、これに対処しようとしている。

 日本人の精神文化はどう形成されてきたのか。男は縦軸と横軸で考察する。男は、多数の縦軸の精神文化は大陸から渡来した人々からもたらされたものであり、多数の横軸の精神文化は13000年間持続した縄文の人々からもたらされたものであると考える。

 日本人の創造と工夫の能力の源は縄文時代と弥生時代にある。縄文人たちは北海道から沖縄まで同じ紋様の土器を作り、採集する栗などを栽培していた。日本人は寒冷地の北海道でも品種の改良により高品質の米の大量栽培を可能にした。日本人はマグロやうなぎなどの栽培漁業を発展させている。これは縄文人本来の資質のみならず、弥生時代以降大陸から渡来した人々が会得していた組織力や情報力に負う部分もあるであろう。

 古代の日本について、中国の隋書(隋王朝の歴史書)には、「新羅・百濟・皆以倭爲大國多珍物、並敬仰之」とある。(意訳:新羅・百済の両国は、‘日本が大国で珍しい物が多い国である’と、日本を尊敬している)。その時代、「倭」は日本のことである。当時、日本の天皇は隋の皇帝に国書を届けた。隋書には「日出處天子、致書日没處天子、無恙、云々、帝覧之不悦。」とある。(意訳:太陽が昇って来る処の国の天皇は、太陽が没する処の国の皇帝に書を送ります。ご機嫌いかがですか。皇帝はそれをご覧になって不愉快になった)。

 その古代人は神(ローマ字のKami・アイヌ語のKamuy・自然界の神格を有する様々な霊的な存在)を祀っていた。それは、現在、神道の神として日本人の心の支えになっている。日本には縄文時代の昔から、山の神・海の神・岩の神・火の神・水の神など様々な神がいる。縄文人の子孫であるアイヌの人たちの祭祀の仕方は神道にも見られる。大陸から日本に渡って来た人々は縄文人と混血しつつ、縄文人の伝統・文化の中に融合したのである。特別永住者たちも、世代を経るうちに自然に完全な日本人になってゆくことだろう。

人の交わり・混血はものの考え方の多様性・創意工夫能力・創造性を発展させる。縄文人自身も北からマンモスを追ってやってきた人々と、南から黒潮に乗ってやってきた人々と混じり合い、狩猟・採集・栗や穀物の栽培・稲作・航海・料理の能力を高めていた。日本人のアイデンティティの深淵には混血がある、と男は思っている。

三内丸山遺跡など日本各地の縄文遺跡の発掘調査により、13000年間も続いた縄文時代の全容が次第に明らかになりつつある。我々日本人は、縄文人及び大陸から日本に渡って来た人々から受け継いだ遺産の尊さを知り、先祖に対する感謝と祈りの心を失わず、天皇の下に心を一つにして自らの安全と生存を保持しつつ、世界の平和に貢献することが大事である。