2009年9月4日金曜日

NHKオンデマンドができない(20090904)

 男はNHKオンデマンドで見たいコンテンツを見ることができるようにしたいと思っていた。男の家のテレビの背面にLANケーブルを接続できるポートがある。そこでLANケーブルを買ってきてそこにつなげばよいと簡単に思っていた。ところが、男の家のテレビは2年前に買ったH社製のプラズマテレビであるのにNHKのオンデマンドができない。そのLANポートは双方向性でアンケートなどに答えるためのものだった。

 男はH社にこのテレビで何とかNHKオンデマンドができる技術はないのか問うてみた。H社の回答は、自社にはそのような製品がないが、M社が今年10月に売り出すオンデマンドが可能なレコーダーがあるという。つまりその製品を買ってその製品とテレビをつなげばNHKオンデマンドができると言うのだ。男は今のテレビは回転台付きでかなり高い値段で買ったものであるので、今さらテレビ本体でオンデマンドができるようなテレビに買い替えることはできない。女房は「私はオンデマンドできなくてもかまわない」という。男は10月にM社が売り出すという装置を良く調べて、数年後価格がやすくなってから買うことにした。そのころになれば男も女房もよく覗く近くの中古品を売る店にそのM社製のオンデマンドができるレコーダーが売られているかもしれない。それでよい。

 埼玉の川口の方にNHKアーカイブスという施設がある。男と女房は孫娘を連れてその施設を訪れたことがある。そこには宇宙戦艦ヤマトの撮影に使われたヤマトの模型が飾られていた。そこではNHKが制作した膨大なコンテンツがあり、それをパソコンの画面で自由に調べて、自分が見たいコンテンツを自由に見ることができる。ただ、一日がかりで見る覚悟で行かないと自分が見たいコンテンツを楽しむことはできない。

 その施設で面白かったのは、孫娘が魔法使いのように雲に乗って空中を移動する映像を簡単に作ることができたことである。それはステージの前に置かれているテレビ画面に映る空中に浮かび移動する雲を見ながら自分がその雲の上に乗っているように演技すれば合成された映像は自分が本当に雲の上に乗って空中を移動しているように見えるのだ。当時孫娘は小さかったので作成されたビデオテープは孫娘への良いプレゼントになった。

 九州の田舎に独り住まいしている母が見るテレビは昨年地上デジタル対応のものに買い替えたが、それがNHKオンデマンド対応の機能を備えているかどうか気がかりである。と言うのは、今後母の介護のため長期間田舎住まいをしなければならなくなったとき、その機能があれば田舎に居てもこちらにいる時と同じぐらいの楽しみを享受できると思うからである。先日田舎に帰ったときADSLを引いたので、テレビがオンデマンドに対応しているものでありさえすれば技術的には可能となる。男は田舎の家のテレビを地デジ対応テレビに買い替えたとき、そこまでは考えていなかった。

 家電店もそこまでの知識はなかったと思う。メーカーは多分いろいろ知っていて、オンデマンド対応でない製品の在庫を減らすため、家電店側には敢えて情報を提供していなかったのであろう。消費者が賢くなければ馬鹿を見る。消費者庁が発足したが、そのような消費者が馬鹿をみるような情報が出されていなかったことへの苦情を扱うのかどうか。手の内の情報はなかなか明かされないものである。知は力、情報は力である。それが現実である。今回大勝した民主党は霞が関からどれほどの情報を引き出すことができるのであろうか。注目しておかなければならぬ。