2012年9月30日日曜日


日韓関係の改善のために(41)「国家の性格(20120930)

李朝は開国に踏み切ったが清国との宗属関係だけは守って行こうとした。当時の李朝は非常に貧弱な軍隊しか保有しておらず、国防は宗主国・清国に依存していた。今、韓国はアメリカとの同盟関係にあるが、これが永久に続くとは思えない。そのアメリカとロシアとは敵対しつつも例えば宇宙開発の面などで密接な関係にある。日本はロシアに対しては国家の「性格」という面でシナ(中国)や韓国・北朝鮮に対するほどの嫌悪感はない。

韓国には非常に多くのシナ(中国)人が入り込んでいて、シナ(中国)による工作かもしれないが、韓国人との間の混血が増えているという。観光で訪れた日本人に韓国土産を売る商人たちの中に多くのシナ(中国)人がいる。旧満州に漢族が大量に流入し、混血し、満州族の人々に漢語が強制されて満州族と満洲語が消滅する状況にあるように、韓国・北朝鮮がシナ(中国)の支配下になり、朝鮮半島の公用語が漢語になるかもしれない。韓国・北朝鮮人たちは、将来個人所得が2万ドルになるかもしれないシナ(中国)と仲良くやって行く方が得だと考えるようになる可能性は十分ある。歴史は繰り返すのである。

その兆候が北朝鮮とシナ(中国)の非常に密接な経済関係である。シナ(中国)は既に北朝鮮の日本海側に50年の租借で港を持っている。これが将来軍港化する可能性はある。尖閣・竹島の問題をめぐってシナ(中国)と韓国は非常に親密な関係になっている。韓国が招待国となっているアメリカ・オーストラリア・日本・韓国各海軍合同の演習で、日本の艦艇はプサン入港を認められず、勿論、乗員の上陸も認められない状況になっている。これは非常に失礼である。これは、韓国という国家の「性格」が如実に表れている一つの例である。人の「性格」が変わらぬように国家の「性格」は変わらない。その「行動」はその時々の状況によって変化するが、「性格」は決して変わるものではない。

朝鮮半島はロシアに国境を接している。国家としての「性格」が合う漢族のシナ(中国)と朝鮮族の韓国・北朝鮮が互いに協力し合ってロシアの南下に歯止めをかける一方で、ロシアと協力して日本を包囲する可能性は十分ある。豊葦原の瑞穂の国・日本はこれら大陸の諸国から狙われている。碁盤の上のせめぎ合いのように、日本はアメリカとの密接な同盟関係・シナ(中国)や韓国・北朝鮮以外のアジア諸国やヨーロッパ諸国との友好関係を保ちつつ、ロシアとの間で北方領土問題を解決してロシアとも友好親善関係を強め、シナ(中国)・韓国・北朝鮮と対峙する必要がある。鳩山元首相や谷垣元自民党総裁らが関心をもっている東アジア共同体構想などとんでもないことである。軍事的衝突を避けるためシナ(中国)・韓国・北朝鮮との間の経済・文化交流(=商道)は大いに必要であるが、「性格」が合わぬ者同士が同じ屋根の下で暮らすことは百害あって一利なしである。「商道」はきちんとした国家観に基づく「政道」によって管理・制御されなければならない。