2013年2月19日火曜日


隕石の落下・日本の国歌(
20130219

 ロシアで隕石が落下しその衝撃波により建物のガラスが割れ、一部壊れ、1000人を超える人がけがをした。これは人口密度が小さいロシアで起きたことなのでこの程度の被害で済んだがもし日本の都市部に落下したなら甚大な被害が起きたことだろう。

 『続日本紀』には隕石の落下に関する記録がある。藤原一族であった藤原恵美朝臣押勝(藤原仲麻呂)が国家転覆の罪により処刑された日(天平宝字八年九月十八日)(784年)に「この夜押勝が寝ている家の上に星が落ちた」「突然逆風にあい船が漂流して沈没しそうになった」という記述がある。旧約聖書『ヨシュア記』の第10章に「主は天から彼らの上に大石を降らし」「多くの人々が死んだ」「イスラエルの人々が剣をもって殺したものよりも雹(ひょう)に打たれて死んだもののほうが多かった」という記述がある。隕石の落下が伝承されその隕石自体が残っている世界最古のものは日本にある。861年に福岡県直方市に落ちたものがそれである。

 かつて恐竜が滅んだ原因になったような巨大隕石が落下する確率はゼロではない。つい最近地球の近くを通り過ぎた巨大隕石があった。この地球上で人類同士がいがみ合っているがある日突然起きた大きな隕石の落下によりある国が亡びると言うような事態がいつ起きないとも限らない。人々はそういうことが永遠に絶対に起きないと信じ込んでいるかのようにして日々を送っている。スペースガードという国際的な組織によって地球に近づく小さな天体の観測を24時間体制で行い情報を交換し合っている。もし地球に甚大な被害を与える可能性がある天体が近づいてきた場合、その天体上にその軌道を強制的に変えさせるような噴射装置を取り付けるというアイデアも検討されている。そういう努力を行っているにも拘わらずかつて経験しなかったような大きな隕石の落下によって地球上の何処かの国で未曾有の甚大な被害がいつ発生するかわからない。

 日本の国歌「君が代」は『古今和歌集』巻第七「賀(がの)(うた)」の343番の歌に「題しらず」「読人しらず」として「わが君は千代にやちよに さざれ石の巌(いはほ)となりて 苔(こけ)のむすまで」を少し変えただけのものである。そういう国歌がある国、聖徳太子の『十七条憲法』にあるとおり「和を以て尊としと為す」国、古来万世一系の天皇を宗家のようにしてきた国である日本はその精神を維持し伝統と文化を守り続けるかぎり天佑によって「千代に八千代に」栄え続けることだろう。

 このような日本を自分たちと同じような国にしたいと願望している人々が居る。日本人でありながらそういう外国人に手を貸している人々が居る。彼らの精神を変えさせることは容易ではない。しかし天佑を願い地道な草の根的な啓発活動を続けなければならない。