2009年9月19日土曜日

お得な旅行(20090919)

 男と女房は10月と11月、小旅行をする。10月の旅行は九州の母の介護、というよりは独り暮らしで出来ていないことをしてあげることのため帰るついでに宮崎を回ってもどってくる旅行である。11月は男が会員になっているある旅行会社が企画する旅行に参加する。いずれも格安で、それなりに内容は良い。

 一つの目玉は10月の旅行である。目玉と言うのは、ラウンドトリップのエアチケットが安いのである。なんと、二人合わせて5400円しかかからない。行きは羽田から福岡まで、帰りは宮崎から羽田までの二人の料金が、である。しかも座席もよいところを指定した。なぜこんなことが出来るかと言うと、航空会社で何カ月か前までにインタ-ネットでチケットを買うと安く買うことができ、旅先のホテルまでやすく確保できるからである。
男と女房は以前からANAのマイレージカードを持っている。インターネットでチケットを買うと若干割引になる。座席指定もできる。出発ゲートを通るときカードをかざすだけで通過でき、前もって航空券を買っておく必要はない。しかもマイレージがたまり、電子マネーとして使うことができる。

 こんなことは今時若いビジネスマンにとって当たり前のことである。しかしインターネットに慣れていない女性や中高年の人たちは、そのような恩恵に預かることができない。明らかに情報格差がある。そのような人たちは損をしている。

 男は今時の若いビジネスマンたちがしているように、この機能を限定した小さなハンディのノートパソコンを持って行く。宮崎で泊まるホテルでは、パソコンさえ持って行けばブロードバンドのインターネットにアクセスできるようになっている。男の田舎の家でも先日帰ったときADSLを引いた。(ブログ「ブロードバンド(20090814)
http://hibikorejitaku.blogspot.jp/2009/08/20090814-adsl1300-adsle.html 参照。

 男の女房は「特打」というソフトでキーボード操作の練習を積み、「ぱそともくん」というソフトでパソコン操作の練習もしている。男も詩吟の音声変換などでよく使うが、居間に女房用の高性能パソコンやスキャナー付きプリンターやレーザープリンターも置いてある。インターネット環境は整っている。男の部屋にも別のプリンターがある。
人間でも動物でも行動を起こす原理は「環境と刺激の関数」である。そういう意味ではIT環境は整っている。しかも男がインストラクターとして女房にパソコンの操作を教えている。後は本人のやる気次第である。

 男は友人たちにパソコンの練習を進めている。しかし70を超えてパソコンに親しむにはなかなか困難が伴う。それでも友人の奥さんはパソコンの操作ができるので、友人は奥さんに教わりながら株値の動きなどをパソコン画面で見ることが出来ている。

 そのような年寄りはまだ幸福である。そうでない年寄りが圧倒的に多い。長野かどこかのある山村では、町当局が号令をかけて村全体をITの先進地域にしているという。その村のお年寄りたちは、他の村の人たちに比べ大いに得をしているに違いない。

 この度入閣した亀井氏は、郵政民営化の見直しを行い、民営化前より良くなるようにすると宣言している。総務大臣原口氏には亀井氏と協力して、情報格差の酷い地方の山村までITの恩恵が行き渡るような方向で見直してもらいたいと思う。

 インターネットではいろいろな情報が行き交う。情報通信が高度化した社会ほど開かれた社会になる。日本はこの分野で世界をリードすべき国である。