2018年8月17日金曜日

20180817対馬 ―― 『古事記』を読む ――



1979(昭和54)123日に、奈良県立橿原考古学研究所により、奈良県奈良市此瀬町の茶畑から『古事記』編纂者・太安万侶の墓が見つかっている。

『古事記』を読んでいて面白いところだけを文章にして以下に記す。『古事記』には対馬がイザナギノミコトとイザナミノミコトの結婚によって生まれたことが書かれている。

①天地が初めて開かれたあと、合計五柱の独り神(天つ神)が成っては身を隠した。
②次に初めに一柱ずつ各一代計二代の単独の神が成り、身を隠した。この二柱に続き、二柱ペアになった十柱の神による五代、前の独り神二代と合わせ計七代の神代があった。
③この七代の神代の最後の代は男神イザナギノミコトと女神イザナミノミコトのペアであった。
天つ神はイザナギノミコトとイザナミノミコトに、「脂のようにぷよぷよふわふとしていて、クラゲのように漂っているこの国を修理し、固めて形に成せ」と命じ、玉で飾った矛(天の沼矛‘あめのぬぼこ’)を与えた。
⑤イザナギノミコトとイザナミノミコトは、神が下界に降りるとき使う「天の浮き橋」に立って、天つ神から与えられた矛(天の沼矛)を指し降ろして海水をかき混ぜた。その時、その矛の先から滴り落ちた塩が積もって島が出来た。
⑥イザナギノミコトとイザナミノミコトはその島に天降りし、其処に立派な柱(天の御柱)立て、新婚のハウス(八尋殿)を立てた。
⑦そのハウスで男神イザナギノミコトに女神イザナミノミコトに「そなたの身体はどのように成っておるのか」と問うた。
⑧女神イザナミノミコトは「私の身体は完全に出来上がっていますが、一か所だけ凹んでいるところがありますのよ」と答えた。
⑨男神イザナギノミコトは「そうか。わしの身体も完全に出来上がっているが、一か所余分なところがある。これをお前の凹んでいるところに差し込んでその穴をふさぎ、国土を生成させようと思う。そなたは国土を生むことをどう思うか?」と問うた。
⑩女神イザナミノミコトは「ええ、いいわ」と答えた。
⑪男神イザナギノミコトは「では,この天の御柱の周りをお前は右回りで、わしは左回りで回って出会った時、寝所でセックスをしよう‘みとのまぐはい爲()む’」と言った。
⑫女神イザナミノミコトは回りながら「あれまあ、貴方はいい男よ」と言い、その後男神イザナギノミコトが「おお、そなたはいい女だ」と言った。
⑬その後男神イザナギノミコトは「女が先に言うのは良くない」と言った。しかしセックス(くみど‘御所で性交’)して生まれた子どもは骨が無い奇形児だった。その子は葦船に入れて流した。
⑭続いて淡島が生まれたが子の数には入れなかった。
⑮男神イザナギノミコトと女神イザナミノミコトは天つ神のところに行って、「どうしたらよいでしょうか?」と相談した。
⑯天つ神は鹿の肩の骨を焼いて作った占い器で占ったところ、「女が先に男に‘あらいい男だわ’なんて言うのは良くない。戻って改めて言い直せ」と言った。
男神イザナギノミコトと女神イザナミノミコトは島に戻って「そなたはいい女だ」「貴方はいい男よ」の掛け合いをやりなおしてセックス(御合)して、ようやく淡路島・四国・九州・壱岐・対馬などを生んだ。
(続く)



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