2009年9月20日日曜日

鎌倉で花の写真を撮る(20090920)

 今日は鎌倉に花の写真を撮り行った。こう言うと如何にも男が自ら進んで花の写真を撮りに行ったように聞こえる。実際は女房の計画に従って朝からカメラなど携行品をリュックサックに詰めて、男も意気込んで花の写真を撮りに行っただけのことである。女房は「お父さんは私が誘わないと何処にも独りでは行けないのだから」という。そういう面は無きにしも非ずであるが、その気になれば男も花や風景の写真を撮ったり、絵を描いたり本を書いたりするため独りで出かけることはすると思う。目下、その気がないだけである。

 男はCANONEOSを持ち、女房はFUJIFILMF200EXRを持って、リュックサックには左右にそれぞれ500mlのペットボトルにスポーツドリンクとお茶を詰めたものを差し、双眼鏡や折畳み傘まで入れて持って行った。F200EXRは昨日近くの量販店で格安の値段で、その上ポイント21%も付けてもらって買ったものである。これはカメラの心臓部が他の製品に比べ高性能で同じ画素数でも撮った写真の出来具合は抜群に良く、普通の主婦でも操作がし易いものである。女房は以前RICHOのデジカメを持っていたが、ストラップが切れてカメラを路面に落として壊してしまった。そこで女房は、CANONIXY5101Sを自分で稼いだ金で買ったのであるがちょっと使い勝手が悪かった。そこでF200EXRに買い替えたのである。被写体まで1cmの接写や動画を撮る時はIXY5101Sの方が良い。

 今日の散策のルートは先ずJR鎌倉駅前の大功寺に行った。これは鎌倉中央公民館の隣にある安産祈願のお寺である。そこにはいろいろな花が咲いていた。次に通称‘萩寺’と言われる寺に行った。入場料100円で境内に入ると白い萩が生い茂っていた。地面に白い小さな花弁が沢山散って落ちており丁度見頃であった。

 この寺は1335(建武2)年、後醍醐天皇が北条一族の霊を弔うため足利尊氏に命じて北条氏の屋敷跡に建立させた寺であるとか。続いて鶴岡八幡宮に行き、池のほとりで休憩した後小町通りを経て鎌倉駅に戻った。小町通りの店で漆だけで作る和ろうそくを売っていた。店の前で僧侶風の男が和ろうそくの製造を実演していた。女房はちょっと大きめの絵ろうそくを買った。これは女房が以前表千家のお茶をやっていて、その時買っていた燭台に差して飾るためである。男は和ろうそくというものを初めて見た。和ろうそくの灯はとても美しいらしい。普通見かけるろうそくは石油を原料として造るものである。

 JRで北鎌倉に行き、夏目漱石が修行したという東慶寺に行き、コスモスや彼岸花や紫式部など沢山の花の写真を撮り、景色を見ながら休憩出来るところがあったので、そこで芋菓子とお茶を頂きながら一休みし、最後に円覚寺に行った。

 円覚寺には北条時宗の廟がある。男は以前ここを訪れたとき、時宗の廟堂に上がってしまい、時宗公の御霊に直接お参りしたことがある。時宗は明治政府によって従一位に追贈されている。二度にわたる蒙古来襲時に、時宗は今の内閣総理大臣に相当する地位にあってわが国の防衛に尽くしたが、官位は正五位下の相模守でしかなかった。それを明治政府は従一位に追贈したのである。

 家に帰り着いて夕食後、テレビの画面に撮った写真を映し出してみた。写真は沢山撮っていたが、男が撮った写真には良いものが殆ど無かった。これに対して女房が撮った写真はいずれも色が鮮やかで、構図も良く、綺麗である。これはカメラのせいではなく、男の写真の腕前のせいである。男は今後EOSKiss2 を使いこなすようにしたいと思っている。