2010年4月2日金曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(13) (20100402)

 昨日の民主・自民党首討論のことをテレ朝で評価していた。大方の意見は、「もっと建設的なことで議論して欲しかった。激しくぶっつかりあうだけなら私(女性)でもできる。」というものであった。

 公党のトップは自ら役者として周囲の様々なアドバイスを一応は聞くが、最後は自分自身で決め、その決めたとおりに舞台の上で演技をしなければならないのだ。結局は2500年も前に釈尊が言っておられるように、自分自身を洲として、自分自身を拠りどころとして、孤独に耐えながら自らの言葉を発し、自らの責任で行動しなければならないのだ。その結果は自分自身で責任をとらなければならないのだ。しかしこれは「和を以って尊しと為す」われわれ日本人にとって最も苦手な部分なのかもしれない。

 しかし結果の善し悪しは別として、戦国武将織田信長は違っていた。彼の子孫・織田信成はまだ賞は取っていないが冬季オリンピックで活躍している。織田信長は遺伝子的にはアメリカ人の約半数の遺伝子と同じものを持っていたのかもしれない。

 ドーパミン4型受容体DRD4遺伝子の繰り返し回数は、日本人の殆どが4回であるのに対しアメリカ人の約半数は7回であるという。日本人で7回の人は殆どいないという。7回の人は好奇心が旺盛で新しもの好きである性格であるという。結果の良し悪しは別として、好奇心が旺盛で新しもの好きでないと革新的なリーダーにはなれないのだと思う。このDRD4遺伝子は「はじめて発見された性格遺伝子」として世界中の研究者の注目を集めているという。(Newton別冊『知りたい!遺伝子のしくみ』より引用。)

 昨日、把瑠都が大関に昇進した。彼の奥さんは年上のロシア人という。和服姿でテレビの前に出た。彼が横綱になり、将来親方としてやってゆくためには、日本の国籍をとらなければならない。彼が将来その道を選ぶかどうかは分からない。故国エストニアで、父親が早世したので母親が女手一つで育て上げた3人の子供の一人、二男が把瑠都である。日本人の横綱がいないのは淋しいが、彼は立派な横綱になるだろう。

 把瑠都の子供はエストニア人とロシア人の混血となる。われわれ日本人の祖先は北方、西方、南方からこの列島に渡ってこいた人々の混血である。日本人の血液の型には、チベット人にしかない要素も混じっているという。ごく僅かであるがヨーロッパ人の血液の型も、また戦後はアフリカ系の人の血液の型も混じるようになっている。長い年月の間には遺伝子の拡散が進み、日本全国でいろいろな顔つきの人が現れるようになるだろう。しかし、内気という日本人の性格は変わることがなく、調和を保ちながら前進する従来の方向性は変わることはないだろう。過去の反省をもとに、われわれ日本国民は、日本丸という船の乗客として、優れた船長と高級士官を選ぶようにしなければならないならない。

 中国で麻薬密輸で逮捕された日本人が初めて死刑になる。5日ごろ執行されるという

3 快楽から憂いが生じ、快楽から恐れが生じる。快楽を離れたならば、憂いは生じない。どうして恐れることがあろうか?