2013年3月13日水曜日


脳の発達過程と国家の発達過程は似ている(20130313)

一つの国と一人の人間を対比させながら考えてみる。生まれたばかり赤ちゃんの脳の中ではまだ神経回路が発達していない。ところが成長するにつれ脳の中の神経回路が複雑に絡み合うように発達して行く。国でも同じである。自由と民主主義の成熟した国では例えば国民は誰でも一個や二個の情報端末を所有していて情報の行き来が自由で非常に活発である。そのような国では人々は携帯電話やスマートフォンやタブレット端末やノート型パーソナルコンピューター(パソコン)や通信機能が付属している音楽プレーヤーなどを持ち歩き、何時でも何処でも情報にアクセスすることができるようになっている。

社会の中でこのように情報の行き来が非常に活発になると社会の中で潜在している問題の発見や既に顕在している問題の解決や、新たな発想やネットワークを通じた創作などが非常に活発に行われるようになる。これは生まれたばかりの赤ちゃんが生後の学習の積み重ねによって立派に成長して行くまでの間の脳の成長過程と似ている。

2年前起きた東日本大震災の教訓を活かすため日本では様々な研究や今後数十年以内にまた必ず起きるに違いない大津波・大地震に備えて被害を局限するための計画や対策が講じられつつある。日本国民全員はその情報や新たな知識を共有することができる。識者・専門家がメディアに登場し放映中視聴者からメールで意見を集め識者・専門家と意見を交換し合う。このようにして情報が新たなアイデアを生み問題の発見と問題の解決のツールとなる。日本にはこういう高度な情報のやりとりが自由に行われるシステムができており、そのシステムが常に最良なものになるように自然に動いている。この状況は人間の脳の中で神経細胞が軸索を延ばし他の神経細胞と結合しながら複雑な回路網を構成している状況と似ている。日本には自由と民主主義が完全に根付いているからこそそのようなことが自然にできているのである。自由民主主義の国である韓国や台湾でも日本ほどではないが日本に似たようなシステムがある。

日本の若い世代の人たちや子供たちは自分たちの祖国がこのような素晴らしい国であることを改めて自覚する必要がある。学校教育の現場で子供たちにその素晴らしさを教えこむべきである。今はそれほどでもないと思われるがつい最近まで若い人たちの中には日本人でありながら日本に誇りを持てないという人たちがいた。また外国に旅して旅先で日本の文化や伝統について聞かれたとき答えることが出来ず赤恥をかいたという人たちがいた。彼らは家庭や学校で日本の正しい歴史や伝統や文化について良く教えられていなかった。教える側が戦前日本は外国に対して悪いことをしたと教え込まれ自虐史観に捉われていた。親がその様であれば子供に正しいことを教えることが出来るはずがない。時が経ち政権が代わり日本人は今ようやく本来あるべき姿に戻りつつある。