2012年9月8日土曜日


日韓関係の改善のために(19)「‘軍’は一国の背骨である」(20120908)

 9月2日付読売新聞に「中国 太平洋に急浸透」という大見出しの記事がある。太平洋の島々はかつて日本が信託統治していた。太平洋解放戦争後はアメリカ信託統治領太平洋諸島になっている。それらの国々は外国からの援助がなければ生きてゆけない。そこに目をつけたのがシナ(中国)である。シナ(中国)はそれらの島々を味方につけようとしている。今後何世紀かの間に、環太平洋の地政図は大きく変わっているかもしれない。

 GLOBAL  NOTEという国際統計サイトに登録して、データを調べてみると、シナ(中国)の国土面積はアメリカのそれより若干狭い。しかし人口はアメリカの4倍以上いる。耕地面積率はアメリカより約4%低く、日本より0.8%ほど多いだけの約17%である。つまり、シナ(中国)は13億の民を食べさせて行くには大変な国であるということである。

そのシナ(中国)は「釣魚島(尖閣諸島)は中国領である」と国際的な宣伝活動を活発化し始めた。‘小中華’思想が抜けきれない韓国は既に「独島(竹島)は韓国領である」と宣伝活動を活発に行っている。彼の国々の民と我ら日本人とはお互い人間同士・アジア人同士心を通わせ合う部分は大きくても、国家となると生存競争が激しくなる。尖閣や竹島の問題はその表れであるとみるべきである。日本はその生存競争に勝たねばならぬ。

わが国では民主党政権になって以来、外交・防衛を疎かにされ、防衛予算は削減された。いつの時代でもそうかもしれないが、いざというとき注目される‘軍隊’は一般大衆から尊敬される組織ではなく、むしろ忌み嫌われる組織である。しかし‘軍隊’に勤める者は、どういう状況にあっても一朝有事の際には国のため生命を賭して‘役に立つ’ことが求められている。それは‘軍隊’及び‘軍人’の宿命のようなものである。そういう意味で‘軍’は一国の背骨である。自衛隊は日本国の背骨である。しかしシナ(中国)はその背骨を弱体化させようとさまざまな工作を行っていることだろう。日本人になりすまし、国家観・使命感旺盛な‘軍人(自衛官)’になりすましている者もいるかもしれない。断じて気を緩めてはならない。続いて呉 善花 著『韓国併合への道 完全版』より“”で引用する。

 “日本が国書に「皇上」「奉勅」の文字を用いたことについて、・・(中略)・・私は、それを傲慢と受け取ったこと自体が、李朝の国際的な視野の狭さと、日本に対する根深い蔑視を物語るものだと思う。・・(中略)・・李朝の国王は中国皇帝に従臣する朝鮮王であるのに対して、日本の天皇はどこにも臣従先をもたない皇帝であった。・・(中略)・・これは明らかに日朝両国の伝統的な世界観が、初めて正面から衝突した「歴史的事件」なのである。・・(中略)・・戦後の韓国では日本の天皇を「天皇」は呼ばずに、李朝以来の伝統的な呼び方で「日王」と呼んできた。金大中政権になって政府は「天皇」と呼ぶことを奨励しているが、一般にはいまだに「日王」と呼ぶのが普通である。”(続く)