2012年2月9日木曜日



日本を貶めたい、日本を陥れたい「集合的無意識」(20120209)

今の日本の現状を概観すると、結局は時間が流れ、矛盾が増大し、それが良い方向か、悪い方向かに爆裂することを待つしかないのか、それとも生化学の酵母や、化学の触媒のように、なにかそういったものを、誰かが立ち上がって作用させる、つまり、革命かクーデターによって、その結果の良し悪しは別として、何かそのようなことによって事態を変えるしかないのかという状況である。ただはっきりしていることは、何もしなければただ無為に時を過ごすだけだということである。

日本のこのような状態を、中国共産党「指導部」や韓国・北朝鮮の「指導部」は、またその背後にあるかもしれないロシア共産主義者の「指導部」は、ほくそえみながら見ているであろう。

ここでいう「指導部」とは、日本を貶めたい、日本を陥れたい「集合的無意識」を共有している中国や韓国・北朝鮮やロシアの政府の中枢組織ことである。そして「集合的無意識」とは、神代以来の悠久の歴史を持ち、万世一系の天皇がいる神の国・日本を滅亡させたいという無意識の集合のことである。

作家・三島由紀夫はこのことを最も伝えかったに違いない。彼の檄文と自決の理由は其処にあったと推察される。

 2011224日木曜日付のブログ『日々是支度』の『武士道(続)(20110224)』に出ているが、三島由紀夫は、自ら「武士」を演じ、日本人の精神の復興を願い、陸上自衛隊東部方面総監室で、益田総監の前で武士の作法に則り切腹し果てた。介錯をした人が三島の首を一刀のもと離すことができず、益田総監から叱声があったらしい。
(関連: http://hibikorejitaku.blogspot.jp/2011/02/20110224-11-3-2-12-9.html )

 その彼が遺した檄文の一節にこうある。戦勝国アメリカによって魂を抜かれた世代の子として生まれ、愛国心教育は一切受けずに育ち、今日本の指導的立場にある人々に今一度この檄文を読んで貰いたい。

「われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を汚してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった」。
我が国は、未だ彼が嘆いたような状況にある。嘆かわしいことである。