2013年2月20日水曜日


日本古来の柿の渋と直感・辛抱・忍耐・創意・工夫(20130220

 iPs細胞の発見は科学者・研究者の直感と忍耐強さと創意と工夫の賜物である。この研究に対する支援が少なくても辛抱し何度失敗しても忍耐強く実験を繰り返し遂に発見されたものがiPs細胞である。直感・辛抱・忍耐・創意・工夫は日本人が持っている特質である。これは日本という国土・気候の特性のみならず日本人が持っている遺伝子の特質と多様性も何か関係があるに違いない。それは日本固有の文化とも関係があるに違いない。

日本では古来「柿」から抽出された「柿渋」を防腐剤として使ってきた。「柿渋」は漆塗の下塗りや衣類に使われたことが平安時代の文献に出ている。その柿渋はノロウイルスやインフルエンザウイルスなどあらゆるウイルスの活動を抑え込む作用があることが判明したという。その抗菌作用は病院などに置かれているアルコール消毒液でも死滅しないウイルスを死滅させるものであるという。柿渋を含有する抗ノロウイルス剤に関する特許がつい先日産学協同で取得されている。

 柿渋の製法は簡単でまだ熟していない渋柿を圧搾して得られた汁液を発行させて醸成するだけである。こうして得られた赤褐色・半透明の液体は人畜無害の医薬品でノロウイルスやインフルエンザウイルスなどを死滅させる作用がある。防腐剤にも抗菌剤にもなる。 この日本古来の医薬品を改良し大量生産し人間や家畜に害を与えるウイルスの死滅させるようにすることが期待される。政府はこういう研究を積極的に支援すべきである。

 日本人が大好きな本マグロやうなぎを卵から栽培し養殖する技術が進んでいる。宇宙空間の環境を応用して栄養価の高い野菜や免疫力を高める野菜の開発が進んでいる。日本人の主食である米も品種改良がどんどん進んでいる。砂漠の環境下でも水栽培の農業が出来る工場、海水から淡水を取り出す工場、メガフロートなど日本の技術の未来は明るい。

 2004年に震度7を記録した新潟地震が発生したとき時速200キロメートル以上で走行中だった新潟新幹線の列車が脱線しただけで横転しなかった。それほど日本の新幹線は強靭だった。乗客に被害はなかった。その時の教訓が生かされて日本中を走る新幹線の列車には走行中に地震が起きても脱線しないような技術が施された。

日本は実は資源豊かな国である。日本は何でも世界一になることができる潜在的な能力を持っている。政府がその潜在的能力をよく把握しそれを引き出して総合することが重要である。孫子の兵法にあるとおり「敵を知り己を知らば百戦危うからず」である。