2013年2月13日水曜日


「日本維新の会代表」石原慎太郎氏が衆議院予算委員会で質問(20130213

 連日NHKテレビで衆議院予算委員会における質疑の状況が放送されている。12日は「日本維新の会」代表石原慎太郎氏が質問に立った。「遺言である」と前置きして石原氏の思いのすべてが語られた。石原氏は日本国憲法制定のいきさつから説き日本国憲法は廃棄するべきであると主張した。幾つか印象に残ったことがある。その第一は天皇についての質問であった。安倍首相に対して天皇が憲法上「象徴」とされているがその意味をどう考えるかと質問した。そして天皇は神道を奉じる日本国の大祭司であると位置づけた。その上で天皇は政治的権力を持たないのであるから日本国の為命を捧げた英霊たちが祀られている靖国神社に是非天皇に行って頂くように働きかけて欲しいと言った。政治を司る安倍首相は今の状況下靖国神社に参拝する必要はないと言った。これは非常に良い考えである。しかし今上陛下に靖国神社に行って頂くにあたり解決しなければならない問題が一つある。それは東条英機元首相以下殉国の七烈士が靖国神社に祀られていることについてシナ(中国)と韓国が文句を言っていることである。日本は彼らに文句を言われる理由はない。東京裁判の結果日本は侵略国扱いをされたが、マッカーサーが後にアメリカ議会で証言したとおり日本は自衛のため戦ったのであり侵略戦争を行ったわけではない。しかしいわゆる従軍慰安婦問題と同様日本が侵略戦争をしたということが史実のように一人歩きしてしまっている。この問題を先ずは優れた知恵で解決しなければならない。

 石原氏の質問で他に印象に残ったのは在日アメリカ軍横田基地の飛行場の共同利用と横田が管理している空域の管制権の一部を日本に移管すべきであるということである。横田基地は有事におけるアメリカ軍の兵站基地として機能するようになっている。もし仮に有事の時に直ちに兵站基地としての機能に戻すという前提で平時は日本の国際空港としても共同使用できるようにしておくという考え方が出るかもしれないが、その考え方は集団的自衛権の問題がある現状では実現困難であろう。

 石原氏は三宅島をアメリカの艦載機の夜間飛行訓練に利用できるようにするべきであると言った。これは非常によいアイデアである。また小惑星イトカワに到達してイトカワで塵を採集し地球に帰還した宇宙探査機はやぶさのことを引合いに出して宇宙空間に兵器を滞在させ、いざというときは敵の目標をピンポイントで攻撃する手段を持つべきであると言った。日本の安全保障にかかわる問題については固定観念にとらわれず柔軟に考えるべきである。日本は核兵器を持たなくても優れた技術力で核兵器以上の脅威を敵に与えることができる。宇宙と地上間のLED通信技術が確立されれば無線周波数を利用するとき懸念される電波妨害の心配もない。石原氏は日本がいつでもサムライが腰の刀の鯉口を切ることができるような実力をもつべきであると言った。日本がこのような実力を持てばシナ(中国)も韓国も日本に対する内政干渉をしなくなるだろう。