2012年9月11日火曜日


日韓関係の改善のために(22)「日本維新の会への期待(20120911)

 自民党谷垣総裁は「野党である間何をしたか」という質問に対して「地方組織を固めた」と答えた。国のことよりも政権奪還にことしか考えていないような返答であった。民主党は国会議員の定数是正について自民党が受け入れられない法案を出した。国のことよりも党のことや民主党国会議員のことに重きを置いているとしか思えない対応であった。

日本維新の会の綱領案(八策)は既成政党にない新鮮さがある。その綱領案(八策)には真正の保守層が「かくあるべき」と考えているようなことが書かれている。但しこれには天皇について一切触れられていない。天皇は日本人の心の深奥にあるものであり、日本人が日本人であることを自覚させ、安心させる存在である。表現の適否は別として、以前は「天皇は国家元首」という文言があったが改訂版にはそれはない。例えば綱領案(八策)の「前文」のような形で日本の国体に関する記述があると、真正保守層は安心するだろう。

反国家的な一派と袂を分かった民主党政権ではるが、その民主党が未だ温めている外国人参政権や夫婦別称や女性宮家創設など反国家的な動きをどう考えるのか。綱領案(八策)の中でそのような動きを一切拒絶する思想が明確になれば、日本維新の会に対する支持者も一層増えることだろう。

 自民党はこの3年間、旧自民党からどう変わるのか、旧態依然の自民党なのかはっきりしない。民主党は考え方の違う一派を外に追い出したが依然として国防よりも「暮らしが大事」の方に引きずられている。30年後原子力発電所をゼロにすると宣言したが、核技術を維持することについて一切触れていない。要するに、既成政党は一般大衆に受けが悪いことは一切口をつぐんでいるのである。

自民党石破氏は、一般大衆に幻想を与えることは悪であると言った。騙される一般大衆も悪いが、騙す方はもっと悪い。名誉や地位や金も要らぬというような人物、己の命を賭して一般大衆に正しいことを説く政治家でないとこの国は救えない。しかしそういう政治家は既成政党の中では力を発揮することは出来ない。この日本国を救うため、無血革命を成し遂げることができるような政党の出現が望まれる。誕生した日本維新の会を核として、日本の政界が再編成されることを願望する。そういう意味で日本維新の会に期待したい。

 日本の背骨がしゃんとなれば、日韓関係・日中関係もよくなるだろう。 善花著『韓国併合への道 完全版』第二章「朝鮮の門戸を押し開けた日本」を読みながら日本のあるべき姿を考えてゆきたい。