2013年3月12日火曜日


放射能汚染物質の処理方法(20130312

福島第一原子力発電所爆発事故により汚染された冷却水や落葉や土壌などの放射能汚染物質の保管方法を巡って問題が起きている。どこの自治体も自分の区域内にそういう物質の中間保管施設ができることを拒んでいる。住民の率直な不安感情に対して行政側も「安全だから大丈夫」と説得することが困難な状況である。半減期が30.1年というセシウム137を含む放射能汚染物質の中間保管と最終処理は非常に大きな問題である。巨大津波による被災者を含め未だ15万人の人々が故郷に帰れず避難所暮らしを余儀なくされている。故郷に帰ることを諦めた人や諦めかけている人が出始めている。

そういうなか稲や野菜などが地中からセシウム137を吸収する比率が詳細に研究され具体的な数値でその吸収率が判って来た。米や野菜が地中からセシウム137を吸収する率は極めて低く場所によっては実用上全く問題ないようである。さらに土中にカリウムを適度に増やすことによって稲や野菜がそのカリウムを吸収するとセシウム137の吸収が非常に抑えられることも分ってきている。いずれも風評被害で苦しむ農業県・福島県が全国から知恵を集め必死になって研究した成果である。

日本は江戸時代まで「日本国」という国の中に66の国とさらにそれらの国の中に多くの藩があった。それぞれは今の地方自治体のようなものであった。各国や藩は幕府の意向に沿ってそれぞれ自主的に繁栄を目指して切磋琢磨した。シナ(中国)や朝鮮など王朝の下にあった国民はそういう形での切磋琢磨は無かった。シナ(中国)では今でも共産党一党支配のもと政府方の共産党と一般人民の間の階級的・経済的格差が大きい。ウイグル自治区ではウイグル族が漢族に反発して緊迫化している。

放射能汚染物質をどう処理するか。大いに知恵を絞らなければならない。画期的なアイデアとして放射能汚染物質を搭載したまま何十年も沖合に停留させることはどうであろうか?イギリスでは既にそのようなアイデアを実行しているようである。その船と積み荷の放射能汚染物質の管理を最も厳格かつ適切にして、物事には絶対ということはあり得ないが‘’付の‘絶対’に事故を起こさない工夫をして乗組員の健康管理と精神管理も適切にして放射能汚染物質が無害になるまで沖合で保管するのである。その船は武力攻撃などの破壊行為からも完璧に防護される仕組みを構築しておくのである。国内の何処かの土地に保管するよりもコストが安く安全かもしれない。

ともかく何でも良いから政府は国民から広くアイデアを募り最も合理的かつ安全に放射能汚染物質の保管ができる方法を探るべきである。発想豊かな子供たちや日本人と思考パターンが違う外国人からも広くアイデアを求めて問題の解決に当たるべきである。