2009年6月23日火曜日


頚性神経筋症候群(20090623

鬱病を治療する薬が11種類もあって、どの薬が病人に聞くかはいちいち試してみなければ分からず、しかもその見極めに少なくとも3カ月はかかるという。もし最後の一つが効いたとすれば、33ヵ月以上たって初めて効く薬がわかったことになる。つまり発病後3年くらいたって初めて治療の効果出たことになる。
ややこしいのは、雅子妃殿下が罹ったとされるご病名は「頚性神経筋症候群」というものだそうで、これは頚部後筋群の異常から起こる頭痛やめまい、自律神経失調症、うつ状態、慢性疲労などを総称していう病気だそうである。ある日急にやる気がなくなり会社に出勤したくないとか、何をするにも億劫であるとか、肩こりや頭痛があるようになったとか、さしたる原因も考えられないのにめまいがしたり嘔吐したりとか、鬱状態になったとかの症状がでたとき頚性神経筋症候群というものを疑ってみた方がいいらしい。
男の女房は以前心臓のあたりがちょっとおかしなり、深呼吸をすると落ち着いたり手の指にしびれる感じがあったりしたことがあった。近くの内科クリニックに行って診てもらったが心電図に異常なく、血圧が高いだけでその他に特に問題はなかった。そのとき内科の先生から気休めに心臓のあたりに貼る薬と血圧を下げる薬を1週間分だけ処方してもらっていた。その後いわゆる「五十肩」と思われる痛みを肩に感じて市内でも有名な整形外科に行きみてもらったら、レントゲン写真を見ながら先生は「これは通常の老化で特に異常はありません」と言って痛み止めや筋肉の緊張をやわらげる薬を処方されていた。
その後後頭部の下の耳に近いところあたりに何か血がたまっているような感じで、両肩のすぐ下の首に近いところのツボと思われるところを男がちょっと押してみるだけで痛みを感じていた。女房はそのことをその内科クリニックの先生に話したら、「一度整形外科に行って診てもらい、その後はどこか接骨院で診てもらえばよくなると思います」というアドバイスをもらっていた。
女房は二度ほど整形外科病院に通い、その後近くの接骨院に通うようになった。男は女房が接骨院に通うようになる前、毎日結構時間をかけて女房の肩の押せば痛むような個所を指圧してやっていた。しかし強く押しすぎるとかえって痛みを増やしてしまうようである。内科クリニックの先生の言うとおり整形外科に行ったのちすぐ接骨院に行けばよかったが、女房も男も初めから「接骨院なんて」と思っていたのが間違いであった。接骨はホネツギである。ところが接骨院は確かにホネツギも行うが、「柔道整復士」という国家資格がなければそのような治療を行うことができない。これに対して「整骨院」はそのような資格を必要としないようである。男は「接骨院」よりも「整骨院」の方がよいと思っていた。
ともかく、女房は接骨院に通うようになって晴れ晴れした顔になってきた。女房の病気は頚性神経筋症候群になる前兆であったのかもしれない。これまで全く気にかけていなかったが、女房は「首の後ろ辺りに何か黒い血がたまっているのではないと思う」と何年も前からよく訴えていた。男はそれが頸椎の経年老化による現象であるとは思いもしなかった。接骨院が流行るわけである。女は男に比べ一般に長生きするが、筋肉や特に骨は弱い。腰が曲がった老女は多い。頭を下げ背中を丸めて歩く男も多いが・・・。

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