2010年7月5日月曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(107) (20100705)


 京成曳舟駅から徒歩1分のところにある曳舟文化センターで財団法人日本吟剣詩舞振興会に所属している全国各地の詩吟の団体の全国吟詠コンクール東日本地区大会というものが行われた。

 この大会は年齢別に幼年、少年、青年、一般一部、一般二部、一般三部に分かれており、今日(4日)JR赤羽駅近くの赤羽会館と曳舟文化センターの2か所で、東日本各都道府県の大会で選抜された318名が吟詠の力を競い合った。男もかつて地区大会を経て県大会まで進んだことはあったが、その上には進むことができずじまいだった。

 男は、曳舟文化センターで午前中に行われた35歳以上55歳未満の区分である一般二部の競技を、詩吟を教えている女性2名とともに観に行った。というのは、男が主宰している詩吟の会にときどき来てくれて詩吟の指導をしてくれているある女性がこの大会に出場するからである。彼女の吟詠はなかなか素晴らしかった。男は午後の部は聴かず家に帰ったのでコンクールの結果は聞いていないが、多分入賞はしている筈だと思っている。

 会場で以前男が所属していた詩吟の会のメンバーに会った。メンバーの一人から男の吟詠のブログを見ていると言われ、男は嬉しく思った。それならば一層頑張ってできるだけ良い吟詠をアップロードしなければ、と思った。

 会場には詩吟用の各種品物を展示販売していた。そこで吟詠の伴奏用のカラオケのCDを買うことにした。男が持っているCDよりも新しい伴奏が入っているものをかねがね欲しいと思っていたからである。このCDがなくても男が持っている演奏装置に新たなICカードを入れれば音程も自由にかえることができ好都合であるが、その装置を製造元に送ったりしなければならず面倒なので、今後主に使う音程のものを一つ買った。

 男は「幾らですか」とも聞かずに注文したら、「4000円です」と言う。そこで4000円払って品物を受け取り会場を後にした。帰りの列車のなかでその品物を見て男は「しまった!」と思った。その品物の裏面には定価3000円と印刷されている。買うとき4000円は高いなと思ったが、「まそんなものだろう」と思い深く考えなかったのである。

 売り子は悪気で3000円のものを4000円にしたのではあるまい。多分、皆ボアランティアでやっている。詩吟の会ではコンクールなどの大会の時、詩吟歴の長い指導者クラスの人で例えば舞台、音響、会場、接待などの役割分担をし、コンクールでは審査、集計、賞状などの役割分担をする。CDや教本などを売っている人たちも皆何処かの詩吟の会の会員が役割を受け持ってやっている。男もかつてそのような役割分担をして大会の運営に当たっていたことがある。男は「1000円の余分は彼らの何かの費用になるものだ」と思った。しかし、詩吟に全く無関係な人たちに誤解を与えないように、吟詠の伴奏のカラオケなど詩吟をやる人が対象の品物については「1000円は寄付」と明示した方がよいと思う。

23 心が勇み、こころ楽しく、愛憎に打ち克って、喜びにみちた修行僧は、苦しみを滅ぼすに至るであろう。