2009年9月10日木曜日

国家戦略局の志向するところを注視する(20090910)

  Shiで「メコンを行く②」を放送している。男は夕食後自分の部屋からこのノートパソコンFMV-BIBLO LOOXM/15を持ってきて食卓の上に置き、テレビを見ながらこれを書いている。女房は前のソッファに横になって同じテレビを見ている。

 地図を見るとメコン川は遠くヒマラヤに端を発し、中国雲南省を通り、ミャンマーとラオスの国境線、タイとラオスの国境線、カンボジアを抜け、ベトナムを抜けて南シナ海に注ぐ大河である。男はこのようなテレビ番組がなければメコン川について良く知ることはなかったと思う。

 テレビでは雲南省の村やラオスの村の暮らし、タイにおける象の保護センターなどが紹介されている。象との暮らし、象の生態、象の間のコミュニケーションの様子、象の保護のための象狩りの模様などどれも興味深い内容である。アジア象は世界で最も絶滅が心配されている絶滅危惧種であるという。象が死んだ時は人間と同じように葬式が営まれている。メコン川流域の民は象とともに平和に暮らしているのだ。

 このパソコンには入れていないが、女房のパソコンには、スクリーンセイバーとしてJAXA/NHKが提供している月周回衛星かぐやが撮った映像が流されている。月面地平線上に昇ってくる青い地球の上にメコン川流域があるのだ。そこに放映された人々の暮らしがあるのだ。人類は皆兄弟だ。争うごと、戦争の殺し合いなどやめるべきであると男は思う。

 しかし争いごとは決して無くなることはない。人々はより多くの富を求めて争い合う。わが日本も世界の中でより豊かで平和な国になろうとして他国と緊張関係を作っている。それは仕方がないことである。わが日本が資源を他国に求める割合をできるだけ減らし、他国に物を売って豊かになることよりも出来るだけ多く日本国内での消費を増やして豊かになるならば、そのような緊張関係は少し和らぐかもしれない。

 他国への依存度をできるだけ少なくし、他国からの侵略や武力的圧力にも屈しない防衛力、やむにやまれず必要となれば核武装も含む防衛力を自前で保持することができれば、海外への軍隊(自衛隊)の派遣も日本独自の判断で行うことができるようになるかもしれない。

 民主党鳩山氏の友愛の精神にプラスして上述のような方向に日本の戦略を進めるならば、やがて基地問題もなくなるかもしれない。民主党の国家戦略局がどういう方向性を持とうとするのか、男は注視したいと思う。

 日本は資源が少ない国であるとこれまで聞かされてきた。本当だろうか?周囲を海に囲まれたわが国は資源大国に成り得る可能性を秘めてはいないだろうか。NHKテレビで休耕田を利用した米作によるバイオエタノールの話や、藻を利用したバイオエタノールの話が紹介されていた。マグロなど回遊魚の養殖も進んでいる。閉鎖された工場の建物などを利用した野菜の生産も進んでいる。将来、日本は食料や石油など殆ど輸入しなくても済むような方向に国策を進めるべきであると男は思う。

 民主党と社民党の間の政策協定の中身に男は注目している。社民党福島氏が「核を持ち込ませない」「普天間基地は移転」など言えば、日本の安全はどのように保証されるのか。女はとかく「核の傘は必要、しかし核は反対」と矛盾したことを言う。妾は元来男ではないが、この日本には妾願望の男が結構多い。共産党はもし自分たちが政権与党となったら自前の軍隊を持つと言っていた。矛盾に一般大衆は気がつかないのだ。