2009年9月27日日曜日

この齢になると自由気ままが第一である(20090927)

 秋の夜も深まって来て、男は独り自室でブログを書いている。女房は今日家事でよく働いてくたびれて睡魔が襲い、早々に寝てしまった。男の部屋のすぐ隣が女房の部屋である。男は詩吟の会から帰って来て、シャワーを浴びて一息つきこのブログを書いている。多少の人口雑音が耳に入って来るが静かな夜である。

 詩吟の会では今年も昇伝審査を行う。男が主宰する会はどの流派・会にも所属していない単独の会である。男は数年前ある大きな詩吟の会を退会したが、詩吟は好きで続けている。インターネットで毎月予め決めてある題で自分の吟詠を公開している。

 男が主宰する会のメンバーで自宅にパソコンを持っていてそれを使うことが出来る人は、男の吟詠をインターネットで聴いて詩吟を学んでくれている。男の吟詠のブログは毎日誰からかアクセスがある。その数も結構多い。人気度は中ぐらいである。男は自分の下手な吟詠でも聴いてくれると思うと、公開しようとする吟詠に一層磨きをかけなければと思う。

 男はかつて詩吟の会のメンバーで会った頃、人前で吟じたり、ステージの上に立って聴衆の前で吟じたりすることに緊張と喜びを感じていた。今インターネットを通じて似たような緊張と喜びを感じている。男は、メンバーの皆に、「どこかの詩吟の会に入会して徹底的に詩吟を学び、ステージの上に立って自分の吟詠を発表することは自分の吟詠を向上させる近道である」と常に言っている。しかし、皆その気は全くないようである。

 男がインターネットで公開する吟詠の吟題は男が主宰している詩吟の会で使うテキストのとおりにしている。テキストは男が毎年作っているものである。今、来年の詩吟テキストを作成中で、その内容は殆ど完成している。

 男は母の介護でもし田舎に長く住むことになれば、その間、田舎で希望者を集めて詩吟の会を開こうと思っている。今、住んでいるこの町で詩吟の会を持つように努力することも出来る。もし、この町で詩吟の会を立ち上げる場合は、自由が束縛されない程度にしようと思っている。何よりも自由気ままでありたいと思っている。

 男は指導の先生がつく‘自由コース’で毎週陶芸もやっているが、来月からは先生がつかず、独力で陶芸製作ができる‘貸室’のコースで自由気ままに陶芸をやろうと考えている。家庭で使う味のある陶器を自由気ままに作ることが一番良いと思っている。

 趣味は自由に楽しめることが一番良い。男が大きな詩吟の会を退会した理由の一つは、会の組織活動のため結構多くの時間を割かねばならない状況であったため、自由気ままさが阻害される状況であったことである。そのような経験があったから、男は自分が詩吟を教えているメンバーで他の趣味にもっと多くの時間を割きたいと思う人には、「自分の好きなことに多くの時間を割くことが一番である。気にせずどうぞそちらの方に力を入れて下さい」と逆に励ましやっている。

 男が主宰する会では、今年12月に第2回目の昇伝審査会を行う。この審査会には昨年同様外部から詩吟の高段者に来てもらって、審査をして頂く。そして審査を受けた人には「許証」ではなく、「認定証」を付与する。この仕組みは、詩吟の実力を伸ばしたと考える人にとって良い刺激となっている。「認定証」は男がパソコンで作っている。これは‘遊び’であり、審査を受ける人も‘遊び心’で気楽に自分の実力を向上させようと努力する。お互い‘遊び’として男が主宰する詩吟の会で、それぞれ楽しんでくれている。