2009年9月29日火曜日

ウォーキング、男の関心、女の関心。(20090928)

 ウォーキングは毎日少なくとも5000歩以上を目標にしている。万歩計はシチズン製のTW700というものを使っている。これは同じ型の色違いのものを男と女房とそれぞれ持っていて、それぞれの歩幅に合わせて予めデータを入力してある。同じ距離を歩いても。男と女房とでは歩数が違い、女房の方が多い。この万歩計は感度が良く、どのような持ち方をしても歩数がカウントされるようになっている。この万歩計は男が以前ヨドバシカメラで仕事先の事務所で使うコンピュータを買ったとき、ポイントが付いていてその使用期限が切れるという通知を受けたのでそのポイントで入手したものである。この万歩計は小型薄型軽量のものであるが、消費カロリーなどのデータが蓄積されるようになっている。

 ウォーキングのコースは川の土手が多いが今日のコースは街中であった。街中の通りに面したあるベンチで、身なりはそう悪くはなく頭髪もさっぱりしていたホームレス風の中年の男を目にした。男は女房に「あの人はきっと職を無くした人だろう。派遣社員だった人かもしれない。」と言った。以前男は歩くとき目にしたゴミや犬の糞のことをよく話していたらしい。女房は「一緒にウォーキングするときお父さんの話はいつもゴミがどうのこうの、犬の糞がどうのこうのという話ばかりだったのに、最近はホームレスがよく目につくようになったみたいだわね。最近ゴミは少なくなったし、犬の糞もあまり見かけなくなったからかな。」という。男は苦笑した。女房の関心は道端の草花や家々の垣根の花などである。男の関心はどちらかと言えば社会的な現象である。

 道路のゴミは以前市の清掃車が深夜巡回して機械で掃き集めていたが、最近深夜帰宅で外を歩くこともなくなったので今でもそうやっているかどうか知らない。良く見かけるのは企業が社会貢献活動の一環としてだと思うが、午後の時間帯に企業のロゴマークが入ったジャンパーなどを着た社員がゴミを拾って歩いているのをよく見かける。犬を散歩させている人が多いが、大概の人は糞の始末をするビニール袋を持ち歩いている。

 性質の悪いのは男たちである。男もそうであるが、たとえビニール袋であってもそれを裏側に反して犬の糞を取るのは気持ちが悪い。ビニールのミクロな隙間を通して糞の成分が手にくっつくような気がする。そこで草むらなどに犬を導いてそこで糞をさせたりする。ところが犬は習慣的に糞をする場所を決めていて、酷いのは人の駐車場の入口に毎回糞を残してあったりする。男はそいつをとっちめてやろうと朝4時から監視したことがある。すると毎朝4時半ごろ大型犬を散歩させている奴がいた。女房に聞くとそいつは独り者でアパートを何軒か所有していて、午後2時ごろにも犬を連れてあるいている60歳ぐらいの人だと言う。男は犬を連れて歩いているそいつがいつもの場所に犬が入り糞をたれようとするのを引きとめているのを近くで見ていたら、そいつはきまり悪そうに男の顔をちらっと見て目をそらして去っていった。以来、その場所犬が糞を垂れることはなくなった。

 またある文房具屋をやっている60歳ぐらいの男は犬を散歩させて犬の行くままあるマンションの玄関に入ろうとしていた。男がちょっと離れたところで監視していたら気づいたらしく、丁度そのマンションからでてきた女性に「こいつが入って行くものだから」と弁解していた。以来そのような光景は見かけなくなった。男は以前そいつの店で何度か文房具を買って顔見知りで話も交わしたことがあったが、以来通りですれ違っても気づかぬふりである。男たちの犬の散歩について社会教育は必要かもしれない。