2009年11月23日月曜日

縄文人、渡来系弥生人、日本人(20091123)

 ある人のブログに日本人は次の9人の母親が全日本人の約95%の祖先であるとし、それぞれのパーセンテイジを示して解説してあった。男が別の資料で調べたところによると、先ずアフリカ東北部(現在のエチオピア、ソマリヤ辺り)から出発した人々がインド北部を経、東南アジアを経、シベリヤを経て朝鮮半島及び樺太から北海道に入ってきている。彼らはC3系統と呼ばれる人々である。一方この系統は東日本や九州で亜型(C1)となる。彼らは旧石器時代晩期から新石器時代早期の人々である。

 次に同じアフリカ東北部から出発した人々は現在のタイ辺り経て中国東部(黄河流域)で枝別れして一部は中国西部(チベット方面)に移動した。彼らはD1及びD3系統と呼ばれる人々である。もう一部は朝鮮半島を経て日本列島にやってきて列島全域に広がった。彼らはD2系統と呼ばれる人々である。彼らは新石器時代晩期の人々である。彼らは縄文人である。アイヌ人はこの系統の人々である。しかし純粋ではなく他の要素も混じっているということである。

 次に同じアフリカ東北部に故郷を持つ一派が中国南部(長江流域)で枝分かれし、その一部は北上しもう一部は中国東部(黄河流域)に移動した。北上した集団はO3系統と呼ばれる人々である。中国東部(黄河流域)に移動した人々は、その流域で北方から移動してきた同じ祖先の人々、すなわちO3系統と呼ばれる人々と混血した。この混血した人々はO2系統と呼ばれる人々である。このO2系統と呼ばれる人々は朝鮮半島経由で亜型(O2b)として日本列島にやってきた。彼らは弥生時代の人々である。彼らは金属器と稲作をこの日本列島にもたらしたいわゆる渡来系弥生人と呼ばれる人々である。

 O2系統と呼ばれる人々は一部が南下し東南アジアで亜型(O1)となり、その一部が日本列島にやってきている。不思議なことに日本列島にはチベット人と同じD1系統の人々も僅かながらいる。そのほか北方のO3系統及び黄河流域のO2系統の人々もいる。アイヌ人にはO3系統が13%混じっているということである。

 われわれ日本人は北方及び朝鮮半島経由、黄河流域及び長江流域から直接渡航、南方から漂着または島伝いの人々、縄文人、渡来系弥生人、それらが何千年という長い年月の間に混血して出来あがった人種である。北方系の人々の中にはヨーロッパに故郷がある人々の血も混じっていた人々もいたらしい。

 長い歴史の中で天皇の存在は大きものがある。他国に類をみない特殊なものがある。反体制的な主張をする人々の中には、日本人が混血人種なのもともと国境もなかったのだ、国境とか国家とかいう固定的な観念は支配者による押しつけだ、と言う人たちがいる。

 アフリカなどからの移民者が500万人もいるフランスや永住外国人が多いドイツなどの例をあげ、「参政権を外国人に与えないというのは狭量すぎる。日本人はもっと度量を大きくもつべきである」と言う人が居る。ボジョレヌーボー解禁にあたり日本のワイン消費量は世界ランクで下のほうだ、第10位にアジアの国では中国が入っている、とマスコミはフランスかぶれを煽っている。

 テレビ番組を観ていて男は「日本人は日本人である。特殊で良い!」と怒った。女房は「日本には日本酒とか焼酎とか独自の美味しい飲み物がある」と、男の怒りに同調してくれた。明治の偉い人たちは巧みに外国語を操ることができたが、その心は侍の心。和魂洋才であった。今の偉い人たちはどうか。腑抜けの日本人が多い!