2012年2月8日水曜日


石原新党に期待する(続き)(20120208)

石原新党は、TPPに関してアメリカが日本に対してあまりにも無理なことを押し付けるようであれば、日本はアメリカと刺し違える位の気迫と覚悟で交渉に当たって欲しい。しかしTPPには日本の安全保障という側面を無視できない。

TPPによって日本が貿易面で不利に立たされるかどうか専門的なことや、日中・日韓FTAも日本の安全保障の面でどうなのかとう専門的なことは別において、鳩山氏・小沢氏、そして谷垣氏や加藤氏らが考えているような東アジア共同体は、日本の安全保障上絶対好ましいとは言えない。

日本は貿易量の規模は別にして、欧米としっかり連携すべきであり、決して中国や韓国と連携すべきではない。なぜなら日本とこれ等の国々とは歴史的にも密接ではあり、個々の国民同士では心を通わせ合うことができるが、国家対国家となると決して性格が合う仲の良い国々ではないからである。このような状態は今後何世紀も変わらないであろう。

従って、その側面を全く考えず、そして日本国内の立ち遅れの問題を考えもせず、ただTPPには反対、と叫ぶことに対しては大いに疑問がある。

われわれがホワイトハウス宛TPP反対の署名をしたのはあくまで「交渉力の弱そうな」日本政府への応援の為であった。旧政権・現政権でも日本人としての信念に欠ける、歴史観・国家観のない政治家たちがやっているから日本の交渉力が弱いのである。

 TPPでアメリカはあたかも「新ローマ帝国」の版図を拡大しようとするような意図があるように見える。日本はその軍門に屈するのか、屈せず日本の独立と安全を確保し得るのか、その瀬戸際にあると言える。

アメリカと一口に言っても、オバマアメリカ大統領を動かしている‘何か’黒幕が背後に居るように思える。世界は数人の、表には出ない「支配者」によって動かされているのだと感じられる。その黒幕とは何か?それは表に出ないからわからない。それを知った方が良いのか、知らない方が良いのかは一つの問題である。日本軍による真珠湾攻撃を誘導した時のアメリカ大統領ルーズベルトも、その‘何か’によって繰られていたのであろう。ケネディもその‘何か’によって殺されたのであろう。オカルト的であるが世界の歴史はそのように見える。

日本はその‘何か’を知らず、大東亜を白人から解放してやりたいという正義感で戦争に踏み切ったが、その戦争に負け、その‘何か’によって支配されているアメリカに降参した。降参したからアメリカの文化が一番だと評価し、アメリカに敬意を払い、それまで日本にあった良かったものまで全部捨ててしまった。中曽根元首相は、その降参した世代を代表者の一人であると言える。

日本は戦争に負けたため失ったものが余りにも大きかった。この失ったものを是非取り戻してくれるような新政権の誕生が期待される。