2013年2月18日月曜日


城ケ島に遊ぶ(20130218

 三浦半島の突端に城ケ島と言う離れ島がある。今は三浦半島と城ケ島の間に高架橋がかかっているが昔は船で渡っていた。今でも片道200円の渡し船が通っている。城ケ島には北原白秋の詩碑と記念館がある。

 雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の雨がふる
雨は眞珠か 夜明の霧か それともわたしの忍び泣き
舟はゆくゆく 通り矢のはなを 濡れて帆あげたぬしの舟
ええ 舟は櫓でやる 櫓は唄でやる 唄は船頭さんの心意気
雨はふるふる 日はうす曇る 舟はゆくゆく 帆がかすむ

『城ヶ島の雨』と題するこの詩は白秋が三崎に滞在中の大正2年(1913年)に演出家の島村抱月から依頼されて作ったと伝えられている。

昨日は北風が強く何処にも行かなかったが今日はよい天気であった。横浜から京浜急行特別快速列車に乗ると三崎口は横浜から地図上ではかなり遠方にあるが52分で着く。この列車は横須賀から先は各駅停車になっている。三崎口から三崎港まではかなり頻繁にバスが出ている。その先の城ケ島に行くバスは少ないが三崎港から高架橋を渡って徒歩で行くこともできる。三崎港行きのバスに続いてすぐ城ケ島行きのバスが来たのでそれに乗る。運賃はSuicaカードをタッチして払う。バスが出発して初めの間は交差点まで渋滞が続きバスは遅々として進まない。しかし別に急ぐ必要も無い。やがて城ケ島に着いた。

正午に近かったため一、二の食堂で客の呼び込みをしている。それを無視して商店街に入る。その商店街で若い青年が店の前に立って客の呼び込みをしている。彼は誠実そうなのでその店に入った。今朝獲れたばかりのヒラメなどの他新鮮なイカやタコやそしてマグロの中トロの組合せの刺身の定食が2100円である。それを注文した。大変美味かった。

昼食を終え灯台がある丘の階段を上がって行く。ここに最初の灯台が出来たのは17世紀のことであるという。其処を通り過ぎると京急ホテルがある。海の向こうに雪を被った富士山がくっきり見えて美しい。左に向かい磯伝いに歩き途中で城ケ島公園向かう遊歩道に入る。長さ1100メートルの遊歩道の初めから終わりまでその両脇に水仙の花が咲いていて香ってくる。公園内も水仙が一面に咲き誇っている。海も穏やかで春の日のようである。

写真を沢山撮った。これは家に帰ってテレビに映し出して鑑賞した。水仙の花も風景も男と女房のスナップ写真もなかなか良い。これらは男と女房の人生のある日の記録である。