2010年7月3日土曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(105) (20100703)


分子生物学関連の最新知識を得るため、インターネットでいろいろ調べる。入手する資料の中で色刷りものはキャノンのプリンターで印刷しようしたが、プリンターの調子が悪い。うまく印刷できるときもあるが、しばしば「電源を入れ直せ」と指示が出てエラーになる。それでも騙し騙しなんとか動かして必要な資料は得た。モノクロで良いものはブラザーのレーザープリンターで資料を得た。

入手した資料の内容は、ミトコンドリアDNA、遺伝子刷り込み、DNAのメチル化、ES細胞、ips細胞、恐怖記憶を思い出すときの脳内アクチビン活性などのである。結構分厚い資料となった。これらを丹念に読み、男の哲学のテーマ「現代の自然観と仏教」に関する思索を深めて行こうと思う。

それにしてもカラープリンターの作動が良くないのはこの蒸し暑さのせいだろうか。以前からときどき調子が悪いことがあったが、それが頻繁になった。これはやはりメーカーの修理部門に問い合わせ、要すれば修理に出さざるを得なくなるかもしれない。

コンピュータやその周辺機器は知的作業の道具である。その道具の調子が悪いため無駄な時間を浪費するのは馬鹿げている。そう思いながらもドライバーソフトウエアをアンインストールして新たにダウンロードして使ってみたり、ケーブルを取り換えてみたりしていろいろやってみた。それはそれで勉強にはなる。

毎日適度な運動はしなくてはならぬ。そう思い一端きりをつけウォーキングに出る。川の周りを5000歩ほど歩く。土手に生え茂っている背丈の長い雑草が風に揺れている様を見、道のわきのフェンス越しに顔をのぞかせる赤い花を見、川面の水の揺らぎを見ると、曇天で北寄りの風が吹いているためか秋を感じる。子供の頃の風景を思い出す。

宇宙の時間の流れと共に万物は生成消滅を繰り返しながら生命を繋いできていて、吾もまたその過程の途上にある。別に感傷的になっているのではなく、自然の有り様を素直に受け止め、若竹の時は遠く去り、炎熱の盛りもとっくに過ぎ、今「あの世」に向かって歩んでいる。その「あの世」が分子生物学で解明できないかと男は思って、まあ、科学者たちは「馬鹿なこと」と笑うであろうことを、大真面目で考えている。

女房はCDでヴォーカリスト徳永英明の歌を聴きながら夕餉の支度をしている。「ご飯ですよ!」との声、男はキーボードを叩くのを一端切りをつけて、食卓に向かう。

ブッダ「感興のことば」第32章「修行僧」

3 一切の業をすて去り、以前に造った塵を振い落し、「わがもの」という観念がなく、つねに自己が安住している修行僧には、人にむかってしゃべる必要がない。


20 仏の教えを喜び、慈しみに従する修行僧は、見るも快い、静けさの境地に到達するであろう。

男は、当面の最善の生き方として、自ら在家の仏弟子になったつもりになり、できるだけ隠居・遁世しようと思う。多少我儘・身勝手、義理を欠くことを敢えてしてまでも・・・。

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