2012年2月23日木曜日


現今の日本の病根・病巣を明らかにしてこれを断つ(20120223)

現今の日本の憂えるべき状況を「病状」とするならば、その「病根・病巣」を明らかにしてゆくことによって、その治療ができると言える。これまでのこのブログの投稿記事で、日本人の国家意識の根底にあるものを定理と公理と系という形式をとって明らかにしようとしているのはそのためである。その形式は今後も試みて行くつもりである。

日教組による反国家的な教育活動や、天皇を崇敬・敬愛せず、日本の国旗・国歌に敬意を表しない教師たちの言動、地方自治基本条例条文における反国家的表現、「外国人参政権」や「夫婦別称」の実現を目指した表現などは、現今の日本の「病気」の一現象である。

日本がこれらの「病気」を患っているから、中国や韓国・北朝鮮やロシアの「国家」はそれぞれ利欲心をたぎらせ、ことあるごとに日本人を不愉快にさせている。

大阪市が橋下市長の意を受けて職員に無断で電子メールのやりとりのチェックをした。市の職員が電子メールを使って、勤務時間中に労働組合活動をしていないかどうか抜き打ち検査した。そのようなことまでしなければならないような「病状」が、この日本国中に蔓延している。各地でフェイスブックの仲間である憂国の志士(=「病状」治療の「医師」)たちが、この「病状」と戦っている。

日本はアメリカとの戦争に負けて日本人の美徳まで失ってしまった。しかし3.11大震災でその美徳が蘇ってきつつある。

物事には2面性あり、日本が戦争に負けたことは必ずしも悪いことばかりではなかった。品質管理(QC)の手法はアメリカで生み出されたものであるが、日本はこの手法を学び、総合的なQC,すなわちトータルQC(TQC)にまで発展させた。このTQCの手法は逆に日本からアメリカに伝えられた。

日本のライフスタイルがアメリカナイズされたことは必ずしも悪いことばかりではなく、むしろ良い面も多々ある。日本では日本古来の文化・風習のみならず欧米の文化・風習も混在している。古いものと超モダンなものが同時に調和して混在している。日本は世界で珍しい国になっている。

そういう文化の中で生まれ育った世代の人々が、戦後日本人に植え込まれた自虐史観に疑問を感じる一方で、「自分たちは紀元26百年とか、古い精神文化に戻ってしまってもよいものだろうか」と思うようになってきている。

日本人の精神は振り子のように左に振れ右に振れ、その振れがだんだん小さくなって終には真ん中でピタッと止まる。今、日本はその過程にあると言える。

このピタッと振り子が止まる「真ん中」とは、天皇が家長、又は日本中の家々の宗家であるような「日本一家」の国・日本は、先の大東亜解放戦争で敗れ、アメリカに降参した結果アメリカから吸収すべきものを吸収して、年月を経て一段と立派になった国になるということである。
 
そのとき日本では、戦勝国アメリカの圧力によって衆参両院で廃止決議した「教育勅語」を再び衆参両院で議決して復活させており、旧宮家も復活させて皇統維持の危機は回避されるようになっており、核武装もしようと思えば直ちに核武装もできる強い国軍(国防軍)が構えている国になっている。

そのとき小中学校で教えられている日本の歴史は、ただ単に時系列に史実を書き並べたものではなく、神代から現代に至る「歴史観」も含めた歴史観的歴史になっている。

そのとき文化勲章などを貰った人たちや日本の国家・社会に著しい貢献があった人たちに新制度の「爵位」を天皇から付与され、参議院議員には新制度の「爵位」を得た人たちだけではなく、教養が高く良識のある一般の人たちからも一定の基準で選ばれた人たちが選出される仕組みになっている。

そして新しい参議院には最終決定権はないが、衆議院から送られてくる諸法案を審議し、法案に賛成の場合でも反対の場合でも意見を付して衆議院に送り返すとともに、法案審議の状況と法案に付した意見書を国民の前に公表するようになっている。

大阪の橋下市長が「船中八策」で「参議院の廃止も視野に」と一院制が議論されたが、日本は上述のように二院制がしっかり機能している国になっている。衆議院が国民大衆の選択を反映するならば、参議院は大局的見地から日本が選択すべき方向について判断するところになっている。衆愚政治はもはや日本からは消滅してしまっている。

そういう国・日本は、日教組が最も嫌がる国、中国や韓国・北朝鮮やロシアが最も畏れ、しかし敬う国、アメリカもEU諸国もアセアン諸国も慕う国になっている。

日本は、昭和20815日以降大きく左右に振れてきた振り子が、そのときピタッと真ん中に止まっている国になっているということである。