2010年7月29日木曜日

ナンバーワン(20100729)


先般の参議院選挙で与党も野党も似たようなキャッチフレーズを掲げた。与党のキャッチフレーズは「強い経済」、野党は「ナンバーワン」であった。何れも自信を失いかけている日本国民の士気を鼓舞するものである。しかし、国民はあまり踊らなかった。

明治時代、日本国民は列強に伍し、列強を追い抜いて世界に冠たる日本国を築き上げる為、強い政府の指導のもと国民一丸となって頑張った。そのとき指導者が共通して持っていた精神があった。その精神は武士道の精神であり、華道・茶道・武道等‘道’の付く精神であった。維新時一時破壊された神社仏閣や貴族が遺したものも復活された。何よりも先ず天皇が国民統合の中心になり、教育勅語も発布され、国は貧しく人々の暮らしも貧しかったが、国の背骨となる強い軍隊を築き上げた。国を一人の武士に例えれば、軍隊は、武士の魂である刀のようなものである。

今の日本人は戦後アメリカの政策により魂を抜かれてしまっている。‘闇の組織’は日本という国の根底にある日本人の精神構造を破壊するためWASP(白人、アングロサクソン、プロテスタント)の後ろで糸を引き、目的を達成した。

そのお先棒を担いだのが某名門大学の元某教授であり、手足となって動いたのが日教組の連中である。共産党員も旧社会党員も同じ手合いである。かれらは口元も上手に嘘から嘘を並べ立て、日本人を骨抜きの国民にするためあらゆる活動をしてきた。男はかつて市ヶ谷基地にいた頃、制服姿で国鉄の四谷駅で切符を買おうとしたとき、駅員からあからさまに「税金泥棒」とののしられたことがあった。その時の悔しさは今でも忘れられない。

本屋の店頭に、公然と古代の日本の‘倭国’や‘卑弥呼’は日本列島に存在していなかったというようなことを、あれこれいかにも尤もらしい‘学説’を掲げて説明している本や、古代の日本の歴史を根底から覆すようなことを書いている本が並べられている。著者は某国の‘学者’や日本人の名前であるがその先祖は日本人であると疑いたくなるような‘歴史研究家’たちである。彼らは皆‘本を売って稼ごう’とする輩である。多くの、他人の意見や風評に影響されやすい一般大衆が、喜んでそれらの本を買って行く。

男は若い人たちに訴えたい。親たちや先生たちから教えられなかったかもしれないが、この日本の国に生まれ、その血の中に古代から脈々として受け継いでいる日本人としての血を今一度思って欲しいと。そして日本の歴史や日本の精神文化について、真剣に学んで欲しいと。また、だらしない頭髪や服装を止め、‘サムライ’になるため武道の一つや二つを身につけてほしいと。

21世紀以降は君たちが主役である。昨今の政変でもはっきりしているとおり、60代、70代の政治家たちは硬骨漢のような精神がない、まるでナマコのような連中である。彼らにこの日本の運命を任せていては、若い君たちが大損をするのだ。

と、73歳になる男が腹の底から願望して、叫んでも聴きとられないような空しい思いはあるが、叫ばないよりは益しだと叫んでいるのである。

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