2010年5月27日木曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(68) (20100527)


妻が新鮮な油で揚げてくれた新鮮な野菜や鯵の揚げたての天麩羅を食べる。こうして家で作ったものが一番旨い。今日(26日)は提出期限が近付いた放送大学の『分子生物学』と『生物界の変遷』の通信指導のレポートを書くことに重点的に時間配分をしようと思う。

この地球上のヒトを含むすべての生物は同根であることは確かで何億年と言うときを隔てて種の絶滅と再生を繰り返しながら今に至っている。高度の知能を獲得したヒトは他の生物を食べ、その生存をコントロールしながら生きている。

ヒトの遺伝情報の中には、ヒトが過去何万年以上の間に経験し、獲得し、子孫に伝達するものが多く含まれている。その中に、恐ろしい目に遭ったときにその恐怖から逃れるためバラ色の美しい花園や美しい音楽や良い香りがする至福の世界の中に自分自身を置きたいという願望を精神活動の中に実現させるという仕組みもあると思う。

チンパンジーでも喜怒哀楽の感情はある。笑う表情は相手に敵意を持たせないためだろう。順位の低いサルが順位の高いサルに近づくために赤ちゃんのサルを連れて挨拶にゆく文化があるサルの集団の中で観察されている。おっかないボス猿でも赤ちゃんには決して手出ししない。赤ちゃんを持つメス猿は自分の赤ちゃんがボス猿に認められると自分の地位が上がることを知っていて、低順位のあるオス猿が自分の赤ちゃんを奪い取ってそのボス猿のところに連れて行くことを望んでいるようである。そのオス猿は赤ちゃん猿を持ってボスに近づき、自分の歯を全開にしてカチカチさせながら笑顔を作ってボス猿に会う。ボス猿がその赤ちゃんを取り上げればそのオス猿はボス猿との関係が親密になる。

ヒトはサルにはない宗教的行為をし、「あの世」を思うとか「あの世」に生まれ変わるなどという精神活動をする。人の遺伝子を解析してゆくうちにそのような精神活動をする部分が見つかるかもしれない。いやきっと見つかると思う。

親から受け継いだ遺伝子のある部分を働かせないための仕組みの一つにDNAのメチル化というものがある。ヒトの遺伝子の中にはある遺伝子を働かせたりはたらかせなかったりする仕組みがあるようである。

経年とともに80%の確率ではげ頭になるという遺伝子が見つかっている。お酒好きか下戸か、うつ病になりやすいかならないかが遺伝子でわかる。頭の良し悪しも遺伝子で分かる可能性は高まっている。すでに天才の遺伝子の一つは見つかっている。第6染色体にある「IGF2R遺伝子」がそれだという。世界中の研究者たちは知能遺伝子として候補に上がっている「COMT遺伝子」「DRD2遺伝子」などを調べている。分子生物学は今脚光を浴び、日進月歩の状況である。私はまだ耳学問の域を出ていないし、その域を出るつもりもないが、新聞や雑誌やインターネットでできるだけ多くの情報を集めようとしている。(参考『Newton 知りたい! 遺伝のしくみ』)。

20 この世では自己こそ自分の主(あるじ)である。他人がどうして(自分の)主であろうか? 賢者は、自分の身をよくととのえて、明らかな知慧を獲得する。

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