2017年8月13日日曜日

20170813お盆


 男と女房は昨年この日(813日)、田舎で母の初盆の行事を盛大に執り行った。大勢の親族が集まってくれた。その時の様子はコラージュ写真にして遺してある。今年は我が家で経をあげる。自分の意識を先祖・祖父母・父母等故人の意識と交流させる。男が自分の書棚の中に作った手作りの仏壇はその交流の窓である。意識は時空を超えて広大無辺・融通無碍・自由自在に延伸する。

 その書棚は30数年前、転職時に得たお金で購入したものである。その書棚は四列のガラスの扉付きである。その一角の仕切り棚を外して内部全体に金色に輝く紙を貼りめぐらし、中に田舎から持ち帰った阿弥陀如来ご本尊やその他の仏具を配置してある。火を点すロウソクの代わりにロウソクの形をした二つのLEDの燈明を置き、天井の部分に小さなLEDのライトを固定してある。線香を焚けないので、香りのよい線香の箱を置いてある。その扉を開ければ線香の香りが漂い、LEDのスイッチを入れればご本尊が照らされ、内部の全体が黄金に輝く。パソコンにダウンロードしてある西本願寺派の僧侶の読経を再生して、これに唱和する。その時読経に合わせて田舎から持ち帰った鐘を打ち鳴らす。

 インターネットの産経新聞のニュースで『「韓国の侮日観の基、秀吉の侵略・・・」「つくられた正義が感情を増幅、日本批判」呉善花拓大教授の講演要旨』と題する記事を読んだ。韓国の反日はまるで宗教のようである。その根本原因は日本人と韓国人の間の歴史認識の違いにある。歴史認識の違いは学校教育の内容の違いにより生じている。

韓国政府は竹島・従軍慰安婦・日本海呼称などについて韓国国民に正しくないことを教え込んでいる。中国政府も中国国民に尖閣諸島・南京事件などについて正しくないことを教え込んでいる。いずれも愛国心教育のためであるが、それは隣国日本との友好関係を損なっている。呉善花教授が言うように「作られた正義」が反日感情を高揚させている。

日本政府は反日プロパガンダに対していちいち反論している。しかし反日感情は決して好転することはないだろう。そういう状況下日本人はどうするべきか?

反日プロパガンダに対する方策として言えることは;①反日プロパガンダに対する反論と抗議はあきらめることなく続けること。②日本人自身が近現代史を正しく学び、これをよく理解すること。③戦争で命を落とした肉親・知人・友人たちとの間で意識の交流を行うこと。④戦死・戦没者の遺骨を収集し、それを故国日本に連れて帰り、日本国家として供養を行うこと。⑤日本人自身が自分たちのルーツを正しく知ること。この五つである。日本人のDNAは他のアジア諸国の人々のDNAとかけ離れていることが縄文人の人骨から得た核DNAの研究結果判っている。

 感情のずれは直しようがない。しかしお盆と終戦の日に、死者との間で意識の交流を行うことは大変重要であると思う。そのような宗教的行為は生きている者の間の感情のずれを小さくすることになるかもしれない。