2016年6月2日木曜日

20160602「仏教」をキーワードに、思いつくまま綴る(24)―― 量子意識 ――


 私は、「意識(consciousness)」というものについて、次のように考える。
    意識は時間と空間を超越した存在である。
    意識は「送り手(sender)」と「受け手(receiver)」の間で交流する。
    既に生存していない人の意識は、受け手がその意識を受けようと意識すれば、その受け手に伝わる。

以下に、インターネットのウイキペディア(フリー百科事典)から“”で引用する。
量子脳理論(りょうしのうりろん)は、脳のマクロスケールでの振舞い、または意識の問題に、系の持つ量子力学的な性質が深く関わっているとする考え方の総称。心または意識に関する量子力学的アプローチ(Quantum approach to mind/consciousness)、クオンタム・マインド(Quantum mind)、量子意識(Quantum consciousness)などとも言われる。具体的な理論にはいくつかの流派が存在する。

ペンローズ・ハメロフ アプローチ
理論物理学者のロジャー・ペンローズと麻酔科医のスチュワート・ハメロフによって提唱されているアプローチ。二人によって提唱されている意識に関する理論は Orchestrated Objective Reduction Theory(統合された客観収縮理論)、または略して Orch-OR Theory(オーチ・オア・セオリー)と呼ばれる。

意識は何らかの量子過程から生じてくると推測している。ペンローズらの「Orch OR 理論」によれば、意識はニューロンを単位として生じてくるのではなく、微小管と呼ばれる量子過程が起こりやすい構造から生じる。この理論に対しては、現在では懐疑的に考えられているが生物学上の様々な現象が量子論を応用することで説明可能な点から少しずつ立証されていて20年前から唱えられてきたこの説を根本的に否定できた人はいないとハメロフは主張している。

臨死体験の関連性について以下のように推測している。「脳で生まれる意識は宇宙世界で生まれる素粒子より小さい物質であり、重力・空間・時間にとわれない性質を持つため、通常は脳に納まっている」が「体験者の心臓が止まると、意識は脳から出て拡散する。そこで体験者が蘇生した場合は意識は脳に戻り、体験者が蘇生しなければ意識情報は宇宙に在り続ける」あるいは「別の生命体と結び付いて生まれ変わるのかもしれない。」と述べている。

私の母は終戦の翌年、乳癌で死んだが、死ぬ前当時9歳だった私に「(死の床から)起こしておくれ」「東を向けておくれ」「仏壇から線香を持ってきておくれ」「(裏の山に落ち松葉をかき集めに行っている)お父さんを呼んで来ておくれ」と言った。私は母が言うとおりにした。今思えば、母はそのとき、またはその数日前に臨死体験をしていた可能性がある。

私の叔父は、死ぬ4日前と3日前に臨死体験があり、そことを家族に語っていた。私はその家族から聞いたことを記録している。

仏教では前世・現世・来世の因縁を説いている。真宗では絶対の真理である仏の報身仏である阿弥陀如来(阿弥陀仏)を信仰し、これに帰依すれば、現世において既に浄土に住み、来世においても浄土に住むと説いている。「この世」で正しく生きた人は、「あの世」で幸せになれる、しかし「あの世」で本当に幸せになれるかどうかは、その「あの世」での心がけ次第である、と説いている。「あの世」というのは、自分が死んだあと新しい命として生まれかわり、生きる世界である。

核DNA遺伝子による遺伝と、エピジェネティックな修飾による遺伝子の発現は自分の父母、その父母のそれぞれの父母と言うように過去を遡ったとき、その過去から伝わるものである。つまり過去世・現世・来世の三世の因縁は誰にもあるものである。

量子論と意識論は深い関係がありそうである。釈尊(お釈迦さま(Buddha))は、この世・あの世の議論はしてはならないと言われた。不毛な議論をするよりも、先ずは素直に釈尊の教えを信じることが大切である。キリスト教でも神やイエスを信じることが大切である、と説いている。


一方で、人は「自分は何処から来て、何処へ行くのか」知りたいと思っている。私はそのことについて科学的な探求心は必要である、と考える。何故なら、もし釈尊の教えが正しいことを科学的に証明できたら、この世から戦争や悪行が無くなり、全ての人々が平和で幸福に暮らすことが出来るようになるであろう、と考えるからである。