2012年2月27日月曜日


「自ら生き残る」こと(20120227)

 もうすぐ一年になるがあの3.11大災害発生後日本に自衛隊がいてよかったことは勿論であるが、フェイスブックを通じて、普段テレビや新聞では報道されない中国や韓国の反日的行動の実態を知るにつけ、日本に自衛隊がいて本当に良かったと思う。もし、日本に自衛隊がいなかったら、今頃日本は国体を維持できないような状況になっていたかもしれない。何十年間も日陰者扱いされてきた自衛隊は日本の背骨のようなものである。

 釜石では一人の建築家の熱い思いによって、画期的な新しい町づくり始まろうとしている。南三陸町では阪神淡路大震災で教訓を得たある商店主が南三陸町の商店街を復活させるため情熱を傾け、被災した地元南三陸町の商店主たちが立ち上がり、行政に頼らず仮設の商店街を復活させた。その陰には商店に必要な資材を無償で提供した篤志企業や個人がいた。行政側は商店街が「仮説」という二文字のため商店主たちへの資金援助ができずにいた。「仮説」商店街に公費を出せないというわけである。

 自衛隊にも南三陸町商店主たちにも共通しているのは、それぞれ「自存」のため自ら進んで努力を積み重ねて来たということである。誰かがやってくれるのを待とうという姿勢では自存はできない。自存は言葉を変えれば「自ら生き残る」ことである。

この言葉は非常に重要である。「自ら生き残る」努力を重ねた者が結局生き残る。悲しい事例では小学生のほとんどが津波で命を失った大川小学校の場合、個々の生徒たちの「自存」力の発揮を抑えたため悲劇が起きた。一方、釜石では小学校生徒たちは100%近い生存率であった。ここでは個々の生徒たちに「自ら生き残る」訓練を行っていた。生徒たちは自らの判断でそれぞれ大津波から生きのびることができた。

 戦後の日本人は、日本という国家として「自ら生き残る」ことに強い意欲をもってこなかった。その弊害が方々で現れ始めている。日本のように家長または日本中の家々の宗家のような天皇・天皇家がいるので国家と国民の間に一体感がある。

ところがお隣の中国や韓国ではそれはない。中国や韓国では「国家」が「国民」を統合する手段として、「国家」の外に「敵」を作り、「国民」の意識を外に向けさせる。そのため最大に活用しているのが、中国の場合、シンボルとしての「南京大虐殺記念館(中国名・侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館)」であり「尖閣列島は元々中国領である」と宣言することである。

韓国の場合、シンボルとして「従軍慰安婦像」であり、「竹島は元々韓国領である」と宣言することである。

中国も韓国も政府自ら国民をそういうシンボルや宣言でそれぞれ国民の愛国心を駆り立てている。中国人や韓国人は誤った対日観を刷り込まれている。日本人はそのことにこれまで気づいてこなかった。ここに至って日本人は危険を感じ、いろいろなところで自衛の行動をとり始めている。