2009年11月5日木曜日

宮崎の旅(その2)(20091105)

 宮崎は男も女房も初めてではない。子供の頃修学旅行で青島などにいったことがある。男自身は若い頃鵜戸神宮にお参りしたことがある。しかし宮崎市内などは初めてである。
JJR宮崎駅に降りてホテルに向かうためタクシーを利用した。タクシーの運転手さんに「明日は神武天皇が東征のため旅立たれたという美々津や日向などを観たい」と話したら、「日向に着いたらタクシーの運転手に1万円でお願いしたいと交渉して下さい。宮崎では交渉しなければ駄目ですよ。」と言う。運転手さんはさらに「今日は一番良い日ですよ。夜は歩行者天国となり神楽や太鼓などのイヴェントが行われますよ。県庁もライトアップされます。是非観て下さい。」などといろいろアドバイスしてくれた。

 男と女房はホテルについて部屋に荷物を置いてすぐ街に出た。ホテルは街の中心部に歩いて5分もかからないほど近いホテルであるが男はそんなことを予め調べもせず、インターネットで調べてブリスベーンというホテルが良さそうだったのでそこを予約していた。
祭りは「神武さま」というお祭りで宮崎県庁前を通る「橘通り」とJR宮崎駅から真っすぐ伸びる「高千穂通り」の交差点付近から県庁前辺りまでを歩行者天国にして、毎年盛大に行われているとのこと。男と女房は幸運にもそのお祭りに参加することが出来たのである。

 お神楽を舞う舞台の前に畳敷きがあり、男と女房はその真ん前に陣取って初めから終わりまでたっぷりお神楽舞を観ることができた。沢山写真や動画を撮った。中学3年生の少年が舞ったお神楽の舞は大変上手で感心した。舞った少年が舞台から降りてきて手に持っていた「鬼人棒」(と言っていたと思う)を男の方に投げてくれた。これは棒の一方の端が紅色、もう一方の端が白の房が付いているもので、これを貰った人は幸運だという。

 神武さま祭りは神武天皇を祀る宮崎神宮の大祭で昼の部には御神幸行列があり、シャンシャン馬花嫁花婿行列もあり、盛大に歴史絵巻が繰り広げられるということであるが、今回それは観ることが出来なかった。しかし幸運にも夜の部を楽しむことができた。

 ホテルには泊まり客にとって必要なものは全部揃っているが不要な余計なものは一切なく、最もシンプルにできている。宿泊料の払込も自動化されており、ロビーで受け取る部屋の番号札のようなものをその装置に差し込み所定の料金を入れれば自動的に部屋の鍵がその札のようなものに付くようになっている。部屋には機能的な大きめの浴室があり、手順に従ってボタン押せば暖かな霧(ミスト)が噴出すようになっているので、浴槽に専用の蓋を置き首だけだしておればサウナのように温まって汗をかくことができる。ミストは15分間噴き出すようになっているのでその間汗をかきながらテレビを観ることができる。勿論部屋でブロードバンドのインターネット接続もできるようになっている。朝食はおかゆなど予め注文したものを指定時間に届けてくれる。このように万事コンパクト、機能的にできているだけではなく宿泊料も安く抑えられている。男のような年寄りの客は少ないようであるが、インターネットができる若い人たちがこのホテルよく利用しているようである。このホテルは若い人達向きにできているので男や女房のように年寄り臭くしたくない者にとっては快適である。しかしそれも後4、5年以内までの間だけできることだろう・・・。

 翌日はあいにくの雨だったが観光バスに乗って日南海岸、鵜戸神宮、飫肥など回り、翌々日は駅構内の観光協会で若い女性スタッフのアドバイスを受け、綾の大吊橋や酒泉の杜などをバスとタクシーを利用して回った。(続く)