2010年7月1日木曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(103) (20100701)


日本はパラグアイと対戦、延長120分でも0対0、ついにPK戦に突入、惜しくも敗れた。この日本列島中が興奮と感動の渦に包まれ、「日本!日本!」の大合唱で湧いた。選手たちは日の丸の旗を背負って、本当によく戦ってくれた。心から「有難う」を言いたい。

選挙戦たけなわである。民主党では小沢氏およびその一統が選挙公約の消費税10%目標の議論を始めるということを批判した。静かに黙っているはずがやはりそうしてはおれず、何れ自分がトップに立って思うように国を動かそうと目論んでいる。大衆迎合で票を集め、自分の言いなりになる国会議員を増やそうと目論んでいる。男は、小沢氏を国の為にならぬ人物、大陸との関係において立派な見識を持っているように見えるが、性急すぎて国を誤らせる大変危険な人物であると見ている。

男は、日本と中国とはそう遠くない将来、価値観を全く同じにする関係になって欲しいと願っている。しかし、中国4千年の歴史を誇りとする漢民族は、日本を内心‘小日本’と思っているようである。先を急がない超長期的な視野で周辺国を実質的支配下に置こうとしているように見える。今日(30日)の新聞で中国と台湾とが800項目の関税を撤廃し、自由貿易協定に調印したと報じられている。それは彼らの超長期的な視野にたつ戦略である。香港も台湾も、支配層は同じ漢民族の血が流れている者同士である。そう遠くない将来、中国は香港を完全な支配下に置き、台湾も自国の領土に組み入れることになるだろう。

そうなると今でも中国政府は堂々と「尖閣諸島は中国の領土である」「沖ノ鳥島は単なる岩である」と言っているとおり、何かの国際的な情勢をきっかけにして日本の警備・警戒のすきをついて尖閣諸島を軍事的に確保し、沖ノ鳥島を爆破して彼らが言う「岩礁」さえも無くし、日本が支配している海域を狭める行動に出るかもしれない。

小沢氏は‘チルドレン’議員たし140名を引率し、中国に渡り、胡錦濤国家主席に‘チルドレン’たちを謁見させ、自らは超大型のリムジンに乗って‘国賓’並みの扱いを受けた。そのお返しに次期中国国家主席候補の習近平国家副主席を、慣例に反して天皇陛下に謁見させるよう宮内庁に圧力をかけさせ、宮内庁が断ると「内閣の一長官に過ぎない宮内庁長官が内閣の判断について、公の場で批判するのであれば辞表を書いてから発言すべきだ」と言った。彼は天皇が行う国事行為として内閣の助言により行う「外国の大使及び公使を接受すること」をしないのは宮内庁長官が公務員として間違っていると言ったのである。

彼の言動は一見正しいように見える。しかし物事には記述されていない事項がある。それは文化的なものであり、慣例的なものである。彼は自分の考え通りにすれば日本国はうまく行くと信じ込んでいるようである。彼は古代の蘇我宗家のような開明性はあるように見える。しかしその蘇我宗家のように天皇をないがしろにした。今、消費税のことで参院選の自分が関わっている民主党選挙公約をも無視し、私利私欲的な行動をしている。

52 立派な人々は、いかなることがあっても、快楽のゆえにしゃべることが無い。楽しいことに遭っても、立派な人々は動ずる色がない。

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