2017年8月27日日曜日

20170827縄文時代に育まれた「無形の何か」


人は誰でも自分自身の精神を支える何か不動のものが必要である。日本人の精神は縄文時代に育まれた「無形の何か」に支えられていると考えられる。縄文時代は16000年前から3000年前まで13000年間続いた。その縄文時代に育まれた「無形の何か」が何であるかについて、多くの日本人は感じ取っていると思われるがそれが何であるか言葉では非常に表現が難しい。

男はケント・ギルバート氏のブログ『ケント・ギルバートの知ってるつもり』を読んでいる。今日配信された記事のテーマは「「愛国心」に何かしらの抵抗感持つ日本人Japanese Feel Some Level of..」というもの」である。

その記事によると、ケント・ギルバート氏は幼稚園で毎朝、下に示す言葉を唱和させられていたそうである。この言葉を唱和するとき星条旗に対して顔を向け、右手を左の胸の上に当てなければならないそうである。
“I pledge allegiance to the flag of the United States of America and to the Republic for which it stands, one nation under God, indivisible, with Liberty and Justice for all.(私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います。)

日本には天皇という国民統合の象徴がある。日本の憲法にはアメリカ憲法の前文にある「共同の防衛」という言葉が無くても、日本には2000年以上続いた男系皇統の天皇がいるお蔭で、日本人は単一民族の日本国民として団結している。

日本人は人種的には縄文人が渡来系弥生人と混血し、その後現在に至るまで日本に帰化した人々との混血種であるが、民族としては単一である。縄文人のDNAを色濃く受け継いでいるアイヌの人々はそのアイデンティティが強調されているが、完全に日本民族の一員である。

多人種国家アメリカでは各人種共通の利益を確保するため上記「共同の防衛」「正義」「自由」の文言が重要なのであろう。ところが日本では人種は「日本人」として単一であるからアメリカのようにそういう文言が強調されなくてもよいと思われる。しかし今政府が推進している移民の増加政策は、将来の日本に何か良くない影響をもたらす恐れがある。

日本国家を動かしている政治家や官僚たちは、いま存在している「問題の解決」の能力に長けていると思われるが、将来起こりうる「問題の発見」が重要であるということをあまり重要視していないのではなだろうか?

政府は労働力不足を補うため安易に移民を増やそうとするのではなく、先ず「生産性の向上」と「職種転換訓練」のためどうすれば良いか、ということについて日本国民の英知を結集して潜在的な問題を見つけ出し、顕在している問題と共に問題を解決するようにすべきである。

労働移民が増えれば社会的な問題が必ず起きるに違いない。労働移民を増やすため永住権を与えるという政策が推進されるならば、移民者たちが日本に帰化して日本人となり、日本民族に同化するような政策も同時に並行して推進されるべきである。

人口過疎化が進行し、大都市に人口が集中しているため、日本古来の伝統や文化が失われつつある。こういう状況下で移民が増えれば日本の単一民族性が徐々に薄れて行くことになるだろう。愚かな政治家や官僚たちは都市に住む理想主義者やリベラリストたちの大きな声に押されて「一票の格差」だけに目を向けている。「一票」には、ただ単に人口の多少だけではなく、日本古来の伝統や文化や民族性の大小も考慮されるべきである。

さもないと、日本人は縄文時代に育まれた「無形の何か」を失ってしまい、精神的に不安定となり、この日本列島で平和に安全に豊かに暮らせなくなってしまうだろう。天皇を否定する政治家、ただ倒閣だけのため同志関係を結ぼうとする政治家、女性宮家創設を推進しようとしている政治家、「女系天皇」を容認しようとしている政治家、ただ経済目的だけのため日本国民にグローバリズムを浸透させようとしている政治家たちは、日本国民を必ず不幸のどん底に陥れるだろう。そういう政治家を国会で働かせてはならない。