2016年6月22日水曜日

20160622沖縄のアメリカ軍基地に関する記事


 msnニュースのdotに、下に括弧(【】)でくくる記事が載っていた。この記事の筆者は米海兵隊員へのオリエンテーションで使われているという資料を引用しているが、沖縄で何代にも亘って生まれ・住み続けてきた人々のルーツは、沖縄の人々やアイヌの人々を含め、皆、我々日本人が平均的に20%持っているとされる縄文人であることを知らないのだろう。

縄文人はこの日本列島にしか住んでいなかった特殊な人々であった(下記関連記事参照)。遺伝子のハプログループでは、北海道から沖縄まで日本人は皆同じ縄文人の要素を持っている。下の記事にある「琉球の住民は日本人ではなく、本土の日本人と同化したことがない。日本人は彼らを軽蔑している」という部分は、極めて突出している感がある。

米海兵隊員へのオリエンテーションで使われているという資料に、本当にそう書かれているのか?以下に引用する朱色部分を含め、確認が必要である。もし、本当にそう書かれているのなら、日本政府は在日アメリカ軍に是正を要求すべきである。

6カ月ごとのローテーションで沖縄に配属される米海兵隊員へのオリエンテーションで使う資料「沖縄の歴史と政治状況」。英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェル氏が米情報公開制度で入手した。そこには、沖縄への米軍駐留をめぐる日本政府の「ウソ」がはっきりと書かれていた。

 中身を詳しく見ると、ほかにも沖縄への「蔑視」と受け取れる表現があちこちにある。いくつか抜き出してみよう。
「沖縄県や自治体は基地問題をテコに、中央政府から補助金や振興策を引き出している」
「沖縄の新聞は偏向している」
「沖縄の人は一般的に情報に疎く、彼らは限られた視界で物事を見ている」

●「単純でお人よし」
 こうした特性が、根強い住民の反対運動の裏側にある、とこの資料は分析する。これらの書き方は終戦直後、沖縄を軍事占領すべきだと主張したGHQ(連合国軍総司令部)のダグラス・マッカーサー最高司令官の物言いを思い出させる。
「琉球の住民は日本人ではなく、本土の日本人と同化したことがない。日本人は彼らを軽蔑している。彼らは単純でお人よしで、米国の基地開発でかなりの金額を得て比較的幸せな生活を送ることになる」
 情報公開で明らかになった資料は、スライドで全36枚。沖縄の歴史、文化も紹介している。米軍の沖縄駐留については、「沖縄と本土の関係」の中で触れられているところが注目点だ。
「沖縄県民は日本人である前に沖縄人であることを意識する」と独自性=異質性を指摘し、「1879年に強制的に日本帝国に引き入れられて以来、劣った民族として本土からの差別を経験してきた」と述べた上で、こう続ける。

「過去20年以上にわたり、(日本)政府と沖縄県は立場が異なり、多くの場合、対立しあっている。日本政府は部隊と基地が(沖縄に)とどまることを希望している(なぜなら、本土で代替地を探せないからだ)」

 翁長知事は「沖縄から米軍基地を無くす」という民意を受けて知事になったという立場で、政府と対立している。沖縄を自分の領土にしたい中国が喜ぶようなことを堂々と主張して、沖縄から米軍基地を無くそうと自ら先頭に立って活動している。

 本土の人たちも、沖縄の人たちの気持ちにもっと寄り添う心を持つべきである。米海兵隊の拠点が沖縄に置かれることは中国に対する圧力として必要であるが、海兵隊の部隊訓練の拠点の一つや二つは本土に在る方が良いのではないのか?沖縄だけに一方的に基地負担をさせている現状は是非改められるべきである。

 民進党などは安全保障関連法を廃止すると主張している。彼らは一般大衆が飛びつきやすいようなキャッチフレーズを掲げ参議院選挙を戦っている。ポピュリズムは日本の安全を脅かし、結局日本国民を不幸にする。政治家はしっかりとした国家観を持つべきである。

 マスメディアが偏向した姿勢で語らないのならば、政府はSNSを通じて広く世論を喚起するように動くべきではないのか?

関連:
中国が用意している「沖縄占領憲法」(続き)(20120403)
http://hibikorejitaku.blogspot.jp/2012/04/20120403-httphomepage2.html

沖縄・尖閣・八重山各列島の防衛(20120803)
http://hibikorejitaku.blogspot.jp/2012/08/blog-post_9400.html