2012年2月14日火曜日


中国や韓国が反日思想をそれぞれの国民に教え続けるとどうなるか (20120214)

 人の脳には自分が見たことを「不快」と感じる部分と、「快」と感じる部分があるという。ある実験である人Aさんが次の状況を見た。その状況とはAさんの顔見知りでないBさんが同じくAさんの顔見知りでないCさんに対して肉体的・精神的な苦痛を与えている状況である。その時Aさんの脳の「不快」と感じる部分が反応を示した。Aさんはそのようなことを見たくないと思ったのである。

 次にBさんはAさんに「Cさんはかくかくしかじかの悪いことをしたのだよ」と言って聞かせた。その上でBさんは再びCさんに精神的・肉体的苦痛を与えた。すると今度はAさんの脳の「快」と感じる部分が反応を示したという。AさんはCさんが苦しめられている状況をみて「当然の報いだ、いい気味だ」と思ったのである。

 中国は日本人(総評)が金を出し日本人建築家が設計した南京大虐殺記念館(中国での呼称は「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」)を中国国民の愛国教育のため利用し、1970年以降勝手に「尖閣列島は元々中国領である」と宣言して国民に教え込んでいる。

韓国も勝手に引いた李承晩ライン内に竹島を入れ、古地図まで改ざんして「竹島は韓国領である」と幼稚園児にも唱歌で歌わせている。それだけでなく、「日韓併合は日本の武力によって強制的に行われたものだ」とか、「従軍慰安婦は日本軍によって強制されたものだ」とか、「日本海はもともと韓国が東海と言ってきたものを日本が勝手に名付けたものである」とか、「剣道・茶道・華道などももともと韓国がオリジナルである」とか、「日本の律令国家は韓国人によって成し遂げられたものである」とか、「古代日本語は古代韓国語と同じであった」とか、さまざまなことを言って国際的に宣伝している。

 それに対してこれまで日本政府は強硬に抗議し、反論してこなかっただけでなく、自虐史観に捉われてしまった大物政治家たちが「日本は悪いことをした」とわざわざ謝罪までした。中国も韓国も「そうだろう、日本軍は悪いことをしたのだ、貴方たち日本人が悪いわけではない」と言ってにんまり笑っている。

 上記Aさんは中国国民であり韓国国民である。Bさんは中国国家の指導層であり、韓国国家の指導層である。日本国・日本人はCさんのようなものである。

 大多数の中国国民や大多数の韓国国民の脳には日本国・日本人に対する反感をもつことによって「快」の反応が現れているに違いない。それが時に激しい集団的反日行動に現れる。日系企業の建物に被害を与えたり、日本国旗を踏みつけたりする。

 このような中国国民や韓国国民の行動に対して、日本の政治家や学識者やマスコミ記者らは、「それはそれぞれの国の政府に対する抗議行動を‘反日’行動で代弁しているのだ」と「理解」を示している。全く馬鹿げたことである。

 国家と国民の関係を略式で示せば、日本の場合は「国家≒国民」である。それに対して中国や韓国の場合は「国家≠国民」である。何故なら、日本は万世一系の天皇が家長または日本中の家の宗家のような「日本一家」の国のようであるのに対して、中国は「共産党‘王朝’」と「人民」とを区別して国であるし、韓国の場合は大統領の選出過程はアメリカと大違いで、敢えて言えば韓国大統領は選挙で選ばれた学級委員長のようなもの国であるからである。韓国大統領はアメリカのように国民統合のシンボルにはなり得ない。

付言すれば、アメリカの大統領選挙はある意味で宗教的でさえある。アメリ国民統合の一大イベントである。アメリカ国旗である星条旗と、国歌の題名である「星条旗」、それに行進曲「星条旗よ永遠なれ」、またアーリントン墓地と国民祝日メモリアルデイなど、アメリカの場合は多民族国家を統合する非常に良いシステムがある。これは単一民族と言われる日本の場合と「国民統合」のシステムは違うが、中国や韓国には全くないものである。

中国や韓国は、自国民を反日に駆り立てることによってしか「国民統合」の方法がない。つまり「反日」指導により自国民の脳に「快」を反応させることしか国民をまとめる方法がない。このことに日本人は気付くべきである。