2013年3月11日月曜日


各地に鳥居があり神社がある国ニッポン(20130311

 在日アメリカ軍の基地の中に日本の神社の鳥居を枠にして部隊名を標示してある看板を見たことがあった。日本には各地に鳥居があり神社がある。明治政府は方針として神社とお寺を分離し更に個人的な神社を廃止させた。日本の神社とは何か?これは一神教の神殿とは根本的に性格が違う。日本の神社には日本の社会に大きな功績があった人が祀られているものが多い。例えば日露戦争のとき203高地攻略の戦いで御子息2人を失い明治天皇崩御後妻静子と共に殉死した乃木稀介陸軍大将は乃木神社に祀られている。山岳信仰の山や岩などを御神体にしている神社もある。

 靖国神社は国難に準じた御霊を祀る神社である。国を護るための絶望的な戦いの中で、独身の兵士たちのみならず妻子ある兵士たちが自ら航空機や潜航艇を操縦して自ら砲弾となり敵艦に体当たり攻撃を行った。激しい銃弾が浴びせられる中に兵士たちは突入して死んでいった。兵士たちは「靖国神社で会おう」と誓い合って突撃していった。勝者の論理による不条理な戦争裁判によって「戦争犯罪人」と決めつけられ刑死した人たちも、等しく国難に準じた方々である。

 日本の神は八百万の神々である。この点一神教の神とは根本的に違う。シナ(中国)や朝鮮には日本のような神社はない。韓国では日本の神社の起源が韓国にあると主張する人もいるようであるが世界中の誰が何と言おうと日本の神社の起源は日本にしかなく神社の鳥居や儀式や参拝の仕方など何もかも日本独自のものである。神社と日本の文化は切っても切り離せないものであり神社イクオール日本人と言ってもよいぐらいである。古代から日本に帰化した人々、そして大東亜解放戦争後日本に永住権を得て日本に住んでいる朝鮮半島出身の人々も今後何世紀以内に皆日本人になり神社を大切に思うようになるであろう。

 古事記に書かれている神代の神々も日本人の祖霊である。日本人にとって神社に関わる神々は日本人の祖霊と深い関係がある。古代日本に帰化した朝鮮半島の人々の祖霊も高麗神社とか鬼室神社などに祀られている。「祖霊ましますこの山河敵に踏ませてなるものか」という歌があるが古来日本人は祖霊を敬い今に生かされていることを先祖に感謝し家族や子孫の幸せを願って神社に詣でている。そして「言霊」を信じ神主の祝詞の声に神を感じる。その神は一神教の神ではない。その神は祖霊及び祖霊に関わる山河の山々岩々に宿ると信じられている「霊魂」である。

 アメリカ流の合理主義・物質至上主義でこの世の現象を判断し結論付けるのは間違っている。過去に日本を襲った大災難、それには蒙古来襲もあるし日清・日露戦争を戦わなければならなかった日本の危機的状況もある。アメリカと戦わなければならなかった日本の自衛のための大苦難もあるし3.11大災害や福島原子力発電所事故もある。そういった大災難は日本にとって大きな苦しみであったとともに「天佑」でもあったのだ。日本人が祖霊を大切に思い神社を訪れ定められた形で参拝を行い、またお寺に詣でて合掌し続ける限り、日本はこれからもあらゆる苦難を乗り越え祖霊に守られ続けることだろう。

 天皇は日本の祖霊に対する祭祀の中心にあらせられる。神社と天皇が存続し大事にされ続ける限り日本は世界一素晴らしい国であり続けることができるだろう。若い人たちには是非このことを認識して貰いたい。女性宮家・夫婦別称などとんでもないことである。