2018年7月25日水曜日

20180721「渡来氏族」について(4)



ではなぜこのような現象が何故起きるのだろうか? 私はそのことを考えるキーワードとして「量子のもつれ」・「マヨナラ粒子」・「生体間シグナル」・「細胞間シグナル伝達」・「生体シグナル伝達」・「コロニー」のどの科学的用語と仏教用語の「縁」などを挙げる。しかしその用語を挙げてみたところで「群れ」が起きる確たるメカニズムは分からない。

人間とイルカの間、飼い犬と飼い猫の間などように、異生物間でも互いに親和することが出来る。この異生物同士はお互いに何かのコミュニケーションが出来ている。なぜそういうことができるのであろうか? 私は、両者の間で何か量子力学的なメカニズムが作用しているに違いないと思っている。

縄文人の骨100体の奥歯からY染色体DNAを取り出すことができた。その結果縄文人はチベット人・アンダマン諸島人の祖先と共通のY染色体DNAハプログループD集団に属していることが分かった(Wikipedia)。

 縄文人の祖先は人類の分岐系統の中で韓国・中国の人たちの共通祖先より1万年ほど前にヨーロッパ人の祖先と分岐していた。自然界では同一種類の生物の中で後に分岐した生物つまり「後発」の生物の方が、特定の環境下ではその分岐以前の生物つまり「先発」の生物より生き残る力が強い。しかし「先発」・「後発」両生物共にそれぞれ新たな環境に適応しながら進化を続けている。生物は他の生物を捕食しながら繁殖し、自分の種を遺す力の強い方、或は自分の種を遺すことが容易な環境にある方が生き残ってゆく。

縄文人の祖先の集団は自分たちより1万年ほど後に分岐した人々の祖先の集団に圧迫され、チベット・アンダマン諸島などの辺地に追いやられた。中国では現在でもチベット人やウイグル人たちの自由が奪われている。縄文人の祖先たちがカザフスタン南部から旅立って大陸を移動中、1万年ほど後に分岐した人々の祖先の集団に圧迫されたに違いない。その結果チベット・アンダマン諸島などのその辺地以外では父系の遺伝子であるY染色体DNAハプログループDは途絶え、大陸には母系の遺伝子(ミトコンドリアDNA)のみ残っているのである。日本列島に辿りついた縄文人の祖先たちは幸運であったのである。

縄文時代末期以降、散発的に少人数ずつ日本列島に渡って来た「渡来系弥生人」と縄文人との間では衝突はなく両者の間で混血が進み、後に「倭人」と称せられる人々の集団が現れた。初期の「渡来系弥生人」は、元は長江中流域で漁労・稲作(ジャポニカ種)の長江文明を築いていた人々であった。紀元前400年から紀元後100年までの間、長江中流域の山岳地帯にある滇池のあたりに築かれていた滇王国や現在のミャオ族の文化・習俗に似たものがある。このことは彼らが「渡来系弥生人」と同じ種族であることを裏付けるものである(参考:安田喜憲著『古代日本のルーツ 長江文明の謎』)。(続く)



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