2009年9月22日火曜日

超高齢社会に思う(20090922)

 日本人の65歳以上の人口は、男性が5人に一人、女性が4人に一人の割合だと言う。街を歩いていると、腰を曲げ、顎を突き出し、手を後ろにふりながらO脚で歩いている二人連れ三人連れの老いた女性たちを見かけることが多い。老いた男性は顎を突き出し、手だけは前に振って足の方は引きずられているようにせかせかと歩いている。老いた女性たちは語り合いながらゆっくり歩き、老いた男たちは気持ばかりが前にあり、体の方はついて行かず大概一人でむっつり不満げな顔つきをして歩いている。

 男もいずれその仲間入りをするようになるかも知れないが、歩くときは努めて意識して、顎を引き胸を張り、腰の方から前に出すように歩くようにしている。腿から歩くように腰をひねり、地面を蹴って足を突き出すように心掛ける。勿論歩く格好が変に見えないように、若い人で運動能力が普通以上の人のように歩くことを心がけている。そのため男は時々若い人が歩いている様子を観察する。歩くとき年寄りは一般的に足が上がっていない。

 幸い男は強健な体をしている。少々の重いものを持ったり背負ったりして長時間歩いても左程疲れない。重いものを持ってアンバランスな状態で、目をつぶったまま片足立ちを続けることもできる。長い階段を上がる時二段づつ登ることもできる。

 このような能力は男が子供の時から知らず知らずのうちに身につけて来たものである。男は子供のころ田舎に住んでいて、梃子の原理で足で踏むと前方の杵が上がり足を外すとその杵がドスンと落ちて臼の中のモミを搗いて白米にしていた。摩擦を良くするためモミに白い岩石を砕いたものを混ぜて搗いていた。田の草取りなど農作業を手伝っていた。男は丈夫な体は子供の時に出来ると確信している。だから男が子供を育てるときは「男の子は体が丈夫で意志が強ければ人生を生きて行ける」という信念で育てた。今、男の二人の息子たちは中年に差しかかり、それぞれ頑丈な体で働いてくれている。

 日本は急速に高齢化が進み、男の息子たち世代の人たちが年寄りたちの余生を支えてくれている。年寄りたちの多くは戦後の貧しい時代、食べるものも十分食べられず栄養不足のまま成長し、体を痛めつけて働いてきた人たちが多いと思う。そのため老人の医療費は若い人の何倍も多くかかっている。男も今どのように健康維持と体力の維持・増強に努めていても、あと10年もしないうちに病院生活や医者通いの状態になる可能性は十分ある。
女房は放送大学で健康や福祉や発達に関する講座をとって二つの専攻を卒業し、NHKなどの教養番組や新聞の教養欄で健康に関する知識を吸収している。お陰で男も毎食バランスがよく適度な栄養を摂取することができている。

 男はテレビの前に置いてある高さ20cmの踏み台を使って、歯を磨きながら10分以上その踏み台に上がったり降りたりする動作を続ける。踏み台の上の上に、足の形をしたものでそれを踏めば足の裏のツボを刺激するように突起があるものを置いて、それを踏む。その動作は一定のゆっくりしたテンポで、イチ、ニイ、サン、シ、ゴと音頭をとりながら台に昇ったり降りたりする。これはテレビを見ながらでも新聞を読みながらでもできる簡単な運動である。しかし10分間も続けると汗をかくほどの運動量がある。しかも足の裏は刺激されてポカポカ暖かく感じるようになる。この運動を一日三度行えば、30分間以上有酸素運動を行ったことになる。女房もこの運動をしている。これは皆に勧めたい運動である。
(関連:ブログ「食の安全(20090718) http://hibikorejitaku.blogspot.jp/2009/07/20090718-1.html
居間で行う非常に楽な運動(20090901) http://hibikorejitaku.blogspot.jp/2009/09/20090901-11-20cm-42cm-27cm-92cm-110cm-1.html