2009年9月25日金曜日

一日24時間を倍にする方法(20090925)

誰でも一日は24時間である。太陽は誰にも同じように照らす。山川草木・花鳥獣虫全てに対しても同じである。罪を犯し法のもと自由を奪われている人や、不法に束縛されている人は別であるが、太陽の恵みはそれ以外の誰に対しても、平等に与えられる。この地球上の寒冷地は寒冷地なりに、熱帯砂漠地は熱帯砂漠地なりに、温暖多雨地は温暖多雨地なりに、それぞれの地域の中で自由な人に太陽の恵みの差別はない。
ところが人は頭を使い、工夫し、道具を使えば、物理的24時間を、実質的に倍にすることはできる。勉強し、知識を増やし、技術を身につければ、それは決して不可能ではない。一つの実例は、インターネットの利用である。例えば英語を勉強したいと思う人がここにいるとしよう。彼を仮に‘Aさん’と呼ぼう。Aさんは英語を学ぶために英語学校に通うとしよう。英語学校ではマンツーマンで生きた英語を身につけることができるだろう。そのため授業料を払い、交通費やその他の経費をかけているとしよう。
Aさんは、もっと能率的に英語を学びたいと思った。そこで英語学校に通うとともに、NHKのオンラインで無料で提供されている学習プログラムを利用してみることにした。Aさんは普段、民放が大好きでNHKはあまり視聴していなかった。たまたま見たNHKの放送で、Aさんは「ニュースで英会話」という学習プログラムがあることを知った。早速インターネットでそのコンテンツにアクセスしてみた。Aさんは、このプログラムがとても素晴らしいものであることを知った。第一、いつでも、どこでも、パソコンさえ携行し、ブロードバンドに接続しさえすれば、自分の好きな時間に、何度でもこの学習プログラムで繰り返し勉強が出来るのだ。アメリカで既に放送された一つのニュースを、実際のアナウンサーがしゃべっているのをそのまま聴くことができ、全く同じ内容のリスニング練習ため女性の声で少しゆっくり聴くことができ、一つのセンテンスを詳しく勉強でき、使われていた幾つかの単語の勉強ができ、自分の実力を確かめることもできる。Aさんの英語力はみるみるうちに上達した。英語学校での成績は驚くほど良くなった。
男はこの‘Aさん’ではない。英語学校に通っているわけではない。男はブロークンな英語ならなんとかしゃべって、相手となんとか意思を疎通させることぐらいはできる。しかし、男はアメリカ英語ではなく、本格的なイギリス英語を流暢にしゃべることができるようになりたいという願望は抱いている。その前提として、まずボキャブラリーを増やすこと、英語のニュースを殆ど完全に聞き取ることができるようにすることが必要であると思っている。NHKオンラインの「英語でニュース」は男にとって好都合な英語勉強の手段である。
エビングハウスの忘却曲線というものがあって、人は覚えたことを24時間以内の復習を繰り返して行えば、覚えこむ能率がよいことが分かっている。ちょっとした時間にインターネットにアクセスして、「英語でニュース」の同じ内容を繰り返して勉強すれば、覚えたものが忘れにくくなるのだ。単語も語源が分かる辞書で調べるようにすれば、聞き慣れない単語も意味づけられて忘れにくくなる。このような工夫と、パソコンという道具の利用によって、同じ1時間でも使われ方の密度が違ってくる。
ことごと左様で、「・・・ながら」行う、ということに慣れさえすれば、いわゆる「ちょこまか運動」で体の各所の筋肉を鍛えることもできる。例えばキッチンで作業中足首の上げ下げ運動などをちょっと行えば、そのために別の時間を費やす必要はないのだ。

0 件のコメント: