2010年2月8日月曜日

ブッダ「真理のことば」を学ぶ(17(20100208)

 今日(6日)も気温は低いが良いお天気である。男は自分の部屋の窓を全開にしてこれを書いている。女房が廊下を通りがかりに「寒いじゃない」と言う。男は「いや、このままで良い」と応える。女房は「じゃ、部屋を閉めてよ。寒いんだから」と苦情を言う。実は女房は昨年暮れ以来過労がたたって帯状疱疹を患い治療中である。安静が必要なのでお天気が良くても殆ど家の中にいる。ベランダで花に水をやったり、時々ひよどりがやって来て折角丹念に世話している花をかじったりするので、その対策を講じたりしている。

 帯状疱疹は完治するまで若干期間を要する。頬のできものは殆ど治ったが、腹部のまわりの疱疹は治りつつあるがまだ完治まで1、2週間かかりそうである。治療のため服薬と塗り薬を一日3回行っている。頬に発症したとき直ちに対処したことが良かった。

 帯状疱疹はストレスの積み重ねで免疫力が低下して発症する。男は女房の免疫力を高めるためいろいろ知識を総動員している。その一つに指の爪を揉むことと腹式呼吸がある。指の爪は薬指を除いて詰めの両端を軽く揉むのである。腹式呼吸は男が詩吟の吟詠を行うとき実行している方法である。短時間すっと鼻から息を吸い、ちょと腹に貯めて、その後できるだけ長い時間をかけて残りの息を吐き切るまで吐いて吐き続けるのである。

 男が尊敬する100歳のあるお方は指の爪を揉むことと両手の対になっている指先を合わせて両脇を上げて強く押すことをセットにして三回づつ行うこと、及び腹式呼吸法は息を吸うとき頭の額付近から吸い、吐くときは足の裏から吐くようにすることを教えて下さった。また食事は咀嚼を100回行い、消化をよくするように心がける。唾液は免疫力を高めるという。このような方法を実行すれば内臓を強化し、体温を高め、免疫力が高まるということである。事実男はそれを毎日実行して、最近体中に活力が漲った感じがしている。

さてブッダ「真理のことば」第十一章は「老いること」という題である。
146 何の笑いがあろうか。何の歓びがあろうか? 世間は常に燃え立っているのに。 汝らは暗黒に覆われている。どうして燈明を求めないのか?
147 見よ、粉飾された形体を! (それは)傷だらけの身体であって、いろいろのものが集まっただけである。病いに悩み、意欲ばかり多くて、堅固でなく、安住していない。
152 学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。彼の肉は増えるが、彼の知識は増えない。

訳注によれば「粉飾された形体」とはパーリ仏典では人間の身体あるいは人間の個体のことであるという。「どうして燈明を求めないのか?」という言葉にキリスト教の聖書にある言葉を思い出して聖書を取りに居間に行ったら女房がNHKの「永平寺修行の道」を観ている。男もその番組を観ることにした。とても良い番組であった。
永平寺にはバス旅行で行ったことがある。若い雲水たちが修行している姿を見て、男は自分がこの雲水たちにも遠く及ばない全くの凡人であるとつくづく思った。