2013年3月4日月曜日


為せば成る何事も「TPP対策=農業編」(20130304

 今年は特に花粉が沢山飛んでいる。シナからは偏西風に乗って黄砂とともに粒子状物質Particulate Matter, PMで大きさが2.5μm以下のもの、いわゆるPM2.5が大量に飛んで来ている。シナ国内の人々は深刻な健康被害を被っており政府に対する抗議運動が各地で起きている。日本では高度成長期環境汚染が甚だしかったが短期間の間にそれを克服することができた。しかしシナでは日本のように短期間で環境汚染を無くすことは甚だ難しいだろう。日本には「為せば成る」という精神が一般庶民の間にある。自分の身は自分で守るという精神がある。それも地域社会をあげて問題解決に取り組む風土がある。シナにはそれがないように思われる。貧富の差が大きすぎる。シナは‘王朝’の歴史を引きずっている。今は‘共産党王朝’の時代である。この王朝も長くは続かないだろう。その点日本は王朝が幕を降ろした後武士の時代の幕藩体制の中各藩はそれぞれ豊かになる為知恵を出し努力を惜しまず頑張った。日本にはシナや韓国・北朝鮮にはないそのような歴史がある。

 今特に農業団体はTPPを恐れ日本がこれに参加することに反対している。しかし中央政府や地方政府が本気になって「為せば成る」精神で農家の不安を払しょくするため工夫し努力をすれば日本は世界一の農業大国になることができるであろう。しかも農業に従事する若者たちが増えるだろう。

 NHKの「さきどり」番組でITを活用した農業と牧畜の紹介があった。23歳の若い女性がITを活用したイチゴ栽培工場で働いている。光合成・温湿度管理もすべてコンピュータを使って遠隔で行うことができている。実ったイチゴを観光客が来て摘んで食べ、さらにそれぞれイチゴを買う。その収入はイチゴの全販売量の60%であるという。慶応大学は熟練したあるトマト農業者がトマトの栽培のためどういうノウハウをもっているのか調査した。その農業者の目線を追跡する装置をその農業者の頭部に装着して貰い遠隔でその目線の動きを画面に映し出した。一方で未熟練者にも同様なことをして熟練者と未熟練者との違いを明らかにした。匠の技を分析してその動きのとおり真似することができれば素人でも匠の技を示すことが出来るだろう。またある人は100キロメートル以上も離れた牧場に飼っている牛たちにコンピュータによる指令でスピーカーから合図をして牛たちを餌場に集め自動的に餌を与えている。さらに牛たちの鼻輪に内蔵させたセンサーで個々の牛たちの健康状態の把握と管理も行っている。

 オランダはITを利用する農業により農産物について世界第二の輸出大国なっている。そのITの技術や様々の機械装置には日本の製品が使用されていると言う。また韓国はそのオランダからIT農業の専門家を招へいして成果を上げているという。日本は中央政府が旗を振り支援をすればたちまち世界一の農業・漁業・林業の輸出大国になることだろう。